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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 シャーとの共闘(介護)6日目。相変わらず横たわったままだが、頭を持ち上げる事が出来るようになった。意識もハッキリしている様子で、呼び掛けると耳を向けたり、尻尾をピクピク動かす。食欲も多少ながら出てきたようだ。流動食だけではなく、仔猫用の離乳食ペーストのティースプーン1杯分を舐めるように食べるようになった。日中は食事を1時間おきに与えてやる。呼吸もゆったりと深くなった。午後1時から3時まで、ベランダで陽に当ててやった。時折、陽光の心地よさを味わう様に首をもたげている。まだ予断は許されないが、今日の所は重篤状態から脱したようだ。

 シャーのベッドの下に敷いたペットシート。相変わらず濃いオレンジ色の尿が出ている。便に混じっていた血は、比較的少なくなってきた。できるだけ清潔に保ってやらないと、抵抗力が落ちているので皮膚病に罹ってしまう。ペットシートを取り替え、温かい濡れタオルで身体を拭いてやり、肛門や泌尿器周りは包み込むように拭ってやる。ゴロゴロと喉を鳴らす力はまだ無いが、気持ちよさそうに目を閉じている。清拭剤を使って仕上げ。清拭が終わると、濡れた身体で体温が奪われないように何枚もタオルを交換して湿り気を取り、遠目にヒーターの温風を当てながら乾燥。もう一度新品のペットシートに取り替え、清潔な起毛シーツを敷き、フリースで作ったブランケットも交換して掛けてやれば完了。これで寝たきりのシャーから異臭が漂うような事は無い。

 シャーが元の身体に戻る事を祈ってはいるが、獣医の先生には、言外に安楽死を勧められた。そして治療よりもQOL(クオリティ オブ ライフ)を、と言われている。つまり、残された時間をできるだけ快適に過ごさせてやれと……。しかし、自力で立ち上がり、餌や水を自分で摂取出来るようになれば、治療も受けられる。病名は教えてもらえなかった(衰弱がひどく、検査も受けられなかった)が、症状を総合して調べてみると『猫白血病ウイルス感染症』のようだ。この衰弱状態を乗り切って治療(インターフェロンの投与など)を受けられれば、かなりの確率で治るらしい。一筋の光明が見えたような気がする。

 年度末の月末月初で仕事はてんこ盛り、そこへ持ってきて腰痛の再発で立つも座るもままならず、脂汗を流しながら仕事をこなしつつ、シャーの介護。この数日間、朝目覚めるたびにシャーの生存を確認してはホッとする日々。しかし、シャーの介護をしながらの方が、仕事がはかどるのはなぜだろう? 自分のポテンシャルにも光明が見えたような……。

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HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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