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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 松浦亜弥主演の『スケバン刑事』(紋舞らん主演の『スケパン刑事』じゃないよ)。アイドルに興味のないオッサンなので、何の関心も持っていなかったのだが、アクション監督が横山誠監督と聞いては無関心ではいられない。ワイヤーアクションなどハリウッドスタイルの激しいアクションシーンもふんだんにあると聞いて、俄然興味が湧いてきた。

 実は『スケバン刑事』には、つらい思い出がある。南野陽子主演の『スケバン刑事II』で、南野陽子の吹き替えスタントやアクション指導をしていたのは、大野剣友会の高木政人さん。高木さんには江古田の体育館でアクションの稽古を付けていただいたり、大泉の撮影所でも何かとお世話になっていた。所属事務所は違ったが、業界の良き先輩として高木さんを慕っていた。その高木さんは'86年1月、撮影の休憩時間中にバイク事故で亡くなった。葬儀にも参列したが、あの時のつらさが「スケバン刑事」と聞くと思い出されてしまう……。

 さて、松浦版『スケバン刑事』のアクションスタント担当は熊田弥生嬢。SODのOV『あぁ、一軒家プロレス』ではソニン、『牙狼』では肘井美佳、及川奈央のアクションシーンを担当してきた、トップクラスのアクションレディだ。オイラがたまげたのは、『牙狼』10話「人形」。地味なシーンだが、"コンクリート階段の角にボディスラムで叩き付けられ、転げ落ちる" という、信じられないスタントもこなしている。脊椎プロテクターを入れているとはいえ、香港映画だって女性にこんなスタントはさせないんじゃないかと……。「ありゃメチャだよ。危なすぎ! 怖くなかった?」と熊田嬢に聞いたら、「横山アクション監督が『あ~、彼女(熊田嬢)はプロレス好きというより、女子プロレスラーみたいなモンだから(笑)。やっちゃって、やっちゃって♪』ってなノリで撮った」んだそうな。ンな事をやらせちゃう横山監督も横山監督だけど、女の子を階段の角にボディスラムで投げ落としたAAC(横山監督率いるアクションチーム)のアクションマンも、それを引き受けちゃう熊田嬢も、みんなどうかしてるしッ! 才能のないオイラはサッサと足を洗っといてよかった、マジで……。

 その、どうかしちゃってる熊田嬢だが、カンフーの腕前も相当なもので、今年の伝統拳術選手権、翻手拳の部において全国2位のホンモノ。ってな話を聞くと、女子プロレスラーみたいなガチムチのゴッツイ女性を想像するだろうが、実際の熊田嬢はフツーの女の子。オイラが悪ボス役で出演した妙高サンシャインランドの子どもショー(百獣戦隊ガオレンジャー)のステージで、満場の観客に向かって「コマネチ!」をやらせたら、ショーの後、マジ泣きしながら怒ってきた。痛いのや危ないのや怖いのは平気なクセに……、恥ずかしいのはダメなのね(笑)。

 熊田嬢をはじめ、梛野素子姐(AAC)も、鈴木愛姐(JETS)も、矢島由紀姐(JAC)も、志村しのぶ姐(JAC)など、オイラの知るアクションレディ、スタントレディはみんな、ルックスもプロポーションもビシッとシェイプされている。コンビニ前にしゃがみ込んでいるオジョーチャンや、そこらのチャラいオネイチャンなんざ目じゃない。さらに言うなら、スポーツの単種目アスリートよりも、体力、スタミナ、柔軟性、敏捷性において、総合的なポテンシャルを要求されるのだから。マジ、男前……じゃなかった、カッコイイ体型をしてるから、作品のアクションシーンにご注目!

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プロフィール
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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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