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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 海上保安庁 第四管区海上保安本部 警備救難部 救難課 山本隆将係長、小木曽担当官、村松救命士を講師にお招きした安全講習会に行ってきた。水難救助のエキスパートの方々から直々に、釣りにおける水難事故の実際や事故の各種統計を解説していただき、救急救命法の指南を受けてきたのだが、救助の手順や心肺蘇生法は、毎年受講しているはずなのに忘れている……。




ここで問題です。

我々一般人が、落水者あるいは倒れている要救助者を発見した場合、まず第一にすべき事は何か? 

 Aさんの回答 : 要救助者の意識の有無や容態の確認

 Bさんの回答 : 二次災害を避けるため、周囲の安全確認

 Cさんの回答 : 救助協力者の有無

正解は 「陸上なら119番、海辺・海上なら118番に通報、救助要請」 です。Aさん、Bさん、Cさんのは全て優先順位の第二番目以降の行動でした。一般人による応急手当や心肺蘇生は、あくまでも救急隊員や海保の救命士が到着するまでのツナギ。真っ先にすべき事は通報による救助要請です。


第2問。

釣り人が出くわす要救助者の多くは落水・溺水者。大量の水を飲んでいた場合、水を吐かせる必要は?

 Aさんの回答 : 背中を叩いて吐かせる

 Bさんの回答 : 背後から抱きかかえ、みぞおちに拳をあてて両手で引き揚げる
           ように圧迫するハイムリック法で吐かせる

 Cさんの回答 : 自力で呼吸できない人は、吐いた水が気道内に流入し、肺に
           水が入ってしまう危険があるので吐かせないで心肺蘇生開始

正解はCさんの 「吐かせないで人工呼吸、心臓マッサージの心肺蘇生を開始」 です。意識不明者の場合、水を吐かせるために胸部や腹部を圧迫し、水が出てきても自力で吐き出す事が出来ない。圧迫の反動で胸部が緩んだ瞬間に、吐いた水を気道内に吸い込んでしまう危険性が高いので、吐かせずに心肺蘇生を施して、心肺蘇生中に口から水が出てきたら、要救助者の顔を横に向かせて水を出す。

 っと、まぁ、言われてみれば当たり前の事なんだが、緊急時じゃない講習会の席でも思い浮かばない。これじゃぁ助かる命も助からンわ。やはり最低でも年に一度は、実習込みの救急救命講習会を受けておいた方が良いです。

 そりゃね、こんな知識が役に立つような場面があっちゃ困るンですよ。でも、心肺蘇生法、応急手当などの知識と技術は、命の危機にさらされている人を見殺しにしない、多くの人が身に付けていれば自分も見殺しにされないって事です。

 心臓マッサージの圧す位置は乳頭を結んだ線の中央、押し込む深さは3.5cm~5cm、
1分間に100回のペースで30回圧すのがワンセット。1分間に100回ってわかりづらいけど、映画 「サタデーナイトフィーバー」 のテーマ曲 「Stayin' Alive(ステイン アライブ)」 とか、
 ♪粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪~♪
の 「お富さん」 のリズムが1分間に100回くらいなので、歌いながら圧すとちょうど良いペースになります。ところがこの曲、次のフレーズがコレだ。
 ♪死んだはずだよ お富さん~ 生きていたとは お釈迦さまでも……♪
この 「お釈迦様でも」 の辺りで30回なんだが、って、う~ん、マズイかな? いや、すでに呼吸も心臓も停止してて、死にかけてる人を蘇生させるんだからアリか?

 いやいや、どうせ歌うならやはり、「生きてるぜ!」って歌詞の 「Stayin' Alive」 の方がいいかもね(笑)。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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