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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 どうにも大根役者ばかりってな配役のお芝居で、シナリオの準備も出来ていない状態だったら演出家はどうするか、って話なんだけどね。特に主役が18歳の駆け出しダメダメ役者、かつ、助演が主役の父親なんだけどヤクザ芝居しか経験のないオッサンで、なんとかセリフが言えるのは不祥事で舞台から永久追放された男の二代目だけ。そんでもって、この二代目が演出家を兼ねてんの。



 でも、事前のプロモーションはバッチリで、チケットは完売、客入りは満員御礼確実、テレビ中継も決まっちゃってるワケだ。普通だったら「休演」にしてチケット払い戻し、って事になるんだけど、今回は本公演で失敗した「お詫び公演」として上演する舞台だったりするから、さぁ大変。もう、休演なんて許されないし、無理矢理でも幕を上げちゃうしかないわな。だけど、当然、塩っぱい芝居になっちゃった。しかも主役は本公演での失態が堪えているらしく、神経衰弱状態でセリフを一言も発することなく、舞台から途中退場しちまうお粗末さ。舞台に残った助演のオッサンと、演出家を兼ねてる二代目がなんとか取り繕おうにも、主役不在は不在だわ、本当はお詫び公演なんてやりたくなかった助演のオッサンが「本公演で失敗なんかしていない」とか言い出すわで、もうグダグダ。満員の客は怒るよりも、「(;^ω^)……、何コレ?」って顔になっちゃってる。演出家の立場としては、こらもう、「諸事情を御斟酌いただき、本日の舞台はこれまでとさせていただきます」と、早々に幕を下ろすしか方法がないわなぁ。

 結局、本公演で失敗し、お詫び公演でも失敗しちゃったわけだ。本公演で非難の嵐が吹き荒れ、燎原の火の如く悪評が広まっているのに。まぁ、考えようによっては、ある意味で助演のオッサンも二代目も、いい仕事をしたつもりかも知れない。「火に油を注ぐ」っていう(笑)。なんつったって「悪名は無名に勝る」からね。まぁ、すでに充分、悪名は高かった一座なんだけど。

 さて、彼らの明日はどっちだ?

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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