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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 大野剣友会の故・高木政人さんの話題でコメントをいただいたMichi Yamatoさんのブログの「頭を打つまで、受身の練習。大野剣友会の突撃猛稽古」というエントリー。自分は大野剣友会ではなかったが、当時のアクションチームはどこでも、「失敗すると痛いから、痛くない様に落ちる稽古になる」「痛ければ、痛くない様に避けろ、受けろ!」っと、サポーターや腰当てなどの使用は禁じられ、間合いやタイミングを間違えれば遠慮会釈なくパンチやキックをブチ当てられた。「お芝居でやってるんだから、たいしたことないだろ?」と思うでしょ? 当時はデパートの屋上でやってる仮面ライダーやスーパー戦隊のショーでも、演じているのは空手や少林寺拳法などの有段者。撮影現場に出ているホンモノのアクションマンが入っていた。パンチはもちろんの事、キックも破壊力抜群。裸足で蹴っても分厚い杉板数枚を一気にブチ割る蹴りを、硬いビブラム底のバイク用ライディングブーツを履いて蹴ってくるんですよ? こちらも面を着けているから、視界狭い、遠近感掴めない状態。クリティカルヒットした日にゃ、良くてもその場で失神OK、悪くすれば病院送りは確実。

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 依頼されていた訓辞原稿を某社に届けに行った。昨春入社した有名女子大卒の新人担当さんから義理チョコをいただき、鼻の下を伸ばしながら原稿の内容確認。「後藤又兵衛基次は一万五千石の所領を、弊履の如く打ち捨て……」という件(くだり)まで担当さんが読み進んだところで、

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 慢性腎不全と闘う高齢愛猫アビ(♀:19歳9ヶ月)の定期検診と、愛鼬チャオ(シルバーミットフェレット:♂:1歳9ヶ月)の定期健康診断のため動物病院へ。う~ん、今日も動物病院は満員御礼。待ち時間は短くて30分、長いと2時間なんて事もある。この待ち時間が曲者で、動物たちにとって、もの凄いストレスになる。痛い事、嫌な事をされるに決まっている場所なのだから、1秒でも早く帰りたい(逃げ出したい)場所なのだから。

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 客先の会長が体調を崩されて入院された、と聞いて病院へお見舞い行ったら、ご子息の若社長にご自宅へお招きいただいた。まずは和室の客間に通され、大奥様(先代社長・現会長の奥様)がお抹茶を点ててくださり、お抹茶と和菓子を頂戴した。次に若社長(オイラとそんなに年齢は違わない)の案内でリビングルームへ。リビングルームの隅に、ピアノとハープが "ごくフツーに" 置いてあった。そのハープは正確に言うと「アルパ」という南米の楽器だそうだが、一般家庭でお目に掛かれるシロモノじゃないよなぁ。インテリアとしておいてあるのかなー? とか思ってたら、若奥様とお嬢さんが「ちょっと弾いてみますね♪」って。若奥様がアルパ、お嬢さんがピアノ、若社長がギターでファミリーセッション、ってなおもてなしをいただいてしまった。

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FishingShowOsaka2007 毎年、大阪と東京(今年は横浜)で開催されているフィッシングショー。2月2日の業者商談日と、3日の一般入場日初日の取材に大阪へ出掛けたのだが、ここ数年でずいぶんと雰囲気が変わった。年々、出展社が減少しているし、中堅釣具メーカーのブースが小さくなってきている。おかげで通路が広くなり、各ブースを見て回るには都合がよいのだが、'00年以前の「どわ~ん!」とした活気や、人いきれでムンムンとした"祭りの場"といった雰囲気が薄れてしまった。商品サンプルやマスコットアイテムの配布もほとんど無くなったし、大手釣具メーカー各社の総合カタログも、一般ユーザーには有料販売という形になってきている。まぁ、有料販売となったのは、稚魚放流資金の財源にもなっているのだが……。

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 愛犬ロンの抗ガン剤治療第2回。血液検査と超音波検査、そして抗ガン剤投与で半日入院。幸い、現状ではロンは頗る(すこぶる)元気。食欲もあるし、お散歩に行く時も胸を張ってスッタカスッタカで元気一杯。それでも14歳という高齢のロンの体内には、恐ろしいガン因子が潜んでいる……。

 愛猫アビも隔週の健康診断。19歳9ヶ月の超高齢で慢性腎不全。しかも右の腎臓は摘出しているという、非常に厳しい身体条件ながらも、アビも日常生活は不自由なく、元気一杯に過ごしている。

 飼い主が気を揉んだところで、ロンとアビの治療がどうなるというわけでもない。ロンにしても、アビにしても、今ある生命を日々を精一杯に生きている。ここは獣医師に全てを委ね、自宅でのケアと経過観察をしっかりと続けるしかない。

 ――、不意に一昨年の春に逝ったシャーの事を想う。シャーも不治の病に冒されながらも、精一杯に病と闘い抜いた。本能とはいえ、動物たちは生に疑問を差し挟まないし、意義を求めない。ひたすらに今ある生命を生き、明日の事、ましてや死して後の事など、さらさら無頓着だ(と、思う)。生老病苦、喜怒哀楽の全てをあるがままに受け入れ、全てに拘泥せず、今ある生に懸ける。人間の "一生懸命" は "一所懸命" の誤用が元だが、動物たちは真の意味で "一生懸命" なのだなぁ……。なんだか無性に羨ましくもある。

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 コッソリ、ヒッソリ、ナイショの釣り場で、自分の思いついた釣法を試してきた。なかなかアタリが出ず、「チョットばかし時季外れだったか、釣法自体が見当外れだったかな?」と、溜息混じりの独り言を口にした瞬間、誘いを掛けていた竿先が「ゴゴン、ガッツーン!」と一気に引き込まれた! 集中力はとうに途切れていたが、身体が反応してくれた。反射的にアワセ! 竿先にグッと重みが加わり、ハリ掛かりしたのはよいが、いったい何が釣れたのか判断しかねる。初めて試した、思いつきの妙ちきりんな釣法なので、アタリや引きで魚種を判断するのが難しい。断続的に下へ(海底へ)引き込もうとするところから推測するに、良型のメバルか? それにしては引きが鈍重というか、「ググググ、キュンキュン」ではなく、「ガンガン、グワワン」といった不思議な感触。

 足下まで引き寄せたが、引きが一向に弱まらない。ハリスは1.2号。強引にやりとりすると、相手が歯のある魚で、針を飲まれていたらハリスがプッツンの可能性もある。かと言って、あまり遊ばせていると、これまたプッツンの可能性大。遊ばせて切られるよりも、ここは勝負に出てみる方に賭けよう。タモ網を左手に掴み、ドラグを締め込んで竿を起こして一気に浮かせる。海面に顔を出した魚が、「ゴバッ!」と大きく口を開いた。途端に抵抗が弱まった。サッとタモ網ですくい上げたのは尺級のタケノコメバル! オォ~、タケノコメバルでこのサイズは、陸っぱりでは滅多に釣れない大物。メジャーもデジカメも持っていなかったので、ナイフで即締め、血抜きを済ませて大急ぎで納竿。

 帰宅後、まな板に載せて全長を計測してみると29cm。惜しい! なんとも口惜しい1cm。死んだ魚は縮むんだよなぁ。久々に「あ~、釣り上げた直後の生きている状態だったら30cmあっただろうに……」と、メジャーとカメラを持って行かなかった事を後悔した。ちくしょ~ッ!

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 釣りは数あるビーチレジャー・マリンレジャーの中でも、最も歴史が古く、最も愛好者の多いレジャーである。年齢性別も関係なく遊べるという点で、海に親しむ入り口として最適なのだが、その反面、手軽であるがゆえに、安全意識の低さ、マナーの悪さが、他のレジャーに比べて突出している。釣り人として大いに恥ずべき事なのだが、いかに恥として理解せしめるか。それには自律心と公徳心を持ってもらう他にない。それも入門者、とりわけ子どものうちに教えておくべきである。さりとて、親御さん自身が水辺の危険やマナーをご存じないのだから、家庭での躾や教育は期待できない。

 昭和の頃には、どこの釣り場にも一人か二人はおっかないカミナリオヤジがいて、「おい坊主。そんな事をしたら危ないだろうが!」「他人様の迷惑になる事をしてはダメだと言うておろうが、この馬鹿者!」と、危険な事やマナー違反をした子どもたちに、お小言の一喝とお仕置きゲンコツの一撃を喰らわせて、安全意識やマナーを痛みと共に叩き込んでくれたものだ。私もドカンガツンと叩き込まれた一人である。泣いて謝ると、「わしに謝ってどうする。イイ子の方の自分に謝れ!」と諭してくれた。決して感情を激して怒っているのではなく、愛情を持って叱ってくれていたのである。人間には誰にも良い面と悪い面がある。悪い面の自分が過ちを犯したら、良い面の自分(自らの良心)に対して恥じ入り詫びるべし、と。

 子どもたちにとって、カミナリオヤジは恐くて大ッ嫌いな存在であったが、お小言の一喝を暴言とは感じなかったし、お仕置きゲンコツの一撃も暴力だとは感じていなかった。カミナリオヤジの小言には「お」を付けて「お小言」、ゲンコツの一撃も「お仕置き」と「お」を付けていたのは、"ありがたい諫め" と理解していたからである。カミナリオヤジは "愛ある嫌われ者" だった。

 しかし、今のご時世ではお小言の一喝も、お仕置きゲンコツの一撃も許されない。そんなことをしたら、たちまち「暴言と暴力だ!」と訴えられて社会的に葬り去られてしまう。"愛ある嫌われ者" が存在できない今日では、「こんな時はこんな理由で、こんなケガをするかもしれないから危ないんだよ」「こういう事をすると、他の人がこんな迷惑をするからダメだよ」と、噛んで含めるように教えていくしかない。事の分別をわきまているはずの大人でさえ、言葉による注意の効果は薄いのに、まだ社会性や理解力に乏しい子どもに、言葉だけの指導がどれほどの効果があるのか、はなはだ疑問ではある……。

-「波となぎさ」'06年12月26日発刊 170号 掲載稿より抜粋・加筆-

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 愛犬ロンの抗ガン剤治療状況検査日。血液検査によって白血球量や貧血状態を調べてもらうのだが、抗ガン剤治療開始から、ロンにはまったく異常が見られない。いつも検査の時には、「数値はどうだろう? 悪い結果が出なければよいが……」と不安な思いでドキドキなのだが、今回はなんとなく落ち着いた気持ちで検査結果を待つ事ができた。(とは言っても、多少は気懸かりだったが)

 ロンと一緒に、愛猫アビも血液検査。こちらは慢性腎不全による尿毒症症状が起きていないかろ調べてもらう。なにしろ19歳8ヶ月の高齢猫。いつ、どんな変化が現れても不思議じゃない。高齢猫の慢性腎不全は、悪化する事はあっても治癒することは無い。現状をいかに維持できるかだけ。アビの検査は毎回ドキドキものだ。

 待つ事20分。ロンとアビの主治医であるS獣医師から、検査結果の説明を受ける。
 「ロンちゃんの検査結果から説明しますね。白血球の数も、その詳細内容となる桿状好中球や分葉好中球の値も基準値です。検査数値上では、貧血気味という結果ですが、これは測定誤差範囲内ですから心配はいらないでしょう。抗ガン剤治療による心配な副作用は見られませんから、ご安心ください」。
思わず、「ロン、よく頑張ってんな!」とガッツポーズ。食欲もあるし、お散歩でもスッタカスッタカと元気に歩いてるもんな。

 続いてアビの検査結果についての説明。
 「アビちゃんの検査結果は、BUN(血中尿素量)47.1mg/dl、CRE(腎濾過量)2.7mg/dl で、猫の正常値(BUN36.0、CRE2.0が上限)よりも高い状態ですが、アビちゃんの身体はこの数値で折り合いを付けているようですから、状態は維持できていると思います。皮下輸液、コバルジン投与、食餌療法で維持していきましょう」。
あぁ、よかった。昨年末に『コタツ熱中症』で一時ヤバイ状態になり、急遽50ccの皮下輸液をした事をS獣医師に相談すると、
 「猫ちゃんに限らず、疲れて寝入ってしまい、そのまま脱水症状に陥る可能性はあります。腎不全による尿毒症の緩和・予防措置として皮下輸液をしていますが、状態が悪化してきた場合、猫ちゃんだと最大で500ccの輸液をする事もあるので、咄嗟の場合には50~100ccの輸液をしてあげても結構ですよ」。
との事。最大で500ccって……。アビの体重が3kgちょうどだから、体重の1/6にもなる。人間に換算すると、体重60kgの人に10L(≒10kg)の輸液って事。体調云々以前に、輸液の物理的重量で動けなくなるじゃん! 猫の生命力と適応能力……、恐るべし!

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 抗ガン剤治療中の愛犬ロン(ミニチュアシュナウザー・♂・14歳)の経過はすこぶる良好。食欲もあり、散歩に連れて行けばスッタカスッタカと元気に歩く。相性の悪い犬を見かければ、「ウォウォンッ!」とケンカを吹っ掛けるほど。なんか膀胱ガンの摘出手術と抗ガン剤治療を受ける前よりもハイテンションになったような気がする……。本来なら、抗ガン剤の副作用で元気がなくなったり、めまいや吐き気に悩まされるらしいんだけどなぁ? まぁ、悪い方向の変化ではないので、嬉しい事ではある。

 一方、腎不全と闘う愛猫アビ(アメショ・♀・19歳8ヶ月)も、毎日の点滴は欠かせないもののすこぶる元気。寝ている時間は多いが、起きれば階段は駆け上がっていくし、外猫のウナが裏庭の窓辺から覗いていると、「ヴニャーゴ、ブゲーッ!」と威嚇するほど。食欲も旺盛だし、こちらもまだまだ頑張ってくれている。

 一番若い愛鼬チャオ(パスバレー産フェレット・♂・1歳8ヶ月)も元気一杯。ひたすらハイテンションで、ケージから出してやると、部屋中を駆け回る、「クククッ、ンククッ!」と鳴きながらピョコタンピョコタンとフェレットダンスを踊り狂う(笑)。もちろん、食欲も旺盛。快食・快便・快眠と、羨ましい限りだ。

 こうしてペット達と共に暮らしていると、我が身がいかに恵まれているかよくわかる。家内も元気、自分も大過無く日々を無事に過ごせている幸せ。これでおゼゼがたんまり儲かれば、言う事無しなんだがなぁ……。ともあれ、我が家の一日は、今日も賑やかに過ぎて行く。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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