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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 「地球温暖化に最も敏感な一般市民は?」と問われれば、「釣り人」と答えても良いだろう。科学的、あるいは理論的な裏付けはともかく、気象や生態系の変化に釣り人は敏感だ。なにしろ、晴雨寒暖昼夜を問わず、「水辺のゴキブリ」と揶揄されるほど、水辺に釣り人の姿が絶える事はないのだから。釣り歴30年、40年というベテランともなれば、経験則から外れた事象には、すぐに気付く。

 太平洋側の都市部に近い沿岸域では、季節を問わず、午前9時を過ぎると強い南西風が吹く事が多い。これはアスファルトやコンクリートに覆われた都市部の地表が陽差しで温められて上昇気流が発生し、海側からの空気を呼び込むヒートアイランド現象が原因だろうと言われている。そして、従来は釣れなかった南方系の魚が釣れたり、北方系の魚が釣れたりする珍事が、近頃では珍事ではなくなってきた。静岡県あたりが釣りの限界と言われていたギマという魚が、2000年頃から東京湾でも釣れるようになった。逆に千葉県の外房エリアが限界と思われていたホッケやドンコ(エゾイソアイナメ)が浜名湖で釣れたりもする。明らかに海流や海水温に変化が起き、生態系に異変が起きている証拠だろう。「海がおかしい」は、魚が釣れなかった時の釣り人の常套句だが、最近は明らかに海がおかしくなってきている。

 釣りインストラクターであり、釣り雑誌にウンチクを書いたりして、釣り人の疑問に答える立場にあるので、いろいろと原因を調べたり、仮説を立てて推論してみたりもするが、『地球温暖化と海洋変動』『海洋環境と生態系』『地球温暖化による台風の出現特性の変化』など、地球規模のマクロな視点からの検証も必要かもしれない。学術的知見の論文などにも当たる必要がありそうだ。

 地球環境・国際環境協力(地球環境局)『家庭で出来る温暖化防止』には、ちょっと気を付けて徹底すれば、年間4万円以上の節約方法が記されている。釣行費用や釣具購入費用の捻出に四苦八苦している "釣り好きお父さん" にとって、家庭で出来る温暖化防止は大きな福音だ……と思う。実践してみていただきたい。

-「月刊港湾」'06年1月号掲載稿に加筆修正-

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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