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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 毎年、冬から春にかけて新製品の出る頃になると猛烈に物欲が湧き上がり、PC・ハイテク家電・喫煙用具・居合刀・釣具などを衝動買いをしてしまう。欲しいとなると後先考えずに購入してしまうのだが、今年は釣具で痛い目に遭ってしまった。店頭在庫のない投竿とリールを取り寄せてもらったのだが、届いた商品を見て愕然とした。

 まず、投竿。税抜き定価3万2千5百円の品で、高級品とは言えないまでも、仕上げのまずさや疵に目をつぶれる価格ではない。3本継ぎの竿で、竿の各部に施された滑り止めスエード調の特殊塗装がウリの竿なのだが、この特殊塗装の全てに妙なシミが浮き上がっており、しかも元竿の中程にはかなり目立つ擦り疵まで付いている。中古品やアウトレット商品なら仕方なかろうが、メーカー取り寄せの新品がコレでは納得がいかない。当然、お店の段階で返品して良品に入れ替えさせるように話を付けてきた。

 その翌日、別の釣具店に発注しておいたリールが届いた。このリールも税抜き定価2万2千8百円と、製品の質や仕上げに妥協したくない金額の品だ。箱を見て「あれ? 取り寄せ品なのにずいぶんと箱が傷んでるな……」と思った。なんとなく嫌〜な予感を覚えつつ、本体を取り出してみる。あ〜ッ、やっぱり! スプールもボディも指紋(手脂)がベタベタと付いている。コレは明らかに『展示中古品』だ。付属品をチェックしてみると、スプールワッシャーと取り付けガタ防止用のゴムシートも入っていない。あ〜ぁ、またかよ……。これまた釣具店にクレーム連絡。チャンとした新品に交換と言う事になったが、なにしろメーカー欠品中の商品だから再入荷はいつになるかわからない。

 2つのメーカー、2軒の釣具店で連続してクレーム。自分の運の悪さにもウンザリするが、原因はすべてメーカーと釣具店の検品漏れ。悪く言えば "手抜き" が原因だ。メーカーは製品完成時と出荷段階で、釣具店は着荷段階と顧客に引き渡す段階で商品をチェックするのは当たり前。自分も商社と小売業という流通業界に身を置いた経験があるが、顧客の信頼を得るために検品は絶対に欠かせない作業。釣具業界は今、メーカーも釣具店も業績の低迷で汲々としている。経営効率化、経費削減は結構な事だが、肝心の製品の質や顧客の信頼まで切り捨ててしまう様では、まさに『窮すれば濫す』の言葉通りだ。業界の低迷が長引いているのもむべなるかな……。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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