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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 お子さんにねだられて、新しくペットを迎え入れる方も多い様で、ペット購入に関する質問メールもたくさんいただいている。まず、ペットを飼う前に覚悟しておくべきは、
ペットを飼う事=そのペットの生涯に責任を負う事
可愛いだけじゃない。粗相もすれば、イタズラもするし、病気、ケガだってする。オモチャじゃないんだから、病気なったから、ケガをしたから買い換える、とか、交換する、なんて事はできない。ペットの飼育費用はエサ代、設備費(犬小屋やケージや鳥かごや水槽など)、医療費までを含めた生涯費用で考えれば、10年で7ケタにもなるから、軽い気持ちで飼い始めると、とんでもない出費に目が飛び出る事になる。そして、医療技術・設備・スタッフの充実した動物病院を見つけておくことも必要。

 一番気を付けて欲しいのは、ペットショップの店員の言う事を鵜呑みにしない事! ペットショップの店員は、獣医でもトレーナーでもない。ただの商売人で、しかもバイトだったりする。要は「売れればそれで万々歳。売れなきゃ困る生体販売」な商売がペットショップ。だから、購入前に、ペットショップが良心的かどうかの判断が必要になる。販売展示されている動物たちの飼育環境だけでは判断しきれない部分もある。本当に誠実なペットショップかどうかを判断するための質問をぶつけてみるといい。
 「動物病院で健康診断をしてもらうのは、いつ頃がいいかね?」
 合格=「できるだけ早く、すぐにでも!」
 悪質=「新しい環境に慣れてからの方がいいです……」

不誠実なペットショップは、病気や障害を抱えているのに売ったのがバレるのを遅らせたいから、健康診断をスグに受けさせたくない。ペットショップで販売されている動物でも、フィラリア、ジステンパー、猫エイズ、猫白血病、パルボなど致命的な病気を抱えてる可能性もあるし、先天的な病気を抱えている場合もある。お迎えしてから時間が経てば経つほど、「そりゃ、お客さんの飼育が悪いから罹患したんですよ」と、すっとぼけられやすくなる。それに時間が経てば経つほど "情が移る" から、病気の動物だからこそ返せなくなる。つか、それがショップ側の狙いなワケ。それと、「飼いやすいし、手もあまり掛かりませんよ」というセリフは要注意。飼いやすいと言われているフェレットでも、適正気温は15~25度。特に暑さには弱い動物で、27度以上になると熱中症で死亡する。犬でも北方系のシベリアンハスキーやシュナウザーは熱中症でダウンする。つまり、日本の夏はエアコン無しでは生きられないという事。夏場は24時間エアコンを入れッ放しにしておく事になる。飼い主は地球に優しくなれないし、それ以上に、夏場は電気代が万単位になるのを承知の上でないと、絶対に飼ってはいけない。

 ペットをお迎えしたら、その足で動物病院に行って健康診断。一般的な体重測定・胸部聴診・腹部やリンパ節の触診・目の光反射・聴覚判定・検便による寄生虫検査・血液検査までやって、我が家がお願いしている動物病院では犬・猫・フェレットで5千円くらい。各種ワクチンが3~5千円。つまり、お迎え時の初期医療費用で1万円は必要になってくる。ワクチン接種は動物保険(初年度2~3万円・毎年2万円チョイくらい)に加入して、ワクチン特約(3千円程度)を付けておけば、毎年のフィラリア予防薬とワクチン接種費用として5千円が給付されるので、ワクチン特約を付けておいた方がお得。動物保険は病気やケガの治療費の半額が給付される。以上は動物保険のアニコムの場合。

 犬や猫で12~15年、フェレットで6~8年が平均的な寿命。ケアがしっかりしていれば、犬や猫は18~20年は生きる。ペット達は生涯を懸けて、飼い主に癒しと喜びを与え続けてくれる忠実な家臣。精一杯の愛情を持って報いてやりましょう。

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アビ点滴02 19歳という高齢で、慢性腎不全を患い闘病中の愛猫アビ。何度もこのブログで紹介しているが、毎日、自宅で乳酸リンゲル液「ソルラクト」150ccを点滴(皮下輸液)をしている。最近、アビがこの点滴に慣れてきて保定しておく必要がなくなった。想像するに、「点滴してもらうと、なんだか身体が楽になるぞ?」と、アビもわかってきたのかもしれない。針を刺す時も嫌がらないし、点滴中も「ン……、ゴロゴロゴロ……」とノドを鳴らしてご機嫌だ。
※写真左の方、アビの背中付近に刺さっている緑の小片が、点滴用の翼状針(蝶々みたいな羽が付いている針)。

 もちろん刺し手であるオイラも、家内も刺し慣れてきた。アルコール綿でシュシュッとアビの皮膚を消毒し、皮膚をつまみ上げてプスッ! 刺した瞬間だけ「ニャッ!(痛テッ!)」と鳴くが、後はおとなしく座っている。毎日毎日、チクリ、プスリと針を刺され、ジッと我慢している姿を見ているのは非常に切ない。猫の慢性腎不全は治る事のない病。生きている限り、点滴が欠かせないのだ。それだけに、アビ自身が点滴に慣れてきて、ゴロゴロとノドを鳴らす余裕が出てきたのは嬉しい出来事だった。

 アビよ、来年の5月にはおまえの二十歳のお誕生日が来る。二十歳のお祝いをしてあげるから、いつまでも健やかにいておくれ。

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 「猫まっしぐら!」というCMフレーズがあるが、我が家の老猫アビ(19歳)は慢性腎不全を患っているため、好物だったマグロやカツオ、鶏ササミなどを食べさせてやることができない。療養食による食餌制限で尿毒症を抑えているためだ。寝ることと食べることが楽しみである猫。その "食べること" を厳しく制限されるのだから、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質、生き甲斐)が低い。マズイけど腹が減ったから渋々療養食を喰う。可哀想なのだが、食餌制限を緩めると覿面に検査数値が悪化する。尿毒症を起こしたら死んでしまう。全身に毒素が回り、多臓器不全に陥るのだから、決して楽な死ではない。なんとしても尿毒症は避けてやらねばならぬ。
 「猫の喜ぶ療養食はないものか……」とネット検索。ヒルズ、ウォルサム、ユーカヌバなどの代表的な療養食は、外国製で鶏肉の風味が中心。日本の猫は仔猫の頃から魚で育つ。国産のペットフードメーカーを調べてみても、療養食は作っていない。う〜む、困った。そこで腎不全の改善薬「コバルジン」を出している三共ライフテック社のサイトを調べ……って、あったァ! 『ドクターズケア キドニーケア』。魚風味の旨味成分コーティングが施されてる。さっそく動物病院にサンプルを取り寄せを依頼(動物用療養食は動物病院経由じゃないとサンプルは入手できない)。運良く、翌日にはサンプルが届いた。
 19年も生きてきて、美味い不味いを知り尽くしたアビ。はたして、この療養食を気に入ってくれるか……。
 「アビ、アビ。新しい療養食だよ。喰ってみておくんなさいよ」
 「あいよ。どれどれ……、アニャニャニャニャ! これは美味いニャ〜!」
おぉ〜、まさしく猫まっしぐらじゃん。ハグハグと夢中で食べてる。よかった。日々の楽しみである食餌が、不味くて渋々喰うようなシロモノじゃ、アビも長生きしている甲斐がない。すぐに1.5kg入りを発注したのは言うまでもない。アビは今日も「アグアグ、カリカリ、美味いニャ!」と新しい療養食を食べている。

※アビには慢性腎不全の改善薬として、コバルジン4g(1包)を2回に分けて、朝夕投与。皮下輸液は乳酸リンゲル液ソルラクトを150cc自宅で輸液。療養食のウェットフード(猫缶)はヒルズのk/d。ドライフードは本文中に記載の三共ライフテックのドクターズケア猫用キドニーケア。通院は10日おきで、毎月1回血液検査。

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今日は愛猫アビの定期検診&愛犬ロンの術後検診。
アビはここ数日、ヤニっぽい涙目だったので角膜検査も。
角膜は問題無しだが、涙のphが偏っているので点眼薬が出る。
ロンは尿検査と血液検査をお願いし、尿検査は問題無し。
血液検査ではやはりTGが標準値の4倍。
膀胱結石予防の療養食は、高脂血症には良くない配合。
でも膀胱結石予防を優先させるべきという事で、ウォルサム社
phコントロールを与える事に。ついでにフィラリア予防薬。
アビの自宅点滴15日分+点眼薬+検査費用で12K。
ロンは尿検査&血液検査+中性脂肪&コレステロール抑制剤+
フィラリア予防薬で18K。
合わせて……今日だけで30K! ヤッベェ!
今月の動物医療費予算を突き抜けちゃったよ、ヲイ。
あぁ……、我が家の財政破綻の日は近い……○| ̄|_

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 愛猫アビ(19歳・♀・腎不全)の定期検診に行ってきた。今日は一般検診だけではなく、血液検査も行って腎機能を検査。通院は毎月2回。月半ばの通院では一般検診、月末は腎機能検査というスケジュール。もちろん、その間は毎日、自宅で点滴治療をしているし、食餌療法も続けている。結果は……、特に大幅な変化無し。BUN(血中尿素量)47.0、CRE(腎濾過量)3.0は、どちらも標準値の1.5倍。1月17日の64.0と4.6からは改善されたが、2月3月と変化しなくなった。先生からは、「アビちゃんはこの状態で日常生活に支障が無い様子なので、この状態をキープ出来れば大丈夫でしょう。アビちゃんの身体が、この状態に適応しているようです。正直な所、これ以上の現実的な治療方針も立てられませんし、腎機能の改善は見込め無いと思います」との説明。なるほど、毎日の点滴、コバルジンの投与、療養食で、現状キープが唯一無二の現実的方法だが、腎不全を患っていても、階段も駆け上るし、ケンカだって受けて立つ元気もあるのだから、不安ながらも過剰な心配は不要だろう。

 そしてまもなく4月。これからはロンの狂犬病ワクチン、混合ワクチン。チャオにはジステンパー予防ワクチン(キャナイーンかドヒバック)、そしてロン・チャオにフィラリアの予防薬(モキシデクチン)、アビ・ロンのノミ除薬(フロントライン)の接種と投与が必要になる。わぁ〜、これだけでも数万円の出費だよォ〜。

 アビ・ロン・チャオよ、これ以上は病気やケガをせず、元気で健やかな日々を送っておくれェ〜。お願いね!

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 外猫のシャーが永久の旅路に出て、3月5日で1年が経過した。悲嘆の思いに涙が滲むような事はなくなったが、やはり忘れられる事ではない。悲しみが哀しみに変わり、想い出として胸の奥に残っているとでも言おうか……。
 シャーが旅立ってから、我が家のペット事情もいろいろとあった。夏にフェレットのチャオを迎え、秋には犬のロンの精巣腫瘍摘出手術、暮れには猫のアビの腎臓周辺腫瘍と右腎臓の摘出手術に腎不全、年が明けてロンの歯科治療と口内腫瘍の除去に肝機能障害……。
 若いチャオはともかく、老齢期のペットのケアに時間も費用も相当に注ぎ込んでいる。計算するのが恐ろしいほど、この半年ほどでお金を使った。医療費に療養食で50万円は使っているだろう。通院の回数も時間も相当だ。アビは毎日、自宅で点滴を続けているし、食餌も療養食、2週間おきに通院が欠かせない。ロンも肝機能障害犬用の療養食を与え続けなければならない。
 なぜ、そこまでペットにしてやるのかって? 縁があって共に暮らし、心癒してくれているのだもの。そして、シャーを救ってやれなかった哀しみが、今も胸の奥に残っているからだろう。

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 『我が家の若獣と老獣とを比べてみれば、恥ずかしながら老が勝つ。浜の真砂は尽きるとも、尽きぬ病の数々を、癒す仕事の老獣介護。へへ……、お薬師さぁでも敵うめぇ』
 『可愛い盛りは過ぎたとて、情愛注いだ愛猫愛犬。人の命の四倍で、寿命過ぐるが犬猫の運命。生き長らえよと見守り支え、病癒せと動物病院通い。老いの悲哀を背に負うて、老猫アビは腎不全、老犬ロンは肝障害。銭も掛かれば、手間も喰う。月に五万の医療費も、渋面浮かべてなんとか工面。嗚呼、どこぞに金の成る木は無ぇものか』

 時代劇のオープニングナレーション調に我が家のペット事情を書いてみたが、経済的、時間的、心理的負担は軽くない。食事量、飲水量、排泄物の量や状態、行動の様子など、細やかな注意を払い、異常がないかを観察しておく必要があるので、仕事中でも目配り気配りが欠かせない。昨春のシャーのような重篤状態ではないので、まだ気楽ではあるが、アビには乳酸リンゲル液の点滴を自宅で毎日しているし、ロンには老犬の適正運動量の確保に、散歩の回数を増やしている。2月25日にはロンの歯科検診(歯石の除去と歯周病治療)の予約がしてある。犬の歯科検診は全身麻酔が必要なので、高齢犬のロンには今回が最後のチャンスだろう。
 アビもロンも見た目では元気そのものなのだが、検査数値を見れば明らかに病体。具合が悪いのに、それを見せまいと頑張っているのだと思うと切なくなってくる。アビもロンも飼い主を慮って頑張っているわけではなく、動物の本能で弱みを見せないだけなのだが、そこがまた哀しいではないか。

 犬猫の可愛い盛りの幼年期はわずか半年、元気で楽しい若年期は6年。7年過ぎれば中高年、10年超えたら老年期になってしまう。眠っている時間が多くなり、動きも鈍ってくる。身体の各所に衰えが出始め、少しずつ、確実に、天寿を全うする日を迎える準備に入る。自分は無理に延命させるのが良いとは思っていない。飼い主それぞれの事情に合わせ、精一杯の愛情がそこにあるならば、安楽死を含めて、どのような選択もありだと思う。
 今通っている動物病院の獣医さん、動物看護士さんのおかげで、数年前だったら尽きていたであろうアビの命は長らえ、衰えは見えつつもロンも日々を過ごせている。日頃のケアや介護方法を、しっかりと教えてくれる動物病院を選ぶ事はすごく大切だ。

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 今日はロンの定期健康診断で動物病院へ。昨年9月の精巣腫瘍摘出手術から4ヶ月。中性脂肪やら総コレステロール値やら、「要観察」と判定された各数値が、ダイエットと日頃の運動量の増加(一日6回、総歩行距離2km)で改善したかどうか……。

 体重は10.9kg→8.5kgで適正体重にダイエット成功! ALT(肝酵素)も正常値に下がった。しかし、TG(中性脂肪トリグリセライド)の値が下がらない。総コレステロール値も幾分は改善されているが、あまり芳しくない。ALP(胆管機能)値も良くない。う〜ん、まるで酒好き中年男性の成人病検診結果だ……。ってな冗談はともかく、シュナウザーという犬種特有の代謝機能を差し引いても、甲状腺機能低下や副腎機能の亢進が疑われる。精密な血液検査をお願いして、食餌は療養食から治療食に切り替える事に。

 ペットを飼うという事は、可愛い、楽しいだけじゃない。老齢ともなれば身体の機能も衰えてくるし、病気もする。ケアには時間的にも、経済的にも負担がかかる。今回のロンの検査に掛かった費用は、健康診断(1千円)、一般血液検査(3千円)、精密血液検査(1万円)で、しめて1万4千円。この先、治療を開始したら、毎月いくら必要になる事やら……。猫のアビの腎不全治療にも毎月3〜5万円かかっている。こりゃぁ、働いて働いて、稼いで稼いで、頑張らねば! (あぁ、飼い主の方が先に逝っちゃうかも……)

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点滴 愛猫アビ(♀・避妊済み・18歳8ヶ月)の腎不全による尿毒症回避のために、乳酸リンゲル液「ソルラクト」の点滴が欠かせない。動物病院での投与は時間的にも、経済的にも負担が大きいし、通院が猫のストレスにもなるので自宅で点滴を打っているだが、いざとなると困った事が……。まず、点滴中にアビが逃げ出さないように、どうやって保定しておくか。これはダンボール箱にムートンの敷物を敷いて、周囲を取り囲んでやって安心感を持たせる事で解決。続いて点滴台。点滴には当然、輸液バッグを吊す必要があるわけだが、一般家庭に点滴台などあるはずもない。なにか代用出来るモノはないか……。あ〜、あった! 『投げ釣り用竿掛け』がバッチリ。これで準備万端整った。

 「いざ点滴!」と意気込んではみたものの、点滴針を刺すなんて生まれて初めての経験。「変な所に刺しちゃったらどうしよう?」「痛くないように刺さなきゃ」と、ドキドキしてなかなか針を刺す事が出来ない。アビはアルコール綿で消毒された時点で「ウ〜、ウァ〜ウ……」と大緊張している。グズグズしていては、ストレス緩和のために自宅で点滴を打つ事にした意味がない。恐る恐る刺したのでは痛いばかりで、猫の厚い皮膚を貫いて皮下に輸液するのは無理。「アビ、ごめん! おまえさんの為だから勘弁しろよ」と、思い切って点滴針をプツリ。ありゃ、簡単に刺さった。アビも痛がる様子もなく、箱の中でジッとしている。あ〜、よかった、よかった、怖かった。

 輸液バッグに記された目盛を睨む事5分チョイ。100mlの点滴完了。アビの背中から点滴針を抜き取り、刺し傷をアルコール綿で拭いて消毒。アビの背中から右脇にボテッと輸液した薬液の溜まり瘤。6〜7時間ほどで吸収されて消えるのだが、これが見ていて痛々しい。血液検査で腎機能数値が改善するまで、毎日の日課として続けにゃならん……。

 猫の腎不全は、老化によって起こる避けようのない機能障害。一度失われた腎機能は再生しない。しかし、重度の尿毒症に陥らないように点滴・食餌療法・改善薬の投与といったケアを続ける事で、日常生活を保つ事は可能だ。アビよ、おまえさんの尻尾が二つになるまで、しっかりとケアしてやるから、安心して任しておくんな。

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 愛猫アビの腎機能数値が相変わらず良くない。8日間毎日点滴を打って貰ったが、血液検査の結果、慢性腎不全の状況は改善されていない。動物病院に連れて行かれるストレスも相当だろうと、先生から自宅での点滴を提案された。(経済的負担への配慮も多分に含まれている様にも思う) 乳酸リンゲル液「ソルラクト」の500cc輸液パック、点滴針5本、消毒用エタノールを染みこませた綿花を出して貰った。針を刺す位置や角度、深さの指示を受けた。量は1回100cc、時間にしておよそ5分で完了するそうだ。

 それにしても、見た目ではアビは元気そのもの。食欲もあるし、運動もするし、部屋を駆け回れば、階段も駆け上る。犬のロンやフェレットのチャオを見ては「ブゲーッ!」と威嚇するのも忘れちゃいないし、外猫のウナとの怒鳴り合いだって負けちゃいない。体内で起きている不具合に、アビは屈していない。猫に意気地とか心意気があるのかわからないが、見上げたモンだ。昨春に逝ったシャーも、恐ろしい病に冒されながら、果敢に生きる努力をしていた。

 哺乳類の寿命は、心臓が15億回鼓動したらゴールだとか、代謝が何回行われると上がりだとか言われているが、科学的に証明されているワケではないらしい。あくまでも統計(それも精度が高いわけじゃない)から見た、推論や仮定の段階だそうだ。生物学や医学も、生命工学の段階となると「神の領域」になってくる。生理や生態を超えた倫理の世界。こんな事は、知恵という禁断の果実を囓ってしまった人間だけの問題なのだろう。動物達はひたすらに生きる努力をするだけ。視力を失った猛禽類は獲物を捕れなくなって飢えて死ぬ。歯を失った野生動物も同様だ。彼等は果敢に生き、完爾として死を受け入れている(と思う)。「畜生相手に何を大げさに……」と笑われるかもしれないが、今ある命を精一杯生きる動物達の不屈の魂に感心しきりだ。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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