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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 昨夕、愛犬ロンが再び意識混濁状態に。呼び掛けに反応せず、呼吸は浅く早い。四肢をピクピク痙攣させ、全身もフルフルと震えている。「ついにこの時が来たか……」。ロンの身体を撫でてやりながら、「お疲れさん。よく頑張ったな。おまえと暮らせて楽しかったよ」と、別れの言葉を掛け、苦しげな呼吸を和らげてやろうと酸素缶で10秒ほど酸素吸入。呼吸が落ち着き、スゥスゥと寝息を立て始めた。うんうん、このまま天に帰る事が出来ればロンも幸せだろう。半ベソでロンの前肢を手に取りながら、別れの瞬間を待っ……、「フォッ、ふぅ~ン、クォウ」。って、あれ?

 まぁた帰ってきちゃったよ。寝たきり状態は変わらないが、お目々パッチリ、お鼻ヒクヒク、尻尾フリフリ。なんだよ、ロン~。嬉しいけど、すっごく嬉しいけど、おまえ、ちょっと凄すぎ! 何回お別れの言葉を言わせる気なんだ。



 もう、自力では立ち上がる事も出来ず、水も飲めず、エサも食べられない。一日のほとんどは眠っているのか、意識を失っているのかわからない状態、それでも、目覚めている時は呼び掛けに反応するし、スポイトで水を与えればピチャピチャと飲む。エサも口を開かせて一口ずつ食わせれば、モグモグと食べる。嫌いなモノだと、モグモグと口を動かして食べたふりをして、口の端に隠しておいて吐き出す(笑)。今、ロンが好んで食べるのは生牛肉のみ。しかし、雑食化した今の犬猫は、生肉ばかり食わせると胃酸過多による胃潰瘍になりかねない。病中食(=犬用離乳食)を生肉に包んで一緒に食わせ、食後には20ccの水とビオフェルミンを半錠飲ませている。

 ロンは間違いなく天に旅立つ時が近付いてきているのだが、そう簡単に逝く気はないらしい。1時間おきの給水、4時間おきの外出・排泄・マッサージ、朝昼夕3回の給餌、容態悪化時の酸素吸入など、まったく手が離せないのだが、不思議なほどに哀しみや介護疲れを感じない。幸い、今受けている仕事が、自宅引きこもり状態でひたすら調べて書く事なので、外出せずに済んでいるのもある。常にロンと一緒にいてやれるのだ。ちょっと外出せねばならない時は、家内がお世話をしてくれる。

 ロンよぉ、オマエは本当に冥加な犬だぞ。多くの犬猫たちは、独りで天に旅立っていくんだからな。なに? だからまだ天には帰らないって? わかった、わかった。河原の奪衣婆を何度も儲けさせてやれば、本当に逝く時は特別サービスをしてくれるだろうよ(笑)。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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