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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 コッソリ、ヒッソリ、ナイショの釣り場で、自分の思いついた釣法を試してきた。なかなかアタリが出ず、「チョットばかし時季外れだったか、釣法自体が見当外れだったかな?」と、溜息混じりの独り言を口にした瞬間、誘いを掛けていた竿先が「ゴゴン、ガッツーン!」と一気に引き込まれた! 集中力はとうに途切れていたが、身体が反応してくれた。反射的にアワセ! 竿先にグッと重みが加わり、ハリ掛かりしたのはよいが、いったい何が釣れたのか判断しかねる。初めて試した、思いつきの妙ちきりんな釣法なので、アタリや引きで魚種を判断するのが難しい。断続的に下へ(海底へ)引き込もうとするところから推測するに、良型のメバルか? それにしては引きが鈍重というか、「ググググ、キュンキュン」ではなく、「ガンガン、グワワン」といった不思議な感触。

 足下まで引き寄せたが、引きが一向に弱まらない。ハリスは1.2号。強引にやりとりすると、相手が歯のある魚で、針を飲まれていたらハリスがプッツンの可能性もある。かと言って、あまり遊ばせていると、これまたプッツンの可能性大。遊ばせて切られるよりも、ここは勝負に出てみる方に賭けよう。タモ網を左手に掴み、ドラグを締め込んで竿を起こして一気に浮かせる。海面に顔を出した魚が、「ゴバッ!」と大きく口を開いた。途端に抵抗が弱まった。サッとタモ網ですくい上げたのは尺級のタケノコメバル! オォ~、タケノコメバルでこのサイズは、陸っぱりでは滅多に釣れない大物。メジャーもデジカメも持っていなかったので、ナイフで即締め、血抜きを済ませて大急ぎで納竿。

 帰宅後、まな板に載せて全長を計測してみると29cm。惜しい! なんとも口惜しい1cm。死んだ魚は縮むんだよなぁ。久々に「あ~、釣り上げた直後の生きている状態だったら30cmあっただろうに……」と、メジャーとカメラを持って行かなかった事を後悔した。ちくしょ~ッ!

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HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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