帰郷

　苦難の旅を続けているあの子が帰ってくる。全身ボロボロ、満身創痍で、父の名 「イトカワ」 を冠した星からの帰路を辿っているあの子。そう、日本の誇る惑星探査船ハヤブサだ。イオンエンジン４機の内３機が故障し、まるで三本足をくじいた野良犬のような姿になりながら、今も故郷の地球を目指して旅を続けている。

　そのハヤブサが、ついに地球の引力圏内に入れる軌道に乗った。まだ5890万kmもの道程があるんだが、このまま飛行を続ければ、必ず地球に戻れるらしい。ハヤブサは日本人の叡智の結晶、日本の誇り。JAXAのみなさん、頑張って孝行息子のハヤブサを導いてやってください。
　http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/trj.shtml

　もうね、年食っちゃったせいなのか、ハヤブサのニュースには涙がこぼれてしまいますよ、ってお話でした。