忍者ブログ
釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
[5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



 BBSで釣り具談義をしていたら、質問ともお叱りともつかぬメールをいただいた。

「ミドルクラス以上の釣り具が良いのならば、魚を釣るのが商売である漁師は、
 さぞかし高級な釣り具を使っているはず。
 だけど自分の知る限りでは、漁師は無骨な道具 でガンガン魚を釣っている
 のだが、これについてどう説明する?」

 職漁と遊漁では釣りのコンセプトが違います。
例えて言うなら、漁師さんにとって魚は商品(製品)ですから、製造コスト(漁具投資)
が高くては利益が少なくなってしまいます。
漁師さんには "魚の引きを楽しむ" とか、"繊細なアタリを楽しむ" といった "釣趣" は
必要ありません。いかに効率的に魚を獲るかが大切なんですね。
極論すれば、取り込み(漁獲)が肝心なんです。
漁師さんの釣り具(厳密に言えば漁具)は機能一点張り。
魚を針に掛け、確実に取り込めればそれで充分なんです。

 一方、釣り人(遊漁者)は誘って食わせ、アタリを楽しみ、引きを楽しみ、魚を釣り
上げるまでの課程を重視します。例えば、振り出し万能ノベ竿に0.6号の道糸、0.4号の
ハリスに赤虫針といった道具立てで寒タナゴを釣ったとします。
この道具立てでもタナゴは釣れます。でも、これではイマイチ楽しくないんですね。
振り出し万能ノベ竿ではタナゴ釣りの醍醐味であるところの、「ククク、ピンピン」と
いう繊細な引きが味わえないからです。

 釣りをはじめ、道楽は多分に自己満足の要素が高いので、楽しむ人の価値観によって、
同じ遊びでも重点を置く位置が違ってきます。数を釣って楽しみたい、自作した道具で
楽しみたい、高級品を使ってステイタスを満足させつつ楽しみたいなど、人それぞれです。
しかし、釣り人には "釣趣" という究極のテーマがあるはずです。
誘って食わせ、アタリを取って、魚の引きを楽しむという釣趣を味わい、ライントラブル
や、取り回しの悪さを軽減した快適性を求めるなら、釣り具はミドルクラス以上のモノを
おすすめします。

拍手

PR


 愛知県常滑市の中部国際空港周辺(北側と西側)の航行規制が解除されて1ヶ月。多くのボート釣りファンが出船し、良型のメバル、クロダイ、スズキといった釣果に歓声を上げています。空港島という巨大な人工漁礁に魚類の生育に配慮した人工藻場が設けられ、多種多様な魚たちの生息が確認されているのですから、伊勢湾屈指の好釣り場が誕生したと言えます。

 ところが、釣り人の歓声とは裏腹に周辺の漁業者からは怒りの声が上がっています。知多半島はノリ養殖の盛んな地域で、沿岸部のほとんどにノリ養殖の網が設置されています。このノリ網がプレジャーボートによって破られる、ノリ網をつないでるロープが切断されると言った漁業被害が増えてしまったからです。多くの釣り人がやってくれば、周辺地理に詳しくない人も増えるのも道理。ノリ網設置区域表示ブイに気付かずに設置エリアに乗り入れてしまうようです。特に夜間航行では事前にノリ網の設置エリアを理解していなければ乗り入れてしまう例も多くなります。
 一般にノリ養殖は『ノリヒビ』という杭を多数打ち込んでノリ網を張るものだと思われていますが、沖合側では海面下にノリ網を流す『浮き流し網』という方法が取られています。レーダーにも映らない場合が多く、ブイを見落とすと引っ掛けてしまう可能性が高いので、ノリ網設置エリアを充分に理解しておきましょう。
 また、空港島周辺の地理的自然条件も頭に入れておく必要があります。知多半島伊勢湾沿岸は冬季を除き、晴天の日は日中から日没後2時間くらいまでは西寄りの風が吹く日が多くなります。この西風を避けて伊勢湾奥方面の北へと帰路を取ると、風裏になる空港島東側航路を選ぶことになりますが、東側航路からそのまま北へ直進するとノリ網設置エリアにぶつかってしまいます。※空港島周辺図参照
空港島連絡橋の下を抜けたら、空港島北側の「進入灯管理橋」を目標にして西側に進路を取ってノリ網設置エリアを迂回しましょう。

 ボート免許の取得条件も緩和され、マリンレジャーはいっそう身近になりました。しかし、海を利用する上で守らねばならないルール、法令に定められていなくとも守るべきマナーは数々あります。生活の糧を得る大切なノリ網や定置網を破られる被害が続けば、漁業者の方々に大変な経済的損失と網の修理・再設置というご苦労を強いることになります。その怒り、苛立ち、悲しみの矛先は、加害者本人だけはなく、『釣り人』に向けられるのも無理はありません。私たち釣り人は、遊びであるからこそ、自らを律する心を持たなければならないと思います。
※取材協力 中部国際空港株式会社

拍手



◆アオイソメ(アオムシ)・ジャリメ(イシゴカイ)
 帰り際にきれいな海水で洗って、体表のヌメリを流す。
 園芸店や百円均一ショップの園芸コーナーで売っている「バーミキュライト」をエサ箱に入れ、エサ箱を新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室で保存。10日〜2週間、夏場でも1週間はもつ。バーミキュライトにパーライトを1/3ほど混ぜておくと、エサ付けの時に滑り止めになるので便利。
 海水をペットボトルに入れて持ち帰り、一日おきにイソメを洗ってやれば活きの良い状態で保てる。海水の汲み置きが面倒なら、観賞魚用の人工海水でもOK。

◆オキアミ、サシアミ
 解凍時に大量の砂糖を振りかけて一晩寝かせ、砂糖漬けにしておくと、適度に締まって(水分が抜けて)エサ持ちが良くなる。防腐効果もあるので腐敗や黒変も防げる。塩と違って砂糖の保湿効果によってカリカリに乾燥しないので、冷蔵庫での長期保存ができる。
 砂糖は普通の白砂糖でも良いが、ハチミツやグラニュ糖がおすすめ。乾燥気味になってきたらハチミツを少し加えてやれば、適度な湿度に戻る。

 釣り餌を保存しておくメリットは、餌代の節約はもちろん、"気の向いた時に出掛けられる"という時間的な制約から解放される点。釣餌店に寄る手間も省ける。「ちょっと行ってくるか」と冷蔵庫から取り出して、フラリと釣り場に出掛けられる手軽さは何より魅力。
お金も時間も節約できますのがウレシイ。

※より詳しく知りたい方はコンテンツ【釣餌の保存法】をご覧ください。
http://fishingcraze.fc2web.com/preservation.html

拍手



 釣り人が立入禁止の場所や危険な場所に入り込む。釣りが禁じられていてもコッソリと釣りをする。江戸時代にはすでに記録として残っているくらい、我が国において長い歴史を持っている問題です。

 徳川五代将軍綱吉の『生類憐れみの令』が布かれた1685年から1709年、殺生が厳しく禁じられた頃に、よりによって江戸城のお堀で釣りをした武士がおりました。あわや切腹という事態に追い込まれ、なんとか切腹は免れましたが、それでも減封という厳しい処罰を受けています。また阿久澤弥太夫という武士も、禁制を破って釣りをしているのが露見して捕縛されています。この阿久澤弥太夫はキス釣り針の考案者として後生に名を残すほどの釣り好きでした。

 生類憐れみの令が廃止されても、職漁以外の釣りは禁止され続けます。ところが釣り人は、あの手この手でお上の目をかいくぐって竿を出す。日中おおっぴらに釣りをしていては捕まってしまいますから、夜、闇に乗じて釣りをします。竿先に鈴を付け、江戸城のお堀や浅草妙音寺など釣り禁止の場所で「脈釣り」「投げ釣り(投げ込み釣り?)」と称した隠れ釣りが流行しました。
 江戸時代は厳罰主義を持って政治が行われていた時代ですから、禁制を破れば罰金どころではありません。厳罰によって命すら落としかねないにも関わらず、釣り人たちは竿を出したがりました。死刑という厳罰をもって規制しても効果はなかったという事です。そのうち、庄内藩などでは武士の精神修養の一環として釣りが行われる様になっていきます。町人の間でも、芸事の一環として流行します。

 現代においても江戸の昔においても、釣りは代表的なレジャーです。趣味、道楽に法による強制的な取り締まりはそぐわないと考えられます。わかりやすい例ではパチンコ。我が国においては公営ギャンブル以外の賭博行為は法で禁じられています。しかし、換金できないパチンコ屋に行きたいという人はほとんどいないでしょう。麻雀もしかり。アメリカにおいては禁酒法が大失敗に終わっています。アル・カポネは禁酒法のおかげで大儲け。彼も結局は逮捕されますが、禁酒法ではなく脱税が逮捕理由でした。

 神社やお寺の境内では、木陰であっても立ち小便をする人は滅多にいません。「神仏のバチが当たるのが怖い」というよりも、「恥ずべき行為である」という気持ちが人々にあるからでしょう。学校で教えられる事ではありません。親、兄弟、親戚、近所の大人達、遊び仲間たちが「ここでオシッコしたらいけないんだよ」と、禁忌として教え、伝え、守り続けられています。釣り人のモラルもまた、規制や強制によるものではなく、釣り人たちの公徳心に基づいて醸成、浸透していくべきでしょう。

 改正SOLAS条約によるテロ対策と国際信用保持のために立入が規制されたエリアや、危険が故に事故防止の目的で立ち入りが禁じられている場所、企業の施設占有地、魚類や動植物保護のために釣り行為の禁じられた場所に忍び込み、釣りをすることは、恥ずべき行為であると釣り人自身が考える。これが望ましい姿だと思います。立入禁止エリアや釣り禁止エリアへの侵入に限らず、釣り場のゴミ放置、ライフジャケットの着用励行など、他の釣り人に注意したり薦めたりするのは難しいですが、身近な釣り仲間と共に、自ら率先して範を垂れる行動が一番の近道であり、最も実効性ある活動でしょう。

拍手



「ああ、愛しい魚たちよ、秋には戻っておくれ!
 ここに戻ってきてくれ、何もかも赦すから!
 そこの餌はそいつらにくれてやれ。
 もう、そいつらのものだ。
 頼むから戻って、この哀れな釣り人を慰めてくれ。
 お前に見捨てられたら、わしはこの侘しい砂浜で
 果ててしまうんだよ!」
岩波文庫「ドン・キホーテ」(牛島信明訳)を換骨奪胎

今、伊勢湾の海水温は28〜30度もある。
これじゃシロギスもアオリイカも陸っぱりの射程内に
いてくれるはずもない。
今年の中部エリアは高水温で梅雨時の日照時間が長く、
早い時期から台風が接近して海をかき回してくれてい
るから海水中の酸素濃度も高めのはず。
春頃に産卵された魚たちの孵化・生育には好条件だと
思われるのだが……。
強気の材料を探せばこうなるけれど、秋以降の釣況や
いかに?

拍手



ねぇ〜、Oh、開放してくださぁ〜い〜
ねぇ、開放してくださぁ〜い〜
ねぇ〜、もぉ〜、Oh、ねぇ〜、いいじゃないのぉ〜
減るモンじゃなしぃ〜
ペリー、トテモ悲しい、悲しいでぇす
ねぇ〜、開放してくださぁ〜いよぉ〜
もぉ〜、寛容さ見せてくださいよぉ〜
ねぇ〜、も、もぉ〜、なっ、ねぇ、もぉ、
なっ何? もぉ、こ、こ、このチョンマゲ!
何それ? 責任回避? 何それ? 何の意味があるの?
何をそれで表現しようとしてるの? あなた方ッ!
怒り? 悲しみ? 喜び? 喜怒哀楽?
なっ、い〜じゃない、開放ぅ〜
開放すれば、済むのでぇす
Oh〜、なしのつぶてですかぁ?
ねぇ、ちょっと、そっちの端っこに座ってる人
そう。そう、あなた
あなたどう思う?
あなた開放派? 禁止派?
ねぇ〜、ちょっと、しゃべってよぉ〜
ねぇ〜、もぉ、ちょっ、さっきから黙っててぇ〜
もぉ〜、しゃべってよぉ〜お!
シカト? シカトですか?
Hum、じゃぁ、ワタシは、あなた方がそうやって
ワタシをシカトする様を しかと見守ることにします

いやぁ、あっ、あ、うそ! ウソ!
気ィ悪くした? 
あっ、あ、……あ、でも、そんなに賢くない…のね、
お役人って聡明じゃないのね

うぅ〜ん、もぉ、
ペリーねぇ、この間、孫が生まれたの、女の子
男なら三平って付けようと思ったんだけれどもね、
女の子だったからねぇ、三平子にしたの、ね〜
初孫じゃないのね、二人目、うん
あの、ゆりっぺもいいかなぁ〜っと思ったんだけど、
ちょっと大げさになるでしょ?
だから、ん〜、最初はねぇ、上のねぇ、この子
で、今度の長男トコの子なんだけどねぇ
うん、二人とも女の子のね、うん……
……、……

開放してくださぁ〜いょ
開放……、ねぇ、開放、してくださぁいよぉ〜
No〜、Why? もぉ、なっ、なんやねんっ!
なっ、もう、漁港行ったら岸壁行け
岸壁行ったら、護岸行け、護岸行ったら
うわぁ、釣り禁止だぁ〜
何それっ?
で、たった4回で安全管理手法検討委員会終了〜
英語で言ったら"We are not responsible."
何? 逃げてるの、それ?
それで責任から逃げてるつもり?
海辺に親しめる環境作ってるつもり?
もぉ、なぁに、管理と規制の区別もできないくせに!
ねぇ、竿も出させないの? ここンちは?
竿も……、あ、ああ、いい、あ、もういい、もういい
竿、出せないしね、うん、釣り下手だから、うん

もぉねぇ、ワタシのねぇ、好きなねぇ、日本のことわざに
「果報は寝て待つ」って言います
寝ましょうか? ここで?
寝させてもらいましょうか?
Oh,hohohohoho. It's a Joke, Joke.
ここはマボリカイガンでぇす
Oh,hohohohoho.
Oh,oh oh oh oh oh oh! ……

ねぇ〜開放してよぉ〜
開放……、ねぇ〜
釣り禁止、それ、そんな……
禁止してないでぇ〜

開放するといいよぉ〜
儲かるよぉ〜
儲かっちゃうよぉ〜
ウハウハ、だよぉ、もぉ、ねぇ〜、すごい

それに開放的な欧米的感覚もねぇ
エンジョイできちゃう、できちゃう
「オウンリスク」自己責任負うねぇ〜
「パブリックインボルブメント」便利な言葉ねぇ〜
「安全管理マニュアル」責任逃れぇ〜
「国の作った防災計画」 Oh! 最高!!

それに引き替え開放しないと
フェンスは壊される
ゴミは持ち帰らない
自腹切り、Oh、市の自腹切って直しましょうよ
あぁ〜、怖いねぇ〜
釣り糸、釣り針、ルアー、Oh、みんな危ない
あぁ〜、もぉ、釣り禁止最低!

もぉ、あなたたちだけよ、今時釣り禁止してるの
う〜ん、だから、ね、いい?
だから今こそ、開放すればいい、いいねぇ〜
ねぇ〜♪
ねぇ、じゃないとねぇ、Seabassing するよぉ
アングラーなめると、後が怖いよ〜
ねぇ、どう怖いかは詳しく言わないけれどもねぇ

拍手



世間一般に、モノは高機能・高性能になってドンドンと
安くなっていく。自動車、家電品、ハイテク製品などは
新型が出るたびに高機能・低価格化していく。
PCや携帯電話なんか、たった半年で市場価格は半額以下
になり、一年もすれば在庫はゴミ以下になっちゃう。
パソコン、携帯電話、デジカメに至っては、現在のロー
エンドモデルが2年前のハイエンドモデルよりも遙かに
高機能、高性能になってる。

それでは、釣具はどうだろう?
新技術や新素材を使用した高性能、高精度なハイエンド
モデルの新製品や新型は毎年発売されてる。
このハイエンドモデルに採用された技術や素材が、何年
経ってもローエンドモデルまで降りてこないのが釣具。
せいぜいミドルクラスモデルに反映される程度だ。
飛ばす、誘う、喰わせる、アタリを取る、アワせる、魚
をやりとりで浮かせて寄せる。この基本性能に釣具では
ハイエンドとローエンドでケタ違いの決定的な差が付く。
自動車だって……という反論もあろうが、走る、曲がる、
止まるの基本性能は、ロールスロイスも軽自動車も同じ。
軽自動車だから真っ直ぐ走らないとか、チャンと曲がら
ない、ブレーキが効かない、ワイパーが動かないなんて
事は絶対にないでしょ?
「釣具は需要が少ない=薄利多売できない=高コスト」
ってな理屈はわかるけれど、本当にこのままでいいのか?

実釣機能と快適さを求めるとなると、ミドルクラス以上
の釣具が必要になるが、陸っぱりで2〜5万円、沖釣り
だと3〜7万円の投資が必要になる。
一般庶民の可処分所得から考えたら、ちょっと手を出し
づらい金額じゃないだろうか?
やっぱり一式1〜3万円で基本性能を満たし、そこそこ
快適な使い心地を得られるクラスを充実させて欲しい。
メーカーさん、頑張ってくれないかなぁ。

拍手



5月の末頃、所属する釣り団体の会長から、
「潮回りがウンヌンってな事を、釣り人ならよく口に
 するが、潮時表(汐見表)をいくつか比べて見ると
 潮時表によって潮名が違うわな。
 同じ名古屋基準で同じ日付なのに一方は『大潮』、
 もう一方は『中潮』になっていたりする。
 なにが理由で違うのか、知らないかね?」
と質問された。

このズレの理由、ずいぶんと前に古〜い釣りの本で
読んだ記憶がある。
(昭和35年頃発刊の本。転居時に紛失しため、書名・
 著者ともに失念)
「潮位差」を基準に潮名を付けるか、「月齢」を基準
に潮名を付けるかでズレているという理由だったはず。

潮位差を基準に潮名を付けている方が、潮干狩りとか
釣りの目安にするには都合がいいかもしれない。
実際に潮の干満の差で名付けてあれば、"名"と"実"が
一致するので理解しやすい。

一方、月齢を基準にした潮名は、漁師さん達が連綿と
語り継いできた「豊漁の期待値の高い日」とかを知る
には都合がいい。
(「新月明け5日目の中潮は大漁日が多い」とか)
太陰暦(月齢を基準にした暦)を使っていた我が国に
おいては、月齢基準の方がわかりやすかっただろうし、
記録の連続性という点ではこちらに分がある。

「ダブルスタンダードじゃ混乱しちゃうよ!」
ってな意見もあるだろうけど、実際の所、気象庁も海
上保安庁も潮位差を観測・記録して予想数値の発表は
しているが、「潮名」はあくまでも便宜的に"通称"と
して用いているに過ぎない。
精密な観測機器も無く、統計手法なども確立されてい
なかった時代から、先人達の知恵を元に受け継がれて
きた「潮名(潮回り)」に、厳密な区分や基準を当て
はめにゃならん事もないでしょう。
ダブルスタンダードは「いい加減」ではなく、「良い
加減」のアバウトさの結果って事ですね。

拍手



先日、釣り公園についてのメールをもらいました。
「釣り公園で投げ釣りをすると根掛かりがヒドイ。
 投げ釣り禁止の所もあるくらいだから、投げ釣り
 ができないようにしてあるのでしょうか?
 ちょっとやりすぎだと思いませんか?」

え〜、とんでもない勘違いをされていますね。
釣り公園の多くは、魚が着くように人工漁礁を沈めて
あるんです。魚が釣れるようにね。
言うなれば、根掛かりがまったく無いような所では
魚は釣れないとも言えます。
例えばシロギスなどでも、真っ平らな砂地だけの所
ではあまり釣れません。
クロダイやメジナ、カサゴにメバルにアイナメなど
の魚は根が無ければ釣れません。
魚には逃げるため、休息するため、あるいはエサを
待ち伏せするため、身を潜ませる場所(根)が必要
なんですね。
釣り公園で釣りをする場合は、管理棟や入口にある
施設の案内図などを見て、構造を確認しましょう。

拍手



改正SOLAS条約により、港の入り口部分をフェンスで
ふさいだり、外国航路を通る船の着く埠頭以外の場所
までフェンスが作られてしまい、憤慨しているという
情報も寄せられています。
憤りはごもっともなのですが、なぜ入り口をふさいだ
のか事情をちゃんと調べて、きちんとした道筋を立て、
規制エリア以外の場所の開放を求めなきゃただの愚痴
にすぎません。
国内法整備に手間取り、条約の保安基準を満たすため、
取り急いで工事を進めた現場もあるようです。
埠頭部分だけを囲うとなると数キロのフェンスが必要
だが、予算も工期も足りないため、とりあえず入り口
部分をふさいだ、という事例もあるようです。
こういった事情がわかっていれば、翌年度に予算を確
保してもらい、適正範囲にフェンスを設置し直すよう
に改善要求ができます。
最低でもこれくらいの事情は調べて、行政や管理側の
立場も理解した上で交渉しなければ、ただ単に対立の
構図を煽るだけで、何の解決にもなりません。
道理と建前を重視する行政を相手にする場合、相手側
の立場にも配慮し、理を持って説く事で、感情的な
行き違いや対立は避けられます。
釣り団体、市民グループのみなさんには、協調、融和
の姿勢で申し入れや提言をしていただきたいものです。

拍手



カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
最新記事
(09/01)
(08/24)
(08/13)
(07/29)
(07/23)
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析
バーコード
カウンター
忍者ブログ [PR]