資格をとってみよう

　公認釣りインストラクター資格。農林水産省水産庁の委託を受け、全日本釣り団体協議会が認定する「釣り指導者としての知識と技能を習得した者」の事。

　資格を取得したからといって、金銭的なメリットは何一つ無い。地方自治体や公共団体などがイベントとして釣り教室などを開催した場合、有資格者ボランティアとして講師を委任されて社会貢献の一助となったり、地域インストラクターの研修会や親睦会などで釣りに関する知識や釣技の研鑽ができるといった魅力がある。



　ぶっちゃけ、無報酬で社会貢献活動をして構わないという、時間と心に余裕のある、物好きでお人好しでお節介焼きな人の自己満足的な資格と言っても過言ではないが、一種のステータスではある。

　資格取得費用３万円＋地区のインストラクター連絡機構年会費５千円という、決して安くはない受講料と受験料と登録料と年会費を支払い、金銭的見返りは一切期待しないという、胆の据わった釣り人だけが「公認釣りインストラクター」になれる。その上、品行方正な釣り人としての振る舞いも求められるし、釣りマナーや釣行時の安全などの啓発活動も行い、常に率先垂範しなければならない。

　釣り教室などで初心者や子ども達に釣りの楽しさを教え、受講者に喜んでもらう事を、自らの喜びとするのが釣りインストラクター。損得勘定や自分の好き嫌いは度外視できないと続けられない。立入禁止問題や釣り場環境保全活動にも積極的に関わっていくし、釣行時の安全意識の啓発や釣り文化の保存継承なども重要な使命となる。だからこそ「身銭を切ってでも釣りの普及に努める」気概が必要。

　養成講習会は二日間。釣り概論、釣り文化と歴史、海面・内水面の各種釣りの基礎知識と、気象・海象、釣り場の安全知識、釣り指導の方法など、知っておいて損はない知識と情報が盛りだくさんなので、講習時間中に眠くはならない。受講料１万円が安いと感じるはず。

　資格試験は講習会二日目の午後。筆記試験と面接試験が行われ、筆記試験は講習会内容の問題が出る。面接試験ではライン結節やハリ結びなどの実技と、インストラクターとしての適性（ただ働きの覚悟と骨折り損でも気にしない意気込み）を面談で判断される。。
※落とすための試験ではないので、合格率は90％以上だと思われる。

【講習会・試験実施会場と日程】東京・大阪・名古屋の三会場。
　　東　京：平成20年10月25日／26日　東京海洋大学
　　大　阪：平成21年１月17日／18日　ヒューマンアカデミー
　　名古屋：平成21年２月21日／22日　愛知県産業貿易館
　※申し込み期限：各会場の講習会一週間前

【問い合わせ・申し込み先】
　社団法人 全日本釣り団体協議会（通称：JOFI）
　〒102－0083　東京都千代田区麹町6丁目4番地 麹町ハイツ505号
　TEL [phone]　FAX [phone]
　e-mail [e-mail]
　WEB　http://www.zenturi-jofi.or.jp/i_towa/20bosyuyoko_syu.htm