天然ウナギ

　明日（7月9日）の名古屋タイムズ社会面「ニュース特捜隊」に、
－「氏素性に偽りなし！」天然ウナギを釣ろう－
ってなコラム記事が掲載されるんだが、もちろんオイラの書いた記事です。ウナギ釣りのノウハウやらポイントやら書いたが、詳細な釣り場情報までは記事にしていない。獲って食べる気になるかどうかは別の話だが、河川の中流域から河口部でテトラや石積みのある場所なら、たいがい棲息しているウナギは「強い子、よい子、元気な子」です。



　でもね、天然ウナギが美味しいのは梅雨時までで、せいぜい７月一杯くらい。盛夏になるとウナギも痩せて、滋味に乏しくなる。だから江戸時代末期までウナギは冬の食べ物だった（マジ）。それに脂っこくて暑苦しいってのも冬の料理だった理由です。現代の三河一色産養殖ウナギはちゃんと生育管理されているから、一年中安定した品質のウナギを供給できるワケで、真夏だって美味しいウナギが食べられるので、年間を通じて味の良いのウナギが食べたければ養殖ウナギの方が良いって事です。



　天然物には季節に応じた旬ってモンがあるんだから、時期を無視しちゃダメなんだが、金さえ出せば何とでもなると勘違いしている「おめでたい成金さん」とか、「舌の痩せたにわか食通」がいるおかげで、天然物使用を謳う高級料理店やら楽天ショップのナントカって偽四万十川産なんて商売が成り立っているので、包み隠さず本当の事を明かしちゃうと、思わぬお叱りを受けちゃったりするから黙ってた方が良かったりします（笑）。