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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 二日ほど前から仔猫の鳴き声がず~っとしていて、「どこにいるんだろう?」と気になっていた。大雨が降り、雷の轟いた昨日の朝も、「ミャーァ、ミャーァ、ミャアー」と鳴き続けていて、なんとか保護してやろうと探してみたのだが、どこかの縁の下にでも潜んでいるのか、なかなか見つけられなかった。夜も更けて暗くなってから、隣家の玄関先、植木鉢の陰で生後2ヶ月くらいの白黒ブチの仔猫を発見! 大急ぎで猫缶を用意してオイラの手から食べさせてみる。目を合わせないように注意しながら、手に載せた猫缶を鼻先へ近付けて待つ。最初は警戒して寄ってこなかったが、空腹には耐えられなかったのか、恐る恐る近付いてきてムシャムシャ。もうひとかたまりを手に載せて差し出すと、再びムシャムシャ。よし、これなら大丈夫。そっと手をあごの下に差し入れてコチョコチョ。気持ち良さそうに目を閉じている。ふっふっふ、チャ~ンス。胸の下に手を差し入れ、捕獲成功。手の平に載せて状態を観察……って、クサッ! オスなのでオシッコ(臭腺)の臭いが染みついているし、全身が埃まみれで白い部分がグレーになっている。やはりどこかの家の縁の下に潜んでいたな。

ブチ仔猫 とりあえず家に連れ帰り、風呂場でシャンプー。嫌がって興奮状態になるかと思ったが、使い古した洗い桶に張ったぬるま湯に浸けると気持ち良さそうにしている。小動物用の薬用シャンプーで全身を洗い、ついでにノミやダニを退治してやる。マダニが2匹、ノミが6匹いた。肛門を刺激して排便を促してみたが、すでに用は足していたらしく反応無し。ドライヤーで乾かしながら、全身状態をチェック。う~ん、素人判断でなんとも言えないが、痩せすぎているし、栄養状態はあまりよくない感じ。ただ、まぶたの裏側や歯茎の色からして貧血状態ではなさそうだ。目、鼻、耳の状態は良好。目ヤニは出ていないし、鼻水は垂れておらず、耳も外耳炎や中耳炎特有の悪臭はしなかった。耳ダニも付いていないようでキレイだったが、念のため綿棒とイヤークリーナーで耳掃除。耳掃除を嫌がるかと思ったが、気持ち良さそうに目を閉じていた。それと左目の上に傷。ケンカで咬まれた傷ではなく、どこからか落っこちて擦りむいた傷だな。とりあえず消毒薬のムーゲを綿球に染み込ませて、チョンチョンと消毒しておく。ほう、コイツ、何をされてもおとなしくしているイイ猫だ。

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 アビが天に帰って1週間。悲しみはいくらか薄らいできたものの、淋しさや切なさは未だに澱の如く心にわだかまっている。キッチンの隅っこに目をやれば、そこでアビがエサをねだっていた姿を思い浮かべてしまうし、リビングの座卓の下に足を入れる時も、アビがいるんじゃないかとソッと足を入れる習慣が抜けない。アビと共に暮らした21年間という時間は、自分と家内の結婚生活にほぼ等しい。結婚した翌年にアビは我が家にやってきたのだ。文字通り「猫ッ可愛がり」してきた愛猫アビ。そんな想いからどうにも気持ちが落ち着かず、仕事の合間を縫ってアビを弔った八事霊園に行ってきた。八事霊園ではロンとシャーも弔ってもらっている。

 小雨の降り注ぐ動物慰霊碑(畜魂碑)に花を手向けて香を焚き、「一緒に暮らした日々は楽しかったよ。ありがとう、アビ」と語りかけていると、雨が小止みになった。天を振り仰いだ瞬間、「ゴロゴロ……」と遠くで雷が鳴った。まるでアビが腕の中でノドを鳴らしているような、低く穏やかな雷鳴……。「アビがノドを鳴らして応えてくれた!」と、都合良く解釈しておこう。きっとアビも楽しかったんだろう。だからうんと長生きして、いっぱい想い出を作ったんだよな。

 五十近いオッサンとオバサンが何を言っているんだと思う方もいよう。しかし、八事霊園の動物慰霊碑には、今日も多くの飼い主達が訪れて、今は亡きペット達に語りかけている。そこを訪れる人は皆、誰もが優しい気持ちになる場所だ。

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 愛猫アビが東京・葛飾に暮らしていた我が家にやってきたのは'87年9月。生後4ヶ月のアビは、それはもう愛らしく、可愛らしかった。鳴き声も「ニャンニャーン」ではなく、「ウルル、ウルァ~ン」。ニャーニャーと鳴くようになったのは1歳の夏。旅行に出掛けるため家内の実家に預けた際に、家内の実家で飼われていたチャミの鳴き声を真似るようになってからだ。アビは環境適応力に優れていたのか、家内の実家にもすぐに馴染んだ。先輩猫のチャミは迷惑そうな顔をしながらも、アビを家族の一員として認めてくれたようだった。こうして、アビは自分たち夫婦が旅行に出掛ける時は、家内の実家に預けられるようになった。

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 愛猫アビが天寿を全うして天に帰っていった。昨日の朝まで「ニャォーン、ご飯ちょうだーい!」と元気に鳴いていた。昨夜、突然に身じろぎするのも億劫そうになったが、今朝、朝一で動物病院に連れて行った時には、獣医師の先生に触られると「う゛ー」と怒る力は残っていた。

 動物病院の血液検査とレントゲン検査では、特段の異常なし。むしろ前回の検査よりも数値は改善。身体の自由がきかないだけで、先生も何が原因で衰弱しているのか首を捻る。帰宅後、ウトウトと眠っていたアビの呼吸が14:30頃から浅くなり、口で呼吸をし始めた。それほど苦しそうではないが、酸素缶で酸素を吸わせてやる。徐々に呼吸が浅く、弱くなっていく。「アビ、アビ」と名前を呼んで身体をさすってやると、視力はすでに失ってはいたが、しっかり自分と家内に目を向けた。途端に瞳孔がフワッと開いた。呼吸が停止し、まもなく心臓の鼓動も止まった。14時51分だった。

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 ロンを天に帰して4日目の昨日夕方。心の片隅に浮かぶロンの面影を振り払うように、仕事に打ち込んでいたら、携帯に見慣れない番号から電話が掛かってきた。「どこの誰からだろう……?」と訝しみながら電話に出てみると、なんと、とある夕刊紙から記事執筆依頼だった! 以前、この夕刊紙に紹介してくれるという話はあった。しかし、なかなか話を進める機会に恵まれず、そのままになっていたのだが、突然に、しかも編集長直々にお電話をいただいた。いつもは「腰は低いが頭が高い」と揶揄されている自分も、さすがに恐悦至極と畏まってしまった。

 ロンが天に帰る置き土産としてくれたのかなぁ? おまえを喪った哀しみから立ち直るきっかけになるよ。シャーもそうだったけど、おまえも義理堅いヤツだなぁ。もちろん偶然と蓋然が重なりあっての事だろうが、ここは素直にロンに感謝しておきたい。ロンよ、ありがとう(瞑目合掌)。涙もろくて、いい歳こいて泣き虫の自分は、ロンに感謝すると共に、ホロホロと涙をこぼし、メソメソと泣き出してしまうのであった(笑)。

 さぁて、時節は梅雨時ながら、久々に本気モードで釣りに行くぞ。夏サヨリにするか、ギマの前打ちにするか、半夜のアナゴにするか、それとも手堅くシロギスの投げ釣りにするかな?

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 愛犬ロンの亡骸を名古屋市立八事霊園斎場へ。今日は友引。斎場は休館日なので、人影もなく空いていた。管理棟で動物火葬の手続き(犬2200円)を済ませ、死亡動物の保冷庫にロンの亡骸を入れた段ボール箱を納める。高齢による腰椎障害で下半身不随、ガンの肺転移による苦悶から救うため、全てを背負う覚悟で尊厳死を選んだ自分。なればこそ、友引の今日をロンの壮行の日とした。保冷庫のドアを閉める時、一昨年の春にシャーを送り出した時の事を思いだした。あの時は涙がこぼれ落ちた。しかし、今日は違う。なんだか頭の芯がシーンと冷えた様な、悲しみと喪失感と虚脱感が入り交じった不思議な感覚。自分なりの最善を尽くし、ロンを天に帰したのだから涙がこぼれてこないのだろうか。

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 昨夜、午前1時過ぎ、愛犬ロンの容態が急変した。左後肢も麻痺し、それに伴う痛みで部屋中を前肢だけで這いずり回る。キュンキュン、ヒュンヒュンと苦痛を訴えかける。老化によって脆くなっていた腰椎の悪化だろう。水を飲ませてやり、「朝まで辛抱するんだよ。朝になったら動物病院に連れて行ってやるから……」と頭や身体を撫で続けてやる。苦しげな息をしながらも、痛みに悶え疲れたのだろう、自分の腕に頭を預け、クゥ~ンと少しおとなしくなった。

 午前4時。ロンが再びむずかりだした。ハァハァと息を切らせながら、便意を訴えている。ロンを抱きかかえて外へ連れ出し、植え込みの蔭にペットシートを敷く。後肢が麻痺しているので、腰を支えてやりながら排尿の介助。オシッコを済ませたらロンが落ち着いた。あと5時間で病院の開く時間になる。もう少し我慢しておくれ。

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 何度も三途の川を渡り掛けた愛犬ロン。昨日から食欲が戻ってきたらしく、通常のドッグフード(と、言っても膀胱結石を防ぐ療養食だが)を食べる様になった。自力で食べる事は出来ないが、口を開かせて一粒ずつ押し込んでやれば、ガリガリと噛み砕いて食べる。量も元気な頃の6割くらいは食べている。まぁ、寝たきりなのでそんなに食べる必要はないだろう。元気な頃と同じだけ食べたのでは、カロリー過多で返って身体に良くない。

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 昨夕、愛犬ロンが再び意識混濁状態に。呼び掛けに反応せず、呼吸は浅く早い。四肢をピクピク痙攣させ、全身もフルフルと震えている。「ついにこの時が来たか……」。ロンの身体を撫でてやりながら、「お疲れさん。よく頑張ったな。おまえと暮らせて楽しかったよ」と、別れの言葉を掛け、苦しげな呼吸を和らげてやろうと酸素缶で10秒ほど酸素吸入。呼吸が落ち着き、スゥスゥと寝息を立て始めた。うんうん、このまま天に帰る事が出来ればロンも幸せだろう。半ベソでロンの前肢を手に取りながら、別れの瞬間を待っ……、「フォッ、ふぅ~ン、クォウ」。って、あれ?

 まぁた帰ってきちゃったよ。寝たきり状態は変わらないが、お目々パッチリ、お鼻ヒクヒク、尻尾フリフリ。なんだよ、ロン~。嬉しいけど、すっごく嬉しいけど、おまえ、ちょっと凄すぎ! 何回お別れの言葉を言わせる気なんだ。

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 寝たきり状態になってしまった愛犬ロン。が、目覚めている時の意識はハッキリしており、時折モゾモゾと身体を動かして床ずれを防いでいる。しかし、眠っているのか、意識朦朧となっているのかわからない時もある。そんな時、「このまま逝っていいよ」「頑張らなくていいんだぞ」と心の中で語りかけているのだが、なかなかにロンもまだこの世に未練があるようだ。右後肢は完全に麻痺、左後肢も負担が掛かる分、強張ってきている。近いうちに下半身麻痺に陥るだろう……。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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