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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 抗ガン剤治療第三クールの休薬期間に入り、昨夜から抜針(ばっしん)と言って静脈に刺してあった留置針を抜いてもらった。抗ガン剤による肉体的疲労、それと静脈を休ませる期間ね。強いお薬を流し込まれていた静脈は、炎症を起こしてカチカチになってしまうのだよ。

 で、この休薬期間になると、血液検査による白血球数や貧血状態など、各種チェック項目で問題が無ければ、お風呂に入ったり、外出・外泊許可を受けて出掛ける事が可能になる。まぁ、点滴刺し、点滴台引っ張りながら外出、ってのはあり得ないワケです(当然だわな……笑)。

 そんな入浴可能になったから、ってワケはあるまいが、先ほどの深夜2時30分。首筋から背中にかけて、凍り付くような寒さと冷たさ感じて飛び起きた。名古屋の最低気温は0度……って違う! むくんでバッツンバッツンに膨れ上がった首筋を冷やすために当てていた、氷枕がパンクしたのだッ! 枕もシーツもベッドパッドもマットもズブ濡れ……。大慌てでナースコールを押し、看護師さんを呼ぶ。看護師さんが状況を言わずともスッ飛んできた。昨日、抗ガン剤ブレオの追加投与を受けてるから、体調不良が起きた、と思ったンだろうなぁ。

  「どうしましたッ!!」(血相を変えた看護師さん)

  「えっと……、あの……、氷枕がパンクした……」(上半身びしょ濡れの眠釣)

  「えっ?」

  「突然、氷枕がパンクしたらしく、氷水でビショビショになっちゃった……」

  「身体は大丈夫? 気分は? 自分で着替え出来ます?」
 
  「うん」
 
  「早く着替えて。タオルと着替えはありますか?」

  「うん。大丈夫」

  「じゃ、シーツ、枕、ベッドを直しますから」

  「は~い」

 応援の看護師さんも駆け付け、二人でテキパキとベッドを直してくださった。やれやれ……。よもや病院、それも病床で寒中水泳する羽目に遭うなんてねェ……。やっぱり眠釣ってなぁ、あり得ない事を次々と引き起こす鬼籍……じゃない、奇跡の男だと思うよ、ってお話でした。

 いや~、マジで心臓に 「ギクンッ!」 ときたし、本当に鬼籍に入っちゃいそうだったわ……(笑)。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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