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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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ゲン 新参家臣フェレットのゲンを健康診断に連れていった。体重1.1kg、体温38.7度、触診、聴診、検便ともに問題なし。耳ダニもついておらず、皮膚や被毛にも問題なし。体格、骨格ともに優れ、屈強な若鼬とのお墨付きがもらえた。ウンチが少し軟便傾向なんだが、これは召し抱えたばかりで、まだ環境に慣れていないため。チョイとばかしストレスになっているからだそうだ。まだ2日しか経ってないモンなぁ。ともあれ、健康状態は万全である事を確認し、フィラリアの予防薬を出してもらってきた。来週にはジステンパーの予防ワクチン(三種混合)の接種だ。

 ゲンは凄まじい勢いではしゃぐ。チョコマカ、ピョンピョンなんてレベルじゃない。ズドドド、ドッタンバッタンと暴れ回り、少しでも隙を見せると飛びついてきて、しがみつくわ、甘噛みするわで、萌え死にそうなほどカワイイんだが、とにかく何をするにも激しい。甘噛みと書いたが、実際は腕が傷だらけ。時には血が滲んだりするくらい噛む(笑)。水飲みもウォーターボトルの飲み口を喉の奥まで突っ込んでしまうし、フードもバリバリと食べまくる。一夜にして、階段を駆け登って2階の部屋で遊ぶ事まで覚えてしまった。慣れない環境で超ハイテンションのアゲアゲ状態。これはあまり良いことではないので、今日はケージの中にいる時間を増やしておいた。フィラリアの予防薬も飲んでるしね。

 ゲンにも先輩ペット達と同じく、生涯を懸けて癒しと和みの忠義を尽くしてもらいたい。こちらも主として惜しみなく愛情を注ぎ、しっかりと躾け、尽忠に報いてやらねばなりませんね、ってお話でした。

 あ、ペット保険のアニコムにも加入しましたよ。傷病時の治療費の半額が保障されるので、犬・猫・ウサギ・フェレット・鳥を飼う場合は入っておくと良いかも。元が取れちゃ困るけどね。

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 天に帰ってしまった愛鼬チャオの身体を、仕事に出掛ける前に家内を連れて霊園で弔ってきた。霊園の事務棟にある受付で小型動物火葬料金1,100円を支払い、霊園の裏手にある動物火葬場へ。通常は火葬炉の右横にある保冷庫に納めるのだが、今日は係員の方がいて、炉の前の祭壇へと案内していた。炉に火が入る日だったようだ。

 この動物火葬場の前が最後の別れの場となる。自分たちの前に一組の家族がいたが、高校生くらいの娘さんが大声で泣きじゃくり、ペットの亡骸を納めた箱を閉じさせない。この霊園では動物火葬のルールとして、亡骸を納めた箱をひもで十字に縛り、万が一箱が倒れても亡骸が飛び出さないようにしっかりと閉じる必要がある。彼女はペットの亡骸を箱に閉じこめるのが嫌で、泣きじゃくっていた。痛いほど彼女の気持ちがわかる。正直、自分だって大声で泣き叫びたいくらいの気持ちでいたのだから。

 エエカッコしいのナルシストオヤジは、こんな場面で大いに損をする。大の大人が、しかもいい歳こいたオッサンが、人前で慟哭などできない。奥歯をグッと噛みしめて、ジンワリと涙を浮かべるくらいしか許されまい。世間は許しても、男としての矜恃が邪魔をする。しかし、祭壇の前にチャオの亡骸を置き、手を合わせた瞬間に家内のすすり泣きの声が聞こえてきた。もうダメだ。ボロボロと涙がこぼれてしまった。それだけではなく、不覚にも 「くぅ……」 と声まで出してしまった。もう矜恃もへったくれもない。さすがに大声で泣きじゃくりはしなかったが、嗚咽を漏らし大粒の涙を流して、今生の別れを惜しんだ。泣くという行為は最高のカタルシスかもしれない。かなり気持ちが落ち着いた。

 畜魂碑(動物慰霊塔)の前に移動し、ここで弔ったシャー、ロン、アビ、ブッチに花と線香を手向け、「今日、チャオをそっちに送ったよ。仲良くしてやっとくれ」 と語りかけ、空を見上げると、チャオの姿によく似た雲が西へと向かって流れていた。なるほど、西方浄土へと駆け出していったか。

 「明日からお天気が崩れるので、東風が吹いていただけだよ」 などと、無粋なことを言うヤツは地獄に堕ちてください。チャオは先輩ペット達に導かれて、正しく西方浄土へと旅立っていったと信じているのだから。異論も反論も認めない。

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「永訣の朝」 

けふのうちに
とほくへいってしまふ わたくしのいたちよ
夏のごとき蒼天が広がって おもてはへんにあかるいのだ
(初夏の風がすいたいです)

ぬけるように蒼く いっそう晴朗なそらから
光はさんさんとふり注いでくる
(初夏の風がすいたいです)

蒼いすみれのもようのついた
このひとつの愛らしき陶椀に
おまへがすいこむ風をとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
おまへを抱いてこの明るいそらの下に飛びだした
(初夏の風がすいたいです)

蒼玉いろの明るいそらから
風はそよそよとそよぎふいてくる

ああ ちゃお
天にかへるといういまごろになって
わたくしをいっしょうあかるくするために
こんなさっぱりした薫風のひといきを
おまへはわたくしにたのんだのだ

銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの
そらからそよぐ風のさいごのひといきを……

            宮沢賢治 「永訣の朝」を改変


チャオ(フェレット)
米国パスバレーファーム生まれ シルバーミット オス
2010年5月4日午前9時30分 胸部腫瘍により帰天
享年5歳

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 愛鼬チャオがかなり危険な状態に陥っている。立つ力は失せ、自力での排泄もできなくなった。食餌はもちろん、水も自力では飲めない。肺もまともに機能していないようで、少しでも呼吸が楽なようにと、病床で身体を動かし続けている。眠っているように見えるのは意識が混濁しているようだ。鼻先が赤紫になる時もある。酸欠でチアノーゼが起きているのだ。鼻先の色を見てはスポーツ用の酸素缶を吸わせ、なんとか命を保っているが、チャオはもう、自力で生命を維持する力もなくなってしまった。

 かかりつけの動物病院は、GW中だが5月4日は診療日。もちろん朝一で連れて行くが、それまで保つかどうか。もう、チャオは充分に病魔と闘った。頑張りに頑張って今の瞬間を生きている。もう、これ以上頑張れなんて言えない……。

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 GWは仕事のかき入れ時なので、闘病中の愛鼬チャオと一緒にいてやれない。ケアは家内に任せて仕事に出掛けているのだが、チャオがかなり衰弱してきた。自力排泄はできているものの、「ンフッ、ンフッ」 と呼吸が荒い。流動食の強制給餌も嫌がり、水も自発的に飲もうとはしない。脱水症状が起きると危険なので、2時間おきにORS(ポカリスエットビーンスターク)0.5~1ccをスポイトで与える。

 そんな状態でありながら、突然に元気が噴き上がる瞬間がある。スッと起き上がり、部屋中をチョロチョロと散歩し、宝物のぬいぐるみの隠し場所を点検。それが終わると階段の下へ駆け寄って二階を見上げる。二階の部屋で遊びたいのだ。元気な頃と全く同じ遊戯をしたがる。当然、疲労する。少し動いては荒い息をついてへたり込む。呼吸が整うと活動再開。

 そっと抱き上げて二階の部屋に連れて行き、チャオの遊戯に付き合ってやった。嬉しそうに二階の部屋を探索するチャオ。歩き回る姿は元気な頃と全く変わらない。チャオの身体はすでに瀕死の状態なのだが、精神(=魂)は健康な頃と変わっていないのだろう。

 残された時間はもうあまりない。できる限りチャオの遊戯に付き合ってやろう。明日も仕事から帰ってきたら、一緒に遊んでやっからな。

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 愛鼬チャオを動物病院に連れて行き、経過を診てもらってきた。胸の腫瘍の進行は止まっているようだ。ステロイド剤がわずかながら効いているのかもしれない。肝機能障害で溜まっていた腹水は、利尿剤の効果できれいに消えていた。病状は一服状態。

 薬効のおかげか、今日は少し元気が出ているようだ。今朝は固形のフードを5gだけだが、ガリガリと食べてくれた。不足分は流動食で補えばよい。とにかく、自分から食べようという食欲が少しでも戻ってくれたことが嬉しい。天に帰る旅支度を中断した、ってことだから一安心。あぁ、よかった。

 一進一退のチャオの病状に一喜一憂の毎日だが、仕事や人間関係で味わう心労とは違って、ツライけどまったく負担じゃない。徹夜の介護も屁のカッパ。そもそも、肉体的な疲れを少しも感じないンだから不思議だなぁ。


 フェレット用流動食の問い合わせのメールをいただいたので、レシピを紹介しておきます。獣医師の指導・監修を受けていますが、延命ケアのためのレシピなので、栄養分の過剰摂取になる可能性があります。症状の軽いフェレットには与えないでください。

【フェレット用 流動食レシピ】 体重1.3kgに対する1食分
 ゴートミルク(粉末)=5g  フェレットフード=5g
 ウズラ卵黄=1個  水=10cc

※すり鉢でよく混ぜて、スポイト(注射器のポンプ)で少しずつ飲ませる。
 誤嚥を防ぐため、必ずうつぶせの体位で口の端から与えること。
 4~5時間おきに根気よく与える。
 体調が良ければ、指先につけて自力で舐めとるようにさせる。
 歯垢が溜まりやすい配合なので、食後に濡らした綿棒で歯の掃除をしてやる。
 体力が衰えていて食べきれない場合、半分の量にして与える回数を増やす。

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 小康状態を保っていた愛鼬チャオが、固形物をまったく口にしなくなった。フェレット専用フードをすり鉢で粉末にして、ゴートミルク(やぎの乳)に溶かし、卵黄を加えた流動食を作ってスポイトで強制給餌。なんとか10gほど飲み込ませたが、1回の食事量として全然足りない。

 チャオは旅支度を始めたのだろう。認めたくはないが、天に帰っていたペット達は旅立ちの3日~1週間ほど前から旅支度を始めていた。徐々に身体の機能を下げて、穏やかな最期を迎えるための準備。悲しくても、切なくても、胸が張り裂けそうでも、現実をきちんと受け止めてやらなきゃならない。それが飼い主の務めだから。

 今、自分にできることは食事の介助(強制給餌だが……)と投薬、そして苦痛や苦悶がチャオを襲わないことを祈るのみだ。

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 愛鼬のチャオは今日も小康状態を保っている。チャオ自身は不治の病であることも、余命幾ばくもないことも、まったく気に掛けていない。体調の良い瞬間などはケロリとしたもんだ。痛みや不快感がなければ、動物にとって病など存在しないのかもしれない。今一瞬の生をひたぶるに生きるのみなんだろう。

 万物の霊長なんてふんぞり返っている人間様は、なまじ知恵を得たもんだから、生物の宿命としての生・老・病・死の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦を加えた八苦を背負い込んじまったわけです。さらに百八つの煩悩まで抱え込んでるってんだから、まさしく家康公の 「人生は重き荷を背負いて坂道をゆくが如し」 ですなぁ。

 でも、こんなペットとの別離の時が訪れることで悲しんでいられるのも、平和で健康な暮らしをしていられるからこそ。まぁ、稼ぎの銭高がもうチッとあれば言うことはないんだが、屋根の付いたお家の中、布団で寝起きして、季節に合わせて毎日着替えても余るほどの衣服を持って、蛇口をひねればキレイなお水が出てくる、レンジ台のコックをひねれば火が付く、毎日お風呂にも入れる、メシは腹一杯食えるんだから、政治家が愚鈍でも、強欲でも、傲岸不遜でも、とりあえず今の日本は良い国です。

 そんな良い国で一家の一員として飼われ、病気をすれば獣医さんにも診てもらえるんだから、ペット達も幸せなんだと思いたいですね。

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 動物病院で愛鼬チャオの検査。エコー検査では肺や肝臓の水は増えていない。しかし、肺に出来た腫瘍は小さくなっていなかった。ステロイド剤は即効性があるので、効いているならすぐに効果が見られるはずなのだが……。他に治療法がない以上、もうしばらく今のステロイド剤を投与してみるしかない。

 チャオの容態は芳しくはないものの、日の出前と日没時には元気が出て、部屋の中をチョロチョロ歩き回る。釣りで言うところの 「朝夕のマヅメ時」 に元気が出るのだ。元々は夜行性の動物なのだから、当然といえば当然か。確実に足は萎えてきているのだが、朝夕に一瞬の元気が噴き上がる瞬間がある。その瞬間は健康だった頃となんら変わらない。今日などは階段を上って、二階の部屋まで遊びに行ったほどだ。が、数分後にはアゴを床につけてグッタリとしてしまう。

 そんな状態ながらも強制給餌が功を奏して、この5日間で1.25kg→1.3kgと、50g体重が増えた。体力(≒抵抗力)を維持するためにも、体重の維持は重要。1食5gが精一杯なのだが、3~4時間おき、こまめに与え続けることで体重減少を防いでいる。

 まだ、チャオには苦痛は襲ってきていない。排泄も自力で出来ている。この小康状態をいかに保つか。連休中はどうしても仕事で出掛けなければならないが、出来る限り一緒にいてやりたいなぁ。

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 チャオが徐々に弱り始めている。フェレットの1日は人間のおよそ1週間に相当する。そして体重は人間の1/60。細胞の代謝速度は人間とあまり変わらない。つまり、ガンなどの悪性新物質に冒された場合、悪性新物質が体重に占める割合は、人間のおよそ400倍強のスピードで進行してしまうと言うこと。1ヶ月前の健診で異常が無くても、半月後にはすでに危険な状態になっていても不思議はないわけだ。

 こういった視点でペットの健康を考えると、人間の感覚で 「なんで気づいてやれなかったんだ」 と嘆いても、どうにもならないって事がわかる。しかし、飼い主の心情として、ペットは人間同様、人によっては家族同様の存在。心が痛む。自分もそうだ。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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