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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 文字通りの満身創痍、ガタガタのボロボロ状態で、遙かな異境の土産を持ち帰るためだけに故郷を目指し、孤独な旅を続けている "旅人" の物語なんだが、もうね、涙無しでは観られません。大の大人、しかも五十絡みのオッサンがダバダバと涙を流して泣けます。何の物語かって? 2003年5月に打ち上げられた、日本初の小惑星探査機 「ハヤブサ」 の物語ですよ。このハヤブサの物語が43分間の映画として劇場公開されている。ナレーションは俳優の篠田三郎さん。「ウルトラマンタロウ」って言った方がロマンがあるね。で、このハヤブサの映画 「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」 の予告編がこれ。



 もうね、この予告編だけで胸が熱くなり、涙と鼻水で顔中グシャグシャになっちゃうんだが、この満身創痍で旅を続けてきたハヤブサは、地上には戻れないのだよ。お土産の 「イトカワの砂礫」 を入れたカプセルだけを放出して、大気圏で燃え尽き、消滅してしまうのだから。そんな過酷な運命のハヤブサに、その身が散る前にもう一つ、新しい任務が与えられた。「地球に衝突する恐れがある小惑星の軌道予測システムの開発に役立て」 と。讀賣新聞の見出しが秀逸で、『「はやぶさ」が “最後のご奉公” 、惑星衝突予測に活用へ』 ってンだが、本当に滅私奉公、科学と人類のために全てを捧げ尽くす健気さには泣けるね。

 そもそも、「ハヤブサ」は日本の戦闘機 「隼」 の名を受け継いでいて、小惑星イトカワは、隼戦闘機の生みの親の 「糸川博士」 にちなんで名付けられている。この話だけでも日本人の心のツボを突いてくるじゃないか。ハヤブサが空の彼方の星になった父、糸川英夫博士に会いに行き、故郷の地球に父の遺骨を持ち帰ろうとしている、ってイメージが湧いて、感情移入しちゃうよ。劇場版が観たいけど、う~ん、大阪と府中と日立かぁ。ちと遠すぎるなぁ。名古屋市立科学館で上映してくれないかなぁ?

 あ、いや、ハヤブサは20億kmも旅をしているんだけどね。我が身の事となると、200km程度の事でも面倒になっちゃうのは人間の性(さが)ですね、ってお話です。

※タイトルの「孝子」は女の子の名前の「たかこ」じゃなくって、「孝行な子ども」って意味の「こうし」です。


ハヤブサの名作動画 Return of the Falcon「祈り」全4編

Return of the Falcon Part 1 (of 4) 小惑星探査機はやぶさ「祈り」


Return of the Falcon Part 2 (of 4) 小惑星探査機はやぶさ「祈り」


Return of the Falcon Part 3 (of 4) 小惑星探査機はやぶさ「祈り」


Return of the Falcon Part 4 (of 4) 小惑星探査機はやぶさ「祈り」


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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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