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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 役者モドキをやっていた自分にとって、「神」 にも等しい存在の俳優が市川雷蔵先生。もちろん代表作は 『眠狂四郎』 シリーズ。「斬って悔やまず、抱いて愛さぬ、非情の瞳」ってなキャッチフレーズが、ぴたりとハマる男も惚れる二枚目俳優。残念ながら、’69年7月17日に37歳という若さでこの世を去ってしまわれている。

 時代劇の肝心要である殺陣について、雷蔵先生の作品をじっくりと、それこそDVDが擦り切れる(?)ほど見て真似てみようとしたのだが、カット割りになっていたり、光と影による演出で判然としなかったり、縦位置にカラミ(相手役)が被っていたり、妙にヒキで撮った画が多い。コマ送りのスロー再生で一コマ一コマを捉えながら真似てみたが、なぜかしっくりとこない。自分の力量が全く足りていないのは承知の上なんだが、雷蔵先生の演じる眠狂四郎は、殺陣の基本からは外れている。踏む込みの瞬間や、斬った後の残心の姿勢の微妙な揺らぎ……。これは一般には "下手な殺陣" とされている動きなのだ。

 いや、狂四郎は邪剣の使い手であり、正当な型どおりの剣の使い手ではないのだから、役作りとしてそれで正解だと思う。雷蔵先生の狂四郎は雷蔵先生だけの狂四郎……。だから、どうしても動きがトレースできない。やはり神懸かった演技なのだと感じ入ってしまった。

 この演神・市川雷蔵先生の作品が一挙に100本、 「大雷蔵祭」 として上映されている。時代劇だけじゃない、現代劇もコメディー作品も上映されます。
【大雷蔵祭-公式サイト】
 http://www.dairaizosai.jp/
【大雷蔵祭-予告編】
 http://www.youtube.com/watch?v=_EdnahNVy8s

 市川雷蔵という不世出の名優、興味のあるなしは別にして、映画好きなら一作品でもいいから、一度は見ておいて損はないと思いますよ、ってお話でした。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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