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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 愛猫アビの腎機能数値が相変わらず良くない。8日間毎日点滴を打って貰ったが、血液検査の結果、慢性腎不全の状況は改善されていない。動物病院に連れて行かれるストレスも相当だろうと、先生から自宅での点滴を提案された。(経済的負担への配慮も多分に含まれている様にも思う) 乳酸リンゲル液「ソルラクト」の500cc輸液パック、点滴針5本、消毒用エタノールを染みこませた綿花を出して貰った。針を刺す位置や角度、深さの指示を受けた。量は1回100cc、時間にしておよそ5分で完了するそうだ。

 それにしても、見た目ではアビは元気そのもの。食欲もあるし、運動もするし、部屋を駆け回れば、階段も駆け上る。犬のロンやフェレットのチャオを見ては「ブゲーッ!」と威嚇するのも忘れちゃいないし、外猫のウナとの怒鳴り合いだって負けちゃいない。体内で起きている不具合に、アビは屈していない。猫に意気地とか心意気があるのかわからないが、見上げたモンだ。昨春に逝ったシャーも、恐ろしい病に冒されながら、果敢に生きる努力をしていた。

 哺乳類の寿命は、心臓が15億回鼓動したらゴールだとか、代謝が何回行われると上がりだとか言われているが、科学的に証明されているワケではないらしい。あくまでも統計(それも精度が高いわけじゃない)から見た、推論や仮定の段階だそうだ。生物学や医学も、生命工学の段階となると「神の領域」になってくる。生理や生態を超えた倫理の世界。こんな事は、知恵という禁断の果実を囓ってしまった人間だけの問題なのだろう。動物達はひたすらに生きる努力をするだけ。視力を失った猛禽類は獲物を捕れなくなって飢えて死ぬ。歯を失った野生動物も同様だ。彼等は果敢に生き、完爾として死を受け入れている(と思う)。「畜生相手に何を大げさに……」と笑われるかもしれないが、今ある命を精一杯生きる動物達の不屈の魂に感心しきりだ。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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