旧友

　かれこれ１０年近くも年賀状のヤリトリくらいしていなかった友人から、「あのさ、ゲーム機を買おうと思うんだけど、何がイイかね？」ってな電話がかかってきた。「子どもさんのお誕生日プレゼントかえ？」 と用途を尋ねたら、「いや、自分で遊ぶつもりなんだが……」って、五十歳近いオッサンが今さらゲームでも無かろうに……。いや、自分も同い年ながら、ゲーム好きッスよ。でも自分の場合は初代ファミコン時代から、二十年以上ゲームをやり続けてきているわけで、ゲーヲタとかバカとか呼ばれても気になりません。

　WiiやX-boxやプレステといった据置型が欲しいのか、Ds-iやPSPといった携帯型ゲーム機が欲しいのかにもよるんだが、どうやら二万円くらいの予算で、面白いソフトがあって、初心者でも楽しめる機種という、実に虫の好すぎる条件を出してきた。ゲーム機を買うエクスキューズを用意するならWiiですな。いい歳こいたオッサンがゲーム機を買うには、店員さんに奇異な眼で見られるんじゃないか、って気恥ずかしさがあるからね。その点、Wiiには 「Wii fit」 という全年齢対象の強力なソフトがある。シルバー世代が買いに行っても、何の違和感もない。それに十月からWii本体は二万円に値下げされたから、携帯型ゲーム機とそんなに価格差はなくなった。老眼でしょぼしょぼしてる目に携帯ゲーム機の画面はツライからねェ（笑）。

　で、Wii＋Wii fit で決まり。が、やっぱりゲームをやりたいらしい。それもシューティングやアクションなど、ストレス解消向きの派手なヤツ。こうなるとオススメはバイオハザードシリーズですな。とりあえずバイオハザードシリーズのあらましが理解出来る「アンブレラクロニクルズ」と、自分も未だにどハマリしている「バイオハザード４」を薦めておいたんだが、さて、どれだけ遊び続けることが出来るだろう。自分の場合、バイオ４はすでにプロフェッショナルモードで20周以上やり込み、英語のセリフもスペイン語のセリフも理解しているほどなんだが、自分はチョット尋常じゃない構造のオツムをしたオッサンなので例にはならないなぁ。

　ともあれ、中高年のオッサンが今さらゲームなんぞやってみようと考える理由は、まず家族間の話題作りか、会社の連中や飲み屋のオネイチャンに若ぶってみせたいか、のどれかですよ、ってお話です（笑）。