地価

　公示地価が発表されたんだが、我が家の土地も購入時に比べて、1平方メートル辺りの価格が率にして30％近く下落していて、まったくもって気分が悪いったらありゃしません。不動産は使い減りするわけじゃないのに、"景気という名の気分" で形成される相場で価値が下がっちゃったりするから手に負えない。

　で、一般個人の住宅なら3割5割と下落しても、住宅ローンを払い続けている限り、たいして問題にはならないのだが、不動産を担保にして金を借りていたりすると大変な事になるワケだ。毎年々々、ドンドコと地価が下がっていったンじゃ、その内に担保割れになり、追加担保を入れるか、金を返せと金融機関が騒ぎ出す。担保を取り上げても貸した金が回収できないってのは、不良債権って事だからね。昨秋から世間を、っつーか、世界中を騒がせているサブプライム問題の核心はコレなんだけどね。

　ともかく、金融機関にしてみれば、地価の下落は貸し渋りや貸し剥がしの口実になる。景気後退で受注は減るわ、売上げは減るわで困り果てているその反面、在庫は積み上がるわ、借金返済の督促は来るわじゃ、中小企業や零細企業はやっていけません。「中小零細企業に明日という日は無い。死して屍拾う者無し」、てンじゃ、まるで 「大江戸捜査網」 の隠密同心みたいですね、ってお話でした。