秘匿

　昨日のエントリー「バグ」で書いた、NIS2009のバージョン 「16.5.0.135」 がひっそりと修正・改善されていた。自動ライブアップデートで配布された差分ファイルでは、再起動時にネットワークアダプタのドライバが壊れる不具合は起きなくなった模様。つか、自動で不具合の起きるファイルを配信されたんじゃたまらんからなぁ。（NISに限らず、VBでも、その他のセキュリティソフトでもこの問題は何度も起きている）

　それにしても、どの業界でもそうなんだが、不具合の発生を告げない体質、何とかならんモンかなぁ。そらね、PCソフトの不具合で人死が出るような事ァないし、自分のような商売の人間には、不具合の原因特定と復旧作業で小遣い稼ぎが出来る、ってメリットも無きにしもあらずなんだが。金で買える時間と手間は、金で買った方が便利で早いからね。

　やっぱりPCを使いこなすには、それなりにお勉強とお金が必要ですよ、ってお話でした。

バグ

　PCにはセキュリティソフトが欠かせないんだが、そのセキュリティソフトに欠陥があるととんでもない不便な事態に陥ってしまう。自分はノートンインターネットセキュリティ2009（以下NIS2009）を使用しているんだが、最近のアップデートが原因と思われる不具合が発生している。PCの電源を切ったり、再起動するとネットにつながらなくなってしまうのだ。デバイスマネージャーをチェックしてみると、ネットワークアダプタに "！"（イクスクラメーションマーク）が並んで、接続不可能になっているのが確認できる。そのどれもが 「ナンチャラカンチャラ symantec……」 となっているので、LANケーブルをはずしてネットにつながらないようにしてから、いったんNIS2009をアンインストールし、再度インストールし直してみた。ライブアップデートを一度だけ手動で行い、無事復旧。

　あれこれと試し、調べてみたところ、Windows-XP SP3の環境でNIS2009のバージョンが 「16.5.0.135」 だと不具合が発生するようだ。前のバージョンの 「16.0.0.125」 なら不具合は発生しない。NIS2009再インストール後に、ライブアップデートを手動で2回行うと 「16.5.0.135」 になってしまうので、手動アップデートは一回だけにしておく事。

　こんな不具合が起きているのに、シマンテックは知らん顔。前回も不具合が起きた時にバックレやがったからなぁ。自力でなんとか原因を見つけて、対処方法を試行錯誤できるくらいの知識がないと、インターネットは利用できないってンじゃ困るね、と言うお話でした。

地価

　公示地価が発表されたんだが、我が家の土地も購入時に比べて、1平方メートル辺りの価格が率にして30％近く下落していて、まったくもって気分が悪いったらありゃしません。不動産は使い減りするわけじゃないのに、"景気という名の気分" で形成される相場で価値が下がっちゃったりするから手に負えない。

　で、一般個人の住宅なら3割5割と下落しても、住宅ローンを払い続けている限り、たいして問題にはならないのだが、不動産を担保にして金を借りていたりすると大変な事になるワケだ。毎年々々、ドンドコと地価が下がっていったンじゃ、その内に担保割れになり、追加担保を入れるか、金を返せと金融機関が騒ぎ出す。担保を取り上げても貸した金が回収できないってのは、不良債権って事だからね。昨秋から世間を、っつーか、世界中を騒がせているサブプライム問題の核心はコレなんだけどね。

百兆

　どっかの自滅した料亭みたいなタイトルなんだが、そうじゃありません。米国が発表した不良債権の買い取りファンドの規模です。その額、最大1兆ドル（日本円換算でおよそ百兆円）。この発表を受けてNY株式市場は急騰。午前0時15分現在で280ドル以上も上昇してます。すごいな～。我が国におけるバブル崩壊後の住専問題で投下した公的資金は、たしか6500億円じゃなかったっけ？　朝銀（長銀じゃないよ）の救済にも1兆4000億円も使ったが、それを足しても2兆円チョイ。それの50倍もの規模で不良債権を買い取る、ってンだから太っ腹だねぇ。不良債権も 「BUY AMERICAＮ」 ですかい。立派、立派。

　なぁんて褒め殺してる場合じゃない。チョット見は金融機関も一息付けそうに見えるんだが、その分のリスクは米国政府が負う事になるわけで、結局そのツケは米国民が支払う事になる。あるいは米国が破綻なんて事になったら、米国債をしこたま買い込んでいる日本は、とてつもない損害を被る事になる。米国債は下手すると、核兵器並みの破壊力をもった爆弾債券ですな、という話です。

AED

　救急救命法の講習を毎年受けて、心肺蘇生やAEDの使用方法を学んでいるのだが、やはり多くの人が身に付けておいた方が良いだろう、と考えさせられる事故が第３回東京マラソン起きた。タレントの松村邦洋さんが10km過ぎ地点で倒れ、心肺停止状態の陥ったのだ。
　http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090322-OHT1T00230.htm
記事によると、駆けつけた医師がAEDで蘇生させたらしいが、AEDは医師でなくても使用できる。AEDは一度でも研修を受けておけば簡単なんだが、見た事もないって人には怖くて使えないだろう。

劣化

　日本の高校生の学力レベルが急速に低下、いや、むしろオツムが劣化しているらしい。国際科学五輪で日本は数学、物理、化学、生物学、情報の全５科目とも国際順位のトップ10に入らなかったそうだ。 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009031600769

　う～ん、ただでさえ少子化が進んでいる日本において、青少年の学力低下は、極近い将来の国力低下に直結すると思うんだがね。自分なんかの世代は、受験戦争、詰め込み教育と言われ、事の是非はともかく、「勉強の出来ない子は運動、運動の出来ない子は勉強」 ってンで、子どもにはなんかしらの取り柄ってモンを身に付けるようにさせられていた。まぁ、それでも落ちこぼれる連中はいたが、その落ちこぼれ連中も、「自分で喰っていけるよう、手に職を付ける」って事はしていたよ。昭和の頃には、ニートや引き籠もりなんていなかった。

留任

　今日は釣り団体（釣りクラブやサークルではない）の役員会。4月からの平成21年度は役員改選の年で、新役員の候補選出が必要なんだが、役員の顔ぶれは同じまま、役職を入れ換えるだけという事で決着。釣り団体に限らず、我から世話役を引き受けよう、ってな奇特なお人好しはそんなにいない。しかも無報酬、手弁当で、交通費さえも自前とくれば、なり手がいないのも当然だろうなぁ。時間と心と懐に余裕がなきゃ、とても務まりゃしません。

防御

　「株価を支えるために何でもする」って話なんだが、実体経済の悪化は隠しようのない事実で、それを株の買い上げで誤魔化そうってのは、いくら "欲は深いが、考えは浅い" ってな投資家でも気が付くよ。2005年を "100" とした2009年1月の景気動向指数なんだが、新規求人数、新設住宅着工床面積、実質機械受注、東証株価指数などの12項目を指標化した 「先行指数」 が 77.1、鉱工業生産指数、大口電力使用量、商業販売額、有効求人倍率など11項目を指標化した 「一致指数」 が 89.6 という、とんでもない状況になってる。
　http://rank.nikkei.co.jp/keiki/di.cfm

浪漫

　今月から明星（金星）を超える輝きの「星」が夜空に現れる。
その名は……、国際宇宙ステーション（ISS）！
　【紹介記事】　　http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200903101624
　【見える位置】　http://star2009.jp/iss/iss.html

　都心からでも肉眼でハッキリ見られる、天に輝く叡智の結晶ですよ。
いいねぇ、こういう夢や浪漫のある話って。

消失

　3月4日に 「剥落」 と題して、世界の株式市場から日本円換算で3,400兆円くらいフッ飛んでいるらしい、と書いたんだが、アジア開発銀行の報告書によると、株式、債券、為替、不動産などを含めた金融資産がなんと、50兆ドル（約4,900兆円）も消失していたらしい。
　http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090309AT2M0902E09032009.html

　資産ってヤツは、物理で言う "質量保存の法則" が当てはまらない。わかりやすくいうと、紙は燃やせば煙と灰になり、粉々になって消えてしまうが、実際には紙が元々備えていた元素が、灰や煙や二酸化炭素などに姿を変えただけで、元素レベルでの種類も質量も変わらない、ってのが質量保存の法則です。