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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 録画しておきながら忙しくて観ていられなかった、日曜劇場 「JIN-仁-」 の第一話をようやく観た。な……なんだ、このドラマは! 圧倒的な存在感を放つ俳優陣の演技にグイグイとストーリーに引き込まれ、主要なキャストは全員が主役級。しかしながら、豪華キャストの顔ぶれだけで視聴者受けを狙った作品じゃないな。演技派、個性派揃いだもの。原作は「熱風の虎」(古いな……)などで有名な村上もとか先生。原作のアレンジも見事だ……。マンガベースのドラマは余り好きじゃないんだが、この「JIN-仁-」は別格だと思う。
「JIN-仁-」公式サイト http://www.tbs.co.jp/jin2009/

 かつて、「ドラマのTBS」と呼ばれ、テレビ小説や日曜劇場の60~70年代、トレンディードラマで一世を風靡した80年代。あのTBSドラマ黄金期とは全く違う、新境地を拓いたって感じがする。ストーリーも演出も脚本も配役も照明も撮影も見事だ。医療監修や時代考証もかなり煮詰められているんじゃないかと思う。が、ヒロイン咲(綾瀬はるか)の母親・栄(麻生祐未)が、未亡人なのに柄物を着ているのはチョットなぁ。武家の未亡人は落飾剃髪、少なくとももっと地味な服装にしていたはず。まぁ、エンタメ作品なのでそこまで突っ込むのは不粋か。殺陣だけは今ひとつなんだが、このドラマはチャンバラ時代劇じゃないので、まぁそんなモンだろう。もちろん、挿話としてのレベルでは殺陣も充分にリアルだ。刃と刃を噛み合わせる、なんて斬り合いは実際にはあり得ない。相手の斬撃は刀の側面、鎬(しのぎ)の部分で打ち払うのが本当。だから 「鎬を削る」 って諺がある。刃で受けたら刃こぼれはするわ、折れちゃうわで戦いになりません。一話の冒頭、咲の兄・恭太郎(小出恵介)が、暴漢に襲われて斬り合うシーンでは、ちゃんと敵の斬撃を鎬で打ち払ってます。剣術が苦手なヘタレ侍だから、刀を横に振ってるワケじゃないのよ(笑)。あれが正しい受け流し、受け払い方です。ともあれ、主要キャストの一人一人が、互いの個性を引き立て合う構成になっている点も見逃せない。

 それにしても、TXにも劣るような視聴率しか取れなくなっていたTBSが、起死回生の一発を放ったと言っても過言じゃないと思う。第一話だけで3回は泣いた。タイムスリップものは余り好きじゃない自分なんだが、大げさでも何でもなく、感涙にむせんだよ。特に息子の喜市を救うため馬蹄にかけられ、変死の重傷を負った母親のタエ(戸田菜穂)の、麻酔無しでの縫合手術シーン。言葉の麻酔、痛み除けのまじない「ちちんぷいぷい、ごよのおたから(智・仁・武・勇は御代の御宝)」を、喜市が懸命に唱えるシーンには、思わず「ちちんぷいぷい」と一緒に唱え、涙が溢れてしまうほど引き込まれた。この第一話でガッチリと視聴者を掴んでいるだろう。口コミで評判は広がっていくだろうから、視聴率20%の大台に乗ってくるかも(第三話の視聴率17.2%)。

 我が家の日曜日の夕~夜のTVタイムは、「笑点」「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」「天地人」「JIN-仁-」で決まりだ。

 ちなみに、劇中に登場する「黒米いなり」が、セブンイレブンで発売されている(?)らしい。
 http://www.sej.co.jp/products/image/jin_inari0910/inari_pict.jpg
話の種に一度、買ってみようかな?

 いや~、久々に面白いドラマに出会えて幸せだな。続きが楽しみで仕方ないよ、ってお話でした。

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プロフィール
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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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