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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 今日は先週金曜日に続いて、またしても手術なんだが、手術室なんてトコは、まぁ、たいがいの人が一生に一度、行くか行かないか、ってな場所なワケだ。できりゃ一生行きたくない場所だわな。

 ところが自分の様な、多発性、転移再発性の高いガン患者なんかは、わずか半年で四度も五度も通ってくる、上得意客になっちまう。料亭でも、遊廓でも、同じ店に通い込んでいると、馴染みの芸妓ができ、主人や女将に板前も、愛想良く出迎えてくれるようになる。

 気の利いた店になると、一見客でも予約日や登楼日には、泊まりの部屋に朝から迎えの者を差し向け、着物を貸してくれて、着付けまで手伝ってくれるし、粗相のないように浣腸までしてくれる(笑)。前日には接待の芸妓の紹介や、店のしきたりの説明、ムダ毛の処理までしてくれて、板前が存分に腕をふれるよう、前夜から絶食絶飲させたり、下剤を飲ませたり、そりゃもう、至れり尽くせりなワケです。だからと言って、嬉しくも何ともないンだが……。

 自分が贔屓にしているD楼は、数年前に泊まり客用の棟を九層の大楼閣に建て替え、通い客用の別棟も新築した大店(おおだな)。このご時世に大層な羽振りだと、評判の店でね。

 今日の登楼は二週続けで、しかも五階と七階に8ヶ月も居続けの大盤振る舞い。もう、すっかり顔馴染みの客になっちまって、自分の子供くらいの年頃の、芸妓見習いの半玉(はんぎょく)さんの修業受け入れも頼まれたりしている。

 さぁ、今日は右肺心臓脇の腫瘍を料理して貰うんだが、どんなもてなしが受けられるか、身の毛がよだち、肌が粟立つほど、楽しみですよ、ってお話です。

 もぉ~、怖いったらありゃしねぇよぉ~!(´・ω・`)

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プロフィール
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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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