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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 かつてヒーローを演じた者として、ガンとの闘病も、
凹みはしても、折れたり、挫けたり、諦めたりはせず。
闘うち力が残っているのに逃げたりもせず、懸命に
闘って、闘って、闘い抜いてききたけど、ついに最終章を
迎えたみたいです。
実は昨夜と今朝、凄まじい苦しみに襲われ、喘ぎまくり、呻きまくるという、
醜態晒してしまった。
鎮静剤の助太刀で何とか切り抜け、義姉さんの贈ってくれた美味しいお蕎麦の
おかげで最終幕に向けて、うして自力で入力できるだけの元気を得ましたよっ、て
お話です

最終幕とはいえ、まだ諦めちゃいない。千秋楽の幕が降りるまで覚悟を固めて闘い抜く
姿を演じ抜いてみせましょう。まだ闘れるだよ俺は、どんなにボロボロになってね。

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 闘病生活最大の危機をむかえている。右脳の浮腫により左半身完全麻痺、ろれつも回らず、このブログ更新も家内に入力してもらっている。今の心境を素直に語るならば、この状態であっても、誰にも恥じる事無い、頑張り抜いた最期を迎えられることを誇りに思う。今日まで折れず、挫けず、諦めず闘ってこられたのは医療スタッフの皆さんの力添えと、家内の献身的な介護と、応援声援のメッセージを送り続けてくださったみなさんのおかげと感謝している。極めて短い文章を考えるだけでもヘトヘトに疲れてしまうようでは売文屋稼業もお終いですね、ってお話でした。
後釜を狙っていたご同業の皆さん、まだ当分空きが出来ないよう頑張っちゃいますから、おあいにく様でした。

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 11日に追加投与を受けた抗ガン剤、とんでもなく不快な副作用をもたらしてくれた。痺れによって、体表の接触感覚が……無くなってしまった。それも全身。寝ていてもシーツに接触している感覚がない。壁に触れても、顔を触っても感じない。尾籠(びろう)な話で恐縮だが、トイレでウォシュレットは水勢でどこに当たっているかわかるが、水滴を拭き取ろうとしても、正確な場所がわからない。体表の触覚がないからだ。

 それに歩行の感覚も失われてしまった。せっかく苦労して、歩いて歩いてバランス感覚を会得したのに、それも水の泡。また最初からやり直しだ。これはなかなかにキツイというか、切ない。昨日、遠路お見舞いに来てくださった伊藤久二康さんに、「よく頑張って歩けるようになったな。もうしばらく養生して、現役復帰を目指せ!」 と声援を頂いたばかりなのになぁ。

 ガンとの闘い、抗ガン剤の副作用との闘い、先の見えない闘病生活に挫けそうになる自分との闘い、と、まぁ喧嘩の相手が多すぎてションボリしてる暇もありゃしませんよ、ってお話でした。

 どの喧嘩ひとつでも負けたら生命を失ってしまうンだから、意地だろうが見栄だろうが虚勢だろうが、張れるモノは全部張って、闘い続けるしかないなァ。それに耐え抜くだけの体力、精神力、生命力は備え持ってるはずだし。俺にはヴァランカスの実(牙狼〈GARO〉20話参照)のような特効薬はないンだから、この身一つで闘い、耐え抜くしかないからね。まだだ、まだ闘れる!

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 先週投与を受けた抗ガン剤、まだ明確な効果が現れていない。今朝の採血検査では、腫瘍マーカーのhcgの値は上昇しており、奏功していない状態。血痰の回数も量も増えており、いささか不安になっていたンだが案の定か……。まぁ、抗ガン剤はガツンと効く場合と、ジンワリと効果が出てくる場合があるので、焦る必要はないし、落胆する必要もない。が、わかっちゃいるけどやっぱりね、結果がスグ出て欲しいのが人情ですな(笑)。

 抗ガン剤ってなァ風邪薬と違って、90%以上の確率で効果があるとか、万人に効くって類のクスリじゃありません。効く、効かないはガンの種類や病状次第だったり、個人差があったりで、なかなかに難しい。投与してみて様子を見るしかない、って事のあり得るクスリでね。副作用も人によりけりで、出ない人もいれば、数回後に出たり、投与後即出る、数日後に出る、などバラバラ。出方も程度もバラバラ。他人の話は参考にならんケースが多いのも事実。まぁ、抗ガン剤の種類によって特徴的な副作用ってのはある。自分の使っているシスプラチンやカルボプラチン、タキソール、タキソテールは手足の痺れと耳鳴りが特徴的な副作用です。吐き気や食欲減退は、どの抗ガン剤でも程度の差はあれ出ます。キツイんだな、この副作用が……。

 今回、副作用が比較的少ないタキソテールとカルボプラチンという、2種併用投与を受けたンだが、効果もジンワリと出てくるらしく、今までのように”投与即ドカン”とは薬効が出ていない。3週毎の投与なので、あと2週間に追加投与を受け、このペースで病魔を叩いて行く予定。投与即ドカンというクスリは副作用もキツク、QOLが下がってしまう。どれくらいキツイか、ちゅーとだね、第六クールでは10日間寝たきり、食欲減退で食事も摂れず、エンシュアというカロリーメイトドリンクみたいな激甘流動食ドリンクしか飲めなくなった。ビーフリードという持続栄養点滴を受け、ベッドから降りるのはトイレに行く時だけ。おかげでまったく歩けなくなり、リハビリの先生の指導を受ける羽目に……。

 副作用の手足の痺れは、過去六回の蓄積分もあり、今回が最高にキツイ。だけど食欲減退は投与3日目だけで済み、モリモリと飯が食えている。味覚の狂いも治りつつある。脳浮腫の影響で左半身の麻痺もあって不安も感じるが、自分はまだ病魔に負ける気がしないンですよ、ってお話でした。まだだ、まだ闘える!

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 人間ってなぁ、恵まれてりゃ恵まれてるように、恵まれてなきゃ恵まれてないように、順応できちまう生き物で、ビックリするほどフレキシブル&タフネスだね。闘病記録を振り返ってみるとだね、昨年7月の発症自覚、8~9月の検査ラッシュに検査入院、10月1日の腫瘍摘出のため右肺中葉切除、一旦退院後の転移チェックPET検査による虫垂腺ガンと左精巣腫瘍、左背筋内肉腫の発覚、左右の肺10ヶ所への転移再発、11月10日の虫垂腺ガン&左精巣摘出手術、11月17日抗ガン剤治療第一クール開始、12月の右脳前頭葉への転移性脳腫瘍の発覚、12月14日脳腫瘍放射線治療ガンマナイフ手術、12月17日抗ガン剤治療第二クール開始……。昨年だけでもこんなに闘い、耐え抜き、生き抜いて来たわけだ。

 今年に入ってからも、抗ガン剤治療を第六クールまで受け、副作用による両手足の痺れと軽度の麻痺発生。6月には抗ガン剤の効かない新発病巣と、勢力は弱まるものの縮小に向かわない病巣の発覚、そして二週連続の左右両肺、左背筋内肉腫の切除摘出手術と右鎖骨下中心静脈カテーテルの埋め込み手術を受け、さらには7月7日に左半身麻痺が発覚。昨冬のガンマナイフ手術の遅発性副作用による、右脳前頭葉旧病巣周辺が腫れる脳浮腫による左半身麻痺……。お箸は持てない、字は書けない、キーボード打つのは右手でヨチヨチ、杖無しじゃ歩けない。もう他人目に見ても、自分の感覚的にも、ズタズタのボロボロだね。

 それでも自分は毎日、笑顔で日々を送っている。ウソでもハッタリでもないよ。自分にできる精一杯。それが明るく朗らかに過ごす事。そりゃね、キツイ時も痛い時もあるし、不安もある。元気だった頃の自分を思い出したりした日にゃ、悔しくて涙が出ますわ。しかも昨日7月22日に撮ったCTには、再発した肺ガン病巣が20ヶ所……。抗ガン剤治療第7クール開始で、手足の痺れと激しい耳鳴りに襲われている。

 だが、自分はまだ折れない、挫けない、諦めない。無理偏に無理と書いてムリ、とルビが振ってあっても笑顔で押し通す。それくらいじゃないと生き残れないからね、ってお話です。まだだ、まだ闘える!

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 今朝の採血(血液検査)の結果が出た。手術後には400代まで下がっていた腫瘍マーカーhcgの値……、200代の数値を期待していたのだが、期待とは裏腹の結果が出た。何と4桁乗せの1020! そりゃもう、ガッカリですよ。

 うぅ~む、抗ガン剤の副作用、骨髄抑制によって白血球や赤血球が下がってしまうので、手術前1ヶ月は抗ガン剤治療をお休みする。そして手術期間中と手術直後は体力が落ちているので2週間は休養期間を取る。自分の場合は今回、二週連続のダブル手術だったので、都合2ヶ月半の休薬期間になっていたワケだ。再発するわなァ。なにしろ3週間で10ヶ所に再発転移した実績もあるしさ。わかっていた事とは言え、現実を突き付けられると、やっぱりガッカリしますなァ、ってお話です。

 それでもめげない、凹まないで笑顔で闘病……、あ、いや、ちょっと凹むか(笑)。

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脳浮腫  右脳前頭葉の浮腫の肥大化は、ガンマナイフ手術の遅発性副作用だった。あ~、旧病巣の再活性化でなくてよかった。どういう事かというと、ガンマナイフ手術とは、脳腫瘍の病変部にガンマ線を多方面から集中照射して脳腫瘍の病変部を焼く(イメージとしては一点集中型の電子レンジ)ンだけど、その際に病変部よりも数ミリほど広くガンマ線を当てる。いわゆるマージンを取って、確実に病変部全体を叩くワケですな。病変部に集中させているとは言え、ガンマ線の通った部位は、多少なりともダメージを受けてしまう。軽いやけどをしたり、微細な血管が焼けて詰まったりする。するとだね、そりゃぁ腫れますわな。で、この腫れ(浮腫)が個人差はあるが、ガンマナイフ手術の後、9ヶ月くらいで”遅発性副作用”として出てくる例が多い。自分は8ヶ月目でババーンとでた。しかも運動神経に影響するほど大きく……。

 で、どうすりゃいのか、ってェと、グリセオールという脳浮腫の抑制治療薬を点滴し、あと6~9ヶ月間の経過観察で沈静化するのを待てばよい。安心したと言えば安心したンだが、すなわちこの先6~9ヶ月間も左半身の麻痺が続く……、って事になる。麻痺との闘いが新たなる闘いって事なんだが、抗ガン剤の副作用で出ている痺れと麻痺に加えてのダブルパンチ。しかも自分の冒されているガンは、進行度、転移再発度バリ高の超悪性ガン。手術後2週間の休養期間を経過したので、来週にも抗ガン剤治療第七クール開始の予定だ。

 ガンマナイフ手術の遅発性副作用、抗ガン剤治療の副作用と、この二つ副作用という石によって生まれた波紋は、自分の心を苛立たせるには充分な波をもって押し寄せてきましたよ、ってお話です。

 だが負けやしないし、折れも挫けも諦めもしないよ。「死なずの眠釣」だからね(笑)。

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 昨日の造影剤MRI検査、一時結果では右脳に新たな腫瘍が見つかったワケではないが、昨年12月にガンマナイフ手術でやっつけた脳腫瘍周辺の浮腫が数倍に広がっていた。この浮腫によって、左手足の機能麻痺が起きているのは間違いないんだが、問題は浮腫の肥大化の原因。単に今回の手術後に起きている、ナトリウム欠乏(電解質異常)が原因なら、今、受けているナトリウム補助点滴と、脳浮腫緩和治療薬グリセオールの点滴で麻痺症状は軽減されていくはず……。

 万が一、旧病巣が再活性化した事によって浮腫が広がったとすると、放射線治療専門のK病院で、再度の放射線照射、ガンマナイフ手術が必要になるかもしれない。その判断は月曜日に脳神経科の先生と相談の上、必要ならK病院で診察を受けると言う事になった。まあねぇ、転移再発性の高いガンだからして、いろんな事が起きて当たり前なんだろうが、本人にしてみりゃ不安は尽きませんよ、ってお話です。

 左手足がブラブラじゃ不便だし、みっともないから早く治したいよ。

【追記】
 14日14時、ガンマナイフ手術を受けた、放射線脳外科のK病院で診察を受ける事になった。さぁ、新たな闘いのゴングだ! 行くぜ、行くぜ、行くぜェ~ッ!

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 吐血や喀血、血痰を経験した事のある人は少ないと思うが、呼吸器系の病気で、喀血や血痰が出たとなると、かなり重い病気に冒されていると考えた方がイイね。

 自分が血痰によって身体の異常に気付いたのは、昨年7月の初め。発症から一年を生き延びられたのは、実にめでたいのだが、この一年で受けた治療を振り返ってみると、なかなかに凄絶だ。

 外科手術四回で切除や摘出したのは六カ所、右肺二回、左肺一回、虫垂ガン、左睾丸、左背筋、それに左鎖骨下中心静脈カテーテルの埋設手術で、合計七カ所。さらに右脳前頭葉の転位性脳腫瘍の放射線手術、ガンマナイフも受けているから、総合計では手術五回、八カ所になる。

 たったの一年、厳密に言えば治療開始から九ヶ月の事だ。その間に抗がん剤治療六回、35発もの投与を受け、副作用で味覚は狂い、24時間止むことのない耳鳴り、手足の痺れと麻痺で、字も書けなければ、お箸も使えず、歩こうにもステッキ無しでは歩けない。

 まさに満身創痍なんだが、それでも笑顔でいられるんだから、個人差はあるにせよ、人間ってなぁ逞しく出来てンね。気持ちが折れたら心で立ち、心が砕けたら魂で闘えちまえるンですよ、ってお話です。

 ま、カッケェ言葉はさておき、命懸けの闘いとなりゃ、誰だって頑張るわな。

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 連載記事のネタを考え、寝付かれずにいた昨夜未明、突如としていつもとは違う異様な眠気に襲われ、二時間ほどウトウトした。眠り込んでしまうほどではなく、意識はハッキリとしていたンだが、幾人もの男達が、自分のベッドを取り囲み、ジッと佇み、何人かは自分の顔を覗き込んでいる気配を感じた。

 男達の表情も面立ちも年頃も判然としないが、不思議と不気味さや恐怖感は感じない。なんとなく、穏やかな雰囲気の、30歳前後から、50代後半の男達だったような気がする。自分はほとんど金縛り状態だったが、なんとか目と首を動かし、顔を覗き込んでいた一人と目を合わせる事ができた。自分は極度の近視のため、やはりハッキリと顔は見られなかったが、軽く微笑んでいたような気がする。

 もう一人、目を合わせる事ができた男は、厳しい表情で目を逸らし、何人かの男達に目配せをしている様子だった。声はまったく出せないが、
 「皆様方は、どなた様方でしょうか?」
と、心中で誰何してみると、一人は左手を両手で包み込む様に取り、枕元に立っていた一人が、額から目を覆うように手を置いた。

 もの凄い安らぎと眠気を感じ、白い霧に包まれたような気がした次の瞬間、身体が自由になった。少し汗ばんでいたが、不快感や恐怖感はない。しばらくの間、ベッドの上で身じろぎもせず、不思議な感覚の余韻に浸っていると、男達の遠のいていく後ろ姿が見えた。なんだか懐かしく、暖かく、頼り甲斐のある背中だった。

 神仏に頼らぬ自分の元に、菩薩や羅漢、天使が降臨するはずもあるまい。不思議な夢を見た、と気持ちの中で片付けてしまおうと思った時、遠くで自分の名を呼ぶ声が聞こえた。

 ――ッ、彼等の、男達の正体がわかった!

 両親を通じ、この世に自分をもたらしてくれた、累代のご先祖様の英霊に間違いない。このところ、闘っても闘っても続く病魔との闘いに、ウンザリして気持ちが倦んでいたのを見かねて、降りて来られたのだろう。

 例えようもない有り難さと、心強さに胸が震えましたよ。去年のお盆から、ろくに墓参りもしていないのに、血の絆の強さってものを改めて噛みしめてますよ、ってお話でした。

 ご先祖様、ありがとう存じました。まだ当分の間、自分はお仲間に入れないでください(笑)。

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HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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