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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 美味いモノを食うってェのは、人の幸せの筆頭に数えて良いと思うんだが、「何が美味いか」ってェのは人それぞれだし、時と場合、季節や土地柄なんかもあったりして、一概に決め付けられません。家族で囲む食卓なんかだと、たいした食材じゃなくても美味いと感じるし、高級な料亭やレストランの、高級食材を使い、一流の料理人が腕を振るった料理なんかも美味いですな。

 自分は 「持たざる者」 なので、あまり外食はしません。幸いにも家内が料理上手なので、家内の手料理を楽しみにしてりゃ、美味いモノが食えます。いいでしょ? で、今日は家内が、「先週、スーパー爺じさんにいただいた大根がね、大きくて食べきれずに残ってるから、池波流で料理しようか」ってンで、土鍋にダシを張り、コンロでグツグツ煮ながら食べようって事になった。まぁ、これだけなら風呂吹き大根です。池波流ってのは、作家の池波正太郎先生が作品中で、主人公達に食わせている料理の事。

 今日の大根料理は、「仕掛け人梅安」 と 「剣客商売」 に登場します。土鍋に張ったダシで煮ながら、熱々の大根に山椒を振ってフゥフゥと食べる。なんだかパッとしない、地味な料理なんだが、一口食べてみて衝撃が走った。「美味いッ!」。とにかく美味いの一言。他に表現のしようがない。風呂吹き大根と言えば、カラシを添えてチョイチョイと付けて食べるのが普通だろう。あるいはおでん風に甘味噌じゃなかろうか。ところが、池波流で食べてみたところ、山椒の香りが大根の旨味を数倍、数十倍、いや256倍にも引き立ててくれる。とにかく美味い。飯を食うのも忘れて、ひたすらに大根を食い続けてしまった。

 そもそも、山椒なんてェのは、鰻の蒲焼きやら柳川鍋やらを食う時くらいにしか、使わないンじゃなかろうか。我が家は穴子や鰻の蒲焼き、鶏肉の柳川風なんかもよく作るので、山椒を常備しているンだが、一般家庭で常備しているのは少数派だと思う。香りが飛んでしまいやすいので、長期保存に向かないって理由もあるかも知れないけど。

 ともあれ、大根に山椒。これは味と香りの絶妙なハーモニーで、舌と心を喜ばせてくれますよ、ってお話でした。マジ、美味いからやってみてください。そして、スーパー爺じさん、本当に美味しい大根を有難う存じました。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
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釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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