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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 リールは定期的にオーバーホールして汚れたグリスなどの油脂類を取り去って、新しいグリスやオイルを注油し、ベアリングとか摩滅したギアなどを交換すると、快適に使えるし長持ちする。日頃の手入れが快適に使い続ける要諦なわけで、これはPCにも言える事だった。

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 2000年夏の購入から7年、ひと頃はメインマシンとして使っていたノートPCの「Panasonic CF-M1 ER」(CPU PentiumIII 500MHz ,HDD 8GB ,OS Windows98SE)を退役させて新調する事に。すでにWin98SEはMSのサポート対象外で、ネットに繋ぐには不安要素が大きすぎる。スタンドアローンで原稿を入力したり、プレゼン用に使うには充分なんだけど、客先で「セキュリティ大丈夫?」って不安を持たれては困る。実際にはネットには繋がない、外部データ使用もないから、まったく問題ないんだけどね。

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 『釣り指導者のための勉強会』に「釣り関連法規と安全」パートの進行役(=講師)として出席してきた。お誘いを受けた際は、SOLAS条約による港湾の保安強化や、釣行時の安全装備などについて30分ほど語れば良いだろうと、非常に軽く考えていた。ところが……、フタを開けてみるとトンデモない! 自分を除く進行役(講師陣)は、中京釣り界の重鎮にしてコラムニストとしても高名な金森直治先生、三重大学水産科名誉教授の上野隆二先生など、錚々たるお歴々。講師陣のお名前を聞いたのは勉強会の3日前。今更、「自分などとても席を並べて語れる立場ではない」と辞退するのは不可能。しかも別の込み入った仕事を抱えているため、下準備に費やす時間も無い。正直、普段はあまり緊張したりしない図々しさが売りの自分も、さすがに冷や汗と脂汗が滲んだ。なにしろ自分の名を出さず、口の堅さと仕事の速さで糊口をしのいでる "日陰の商売" がメインであり、署名記事を書くのは商業誌と新聞程度。コラムなどもペンネームで寄稿しているのだから、世間的な評価は売文屋とか三文ライター。つまり、その道では最下層に位置する立場の人間。金森先生や上野先生と席を並べられたのは光栄の至りではあるが、あまりにも格が違いすぎる……。

 で、勉強会の会場に到着してみれば、あらら、これまた出席者は全日本サーフの幹部やら、沖釣り界では名の知れたお歴々ッ! こりゃもうダメだ。勉強会を甘く見すぎていた。だって、こんな講師陣と出席者となると、もはや勉強会じゃないよ? 脇の下と背中に嫌な汗が流れるのを素知らぬフリしてしゃべってきたが、今は勉強会を甘く見て下準備を怠った自分に対する自己嫌悪の想いでウンザリ。これは次回の勉強会に捲土重来を期し、汚名を雪がねばならん。次回は「釣り業界-行政-マスコミ」について、下準備と資料をキッチリと整えて挑むつもりだ。

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 母方本家筋総領の伯父御が今日、満81歳で逝った。釣りが好きで好きで大好きで、この春までは雨が降ろうが、風が吹こうが、毎日、海に出掛けていた。金曜日の午前中に見舞いに行った時は、すでに緩和ケア病棟に入っていたのだが、話もできたし、笑顔も見せてくれていた。

 

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 暑さ寒さに弱く、早起きも苦手、まして雨の降る日に釣りなど冗談じゃない。そんなネコ科の釣り人である私だが、そぼ降る雨を衝いてイソイソと出掛けてしまう釣りがある。それが梅雨アナゴ。

 ブッ込み釣りをしていてアナゴが掛かると、ハリを飲み込まれて仕掛けはグチャグチャ、はずそうとすればニュロニョロヌルヌルと始末に負えない。しかし、食味はウナギに勝るとも劣らず、さっぱりとした淡泊な味わいは、中高年のご同輩諸兄には、ウナギよりもオススメである。

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 歴史絡みの仕事の調べ物をしていて、名古屋市緑区の有松まつり(毎年十月第一日曜日)の資料を読んだ。有松まつりには、布袋車(ほていしゃ)、唐子車(からしゃ)、神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)の三台の山車が出る。この山車にからくり人形が鎮座ましましていて演技をする。

 神功皇后(西暦170年-269年)は、仲哀天皇のお后様。西暦200年に三韓征伐として朝鮮半島に出征なされるのだが、神功皇后はお腹に後の応神天皇となられる、仲哀天皇のお子を宿しておられた。熊襲征伐で仲哀天皇と共に九州に赴いておられた時に、神功皇后が「西方に金銀輝く財宝満つる国がある」との神託を得られ、朝鮮出征をお決めになられた。で、その出征の吉凶を占われたのだが、その占い方法が "鮎釣り" だった。釣り場は佐賀県東松浦郡浜玉町南山の玉島川。釣法がこれまた、なんともスゴイ。弓を釣り竿に、釣り糸は裳裾をほどかれた糸、釣り針は冠の飾りをお使いになり、エサはご飯粒をお付けあそばした。それで鮎をお釣りになったと。

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 その日、空は晴れていたが堤防上は濡れていた。車のラゲッジスペースから釣り道具一式を取り出し、肩に担いだ。堤防の入り口に着くと、地元の常連釣り人らしき初老の男が話しかけてきた。
 「今日はやめといた方がいい。堤防を越える波も来とるぞ」
 「来てない、来てない。今だってたいした波じゃないし、平気ッしょ?」
 「いや、堤防の上が濡れとるだろ。ありゃ堤防が波を被った証拠だ。今日はやめとけ」
 「ここまで3時間もかけて来たんスよ。とりあえず竿を出さなきゃ、帰れねッスよ」
釣り人は聞く耳を持たなかった。スタスタと先端部に向かって歩き出した。

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 ロンを天に帰して4日目の昨日夕方。心の片隅に浮かぶロンの面影を振り払うように、仕事に打ち込んでいたら、携帯に見慣れない番号から電話が掛かってきた。「どこの誰からだろう……?」と訝しみながら電話に出てみると、なんと、とある夕刊紙から記事執筆依頼だった! 以前、この夕刊紙に紹介してくれるという話はあった。しかし、なかなか話を進める機会に恵まれず、そのままになっていたのだが、突然に、しかも編集長直々にお電話をいただいた。いつもは「腰は低いが頭が高い」と揶揄されている自分も、さすがに恐悦至極と畏まってしまった。

 ロンが天に帰る置き土産としてくれたのかなぁ? おまえを喪った哀しみから立ち直るきっかけになるよ。シャーもそうだったけど、おまえも義理堅いヤツだなぁ。もちろん偶然と蓋然が重なりあっての事だろうが、ここは素直にロンに感謝しておきたい。ロンよ、ありがとう(瞑目合掌)。涙もろくて、いい歳こいて泣き虫の自分は、ロンに感謝すると共に、ホロホロと涙をこぼし、メソメソと泣き出してしまうのであった(笑)。

 さぁて、時節は梅雨時ながら、久々に本気モードで釣りに行くぞ。夏サヨリにするか、ギマの前打ちにするか、半夜のアナゴにするか、それとも手堅くシロギスの投げ釣りにするかな?

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 愛犬ロンの亡骸を名古屋市立八事霊園斎場へ。今日は友引。斎場は休館日なので、人影もなく空いていた。管理棟で動物火葬の手続き(犬2200円)を済ませ、死亡動物の保冷庫にロンの亡骸を入れた段ボール箱を納める。高齢による腰椎障害で下半身不随、ガンの肺転移による苦悶から救うため、全てを背負う覚悟で尊厳死を選んだ自分。なればこそ、友引の今日をロンの壮行の日とした。保冷庫のドアを閉める時、一昨年の春にシャーを送り出した時の事を思いだした。あの時は涙がこぼれ落ちた。しかし、今日は違う。なんだか頭の芯がシーンと冷えた様な、悲しみと喪失感と虚脱感が入り交じった不思議な感覚。自分なりの最善を尽くし、ロンを天に帰したのだから涙がこぼれてこないのだろうか。

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 昨夜、午前1時過ぎ、愛犬ロンの容態が急変した。左後肢も麻痺し、それに伴う痛みで部屋中を前肢だけで這いずり回る。キュンキュン、ヒュンヒュンと苦痛を訴えかける。老化によって脆くなっていた腰椎の悪化だろう。水を飲ませてやり、「朝まで辛抱するんだよ。朝になったら動物病院に連れて行ってやるから……」と頭や身体を撫で続けてやる。苦しげな息をしながらも、痛みに悶え疲れたのだろう、自分の腕に頭を預け、クゥ~ンと少しおとなしくなった。

 午前4時。ロンが再びむずかりだした。ハァハァと息を切らせながら、便意を訴えている。ロンを抱きかかえて外へ連れ出し、植え込みの蔭にペットシートを敷く。後肢が麻痺しているので、腰を支えてやりながら排尿の介助。オシッコを済ませたらロンが落ち着いた。あと5時間で病院の開く時間になる。もう少し我慢しておくれ。

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プロフィール
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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
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自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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