金利

　しばらく経済ネタを書いていなかったんだが、「最近おとなしいね。相場で大損でもこいた？」 とか心配メール（？）をくださるお友達がいて、余計なお世話っつーか、自分は元から "持たざる者" なので、大損するほど相場にお金を突っ込んだりしていません。相場師は乱高下する地合で勝負するから相場師なんだが、自分はウォッチャーではあっても相場師ではありません。

　まぁ、チョットだけ金（GOLD）を買ってみたりはするけど、あくまでも現物をチマチマ買っては資産防衛の練習（≒小遣い稼ぎ）をする程度。株相場なども目先小すくいで利喰えそうなら極々まれにやらないでもないが、基本はシミュレーションだけです。まぁ、相場と呼ばれるモンには手を出していないと言ってもイイです。

　とある筋から 「今後の相場動向ってどうなるもんか、ご意見拝聴」ってな連絡があった。そんな事がわかるなら、家屋敷から女房まで担保に入れて、相場に全力投球しますよ。なんだったら自分の腎臓やら、角膜やらも担保に入れてでも突っ込んじゃうね。でもね、民主党政権になって、「マイゾーキンやムダヅカイがあるから、そこにメスを入れればドンドコお金は出てくる。マニフェストに書いた政策の財源なんか、チョロイチョロイ」って言ってたのが、実は埋蔵金なんてほとんど無くて、無駄遣いも見込額ほど無かった。で、赤字国債発行、それも史上最大の発行額になり、しかも赤字国債の発行額が税収を超える、なんてェ事態を招こうとしているワケです。

　国債の過剰な発行は 「クラウディングアウト（crowding out）」 を招き、民間の経済活動に負の影響を及ぼす。新発国債がドンドコ発行されると、市中金利が上昇して資金需要が低迷するって事ね。お金は経済活動における血液だから、資金供給が滞ると血行不良、時によっては金詰まりで肺血栓や脳梗塞ってな状態になるわけです。で、経済の健康状態を見る経済指標の日経平均225は "意図的な操作" ができちゃうので、あてになりません。特定の小型株を集中的に買い上げれば日経平均は上昇します、東証株価指数（TOPIX）の騰落率と差異が生じる時も多々あるし、値上がり銘柄よりも値下がり銘柄の方が多いのに、日経平均は上昇していたりする。週末や月末の "お化粧買い" ってヤツなんかが典型ですな。

　金利が上昇すると株価は低下します。なんで、って？　それくらい自分で調べてください。社会人として当然の知識です。「上から目線で感じ悪～い。おまえ一体何様だよ！」って叱られそうだけど、はっきり言って、無知は恥ですよ。物事を知らないとか、頭が悪いってのは自慢にはなりません。「バカも個性の内だから、ウチの子はバカでいい。勉強なんかしなくてイイんだよ」って自分の子に言える親御さんは手を挙げて！　いないでしょ（笑）。

　ともあれ金利上昇は貯蓄があって金利収入で喰ってる人にはありがたいだろうけど、住宅ローンを抱えてる世のサラリーマン諸氏や、設備投資や運転資金のなど融資を受けている事業経営者にとっては資金調達の負担増大など、不況期の金利上昇は困っちゃうワケですよ。低金利ならなんでもいいか、ってーと、そうでもないんだけどね。時と場合によりけりです。

　それにしても、新政権にバラ色の日々を夢見た有権者の期待は、あっさりと打ち砕かれそうな気配ですよ、ってお話しでした。友愛精神でみんなで貧乏生活に耐えようゼ！　いざとなったら生活保護を受けて、毎月１回は回転寿司40皿喰って、生活保護の内からお金を貯めて沖縄の水族館に遊びに行けばいいさ（笑）。