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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 昨年秋頃から、マスコミによる "釣り人叩き" が激しくなってきたように感じます。'04/12/06テレ朝の東扇島報道、'05/01/07日テレの大黒・本牧報道、'05/01/08読売新聞のブラックバス問題報道など、一般大衆から見れば「釣り人はなんとも身勝手な連中だなぁ」と思われるような論調での報道が続いています。なぜ釣り人が叩かれるのでしょう? 全国1200万とも称される愛好家を有し、国民的レジャーの雄として君臨する釣り。自然に触れ、健康的で健全なレジャーの代表格の釣りの評価が、「迷惑行為」へと変わっていってしまう。馬堀海岸の釣り禁止決定、横浜沖堤の立入規制強化の動き、ブラックバスに端を発した外来魚問題など、釣り界に厳しい目が注がれつつあります。

 釣り人が時代の流れを見ていない、理解していない一面があるからでしょう。例えばゴミの問題。かつて、遊漁船で沖釣りに出ると船中で出たゴミは海に投棄していました。陸っぱりも同様でゴミを釣り場に捨てていました。当時の弁当はアルミホイルに包んだオニギリを紙袋に入れるか、新聞紙で包んでいました。飲み物もスチール缶かアルミ缶。いずれも時間が経てば分解されて自然界に戻る材質でした。しかし、今は違います。オニギリや弁当はビニールパック、紙袋や新聞紙ではなくレジ袋に包まれています。そして飲み物はペットボトルが中心になりました。これらのゴミは分解されることはありません。延々と漂流し、漂着すれば蓄積されていく一方。自然界のサイクルから外れたゴミばかり。これを昔と同様の感覚で釣り場や海に捨てている釣り人が多い。「これくらいのゴミ、平気だよ」ってなモンです。釣り愛好者1200万人として、一人が年間30回釣行し、毎回20gのゴミを放置したらどれだけの量になるでしょう? 1200万×30×20=720万kg=7200tです。これはもはや迷惑と言うよりも災害ですね。

 そして立入禁止エリアへの侵入。ご存じの通り、昨年7月から改正SOLAS条約により、国際航路を通る船舶が停泊する岸壁や埠頭への一般人の立ち入りは厳しく規制されるようになりました。港湾管理者には法律で「侵入者を見逃してはならない」と、罰則も科せられています。国際条約に基づいた規制ですから、これを守らないと貿易立国の日本にとっては国家の存亡にも関わります。「釣りぐらいエエがね。今までもやらしてくれてたんだで、ワシらにゃ既得権みたいなモンがあるがね」ってな感覚の釣り人が多い。まぁ、確かに昨年春頃までは立入禁止エリアに入り込んでいても、黙認してくれていました。しかし、今は違う。お目こぼししたくても港湾管理者には「侵入者を通報しなかった場合には、50万以下の罰金に処する」という厳しい法律が定められています。それ以前に改正SOLAS条約の基準が守られていない港から出港した船は、入港拒否される可能性まであります。これは国家の信頼に関わる大問題ですよね。

 このように時代の趨勢、変化を知らずに「今まで○○だったし、誰もが聖人君子じゃあるまいよ」なんて考えが、マスコミに釣り人叩きの口実を与えているのです。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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