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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 最近のスポーツが、どうもスッキリしない。ボクシングの亀田興毅(WBA世界ライトフライ級チャンピオン)、バレーボールの竹下佳江選手(2006世界バレー女子大会MVP+ベストセッター賞)、秋山成勲(HERO'S 2006 ライトヘビー級王者)。なぁんか、TBSの絡んだスポーツっておかしくね? 天性の素質に恵まれたスポーツエリートが、血の汗を流し、血の小便を垂らし、血反吐を吐くほどの稽古を積んで鍛え上げた、極限の肉体と技を競うのが世界戦。そこに視聴率(ありていに言えばお金)目当ての演出が加わってんじゃねーかと……勘繰りたくなる。

 特に大晦日に行われた格闘技イベント「K-1 Dynamite!!」。秋山の桜庭和志選手戦におけるヌルヌル反則による失格。桜庭選手にしてみれば、ズルされた上にボッコボコに殴られ、レフェリーに反則を訴えてるのにシカトされたワケで、主催者側も秋山とグルになって潰しにきたと思っただろう。当初は問題なしとしていたDynamite!!主催者FEGも、桜庭選手の再三の抗議と文書による正式抗議、そしてネットでの大騒ぎにより、ようやく真相究明に動いた。当初は「多汗症なので、汗で滑ったんじゃないか?」とスッとぼけていた秋山も、「乾燥肌なのでスキンクリームを塗ってました」と白状したが、格闘家としてどれだけ試合をしてきたんだよ? ルールには「身体に異物を塗布してはならない」と明記してあるというじゃないか。クリームを塗っちゃダメに決まってるだろう。それでなくても、柔道家時代にもヌルヌル滑る柔道着問題で指弾された前科持ちなんだから、一層の注意が必要な立場だって事くらい常識でわかりそうなモンだ。主催者FEGの「桜庭-秋山戦は無効試合、秋山は失格処分でファイトマネー没収」程度で済ませる、ってのもおかしな話。

 亀田にしても、秋山にしても、ダーティー(=卑怯者)イメージが付いてしまった。かつて、ボクシング世界チャンピオンと言えば、ボクシングファンならずとも、「同体格で殴りッこしたら、世界一強い男!」として尊敬したものだ。総合格闘技のチャンプならば「殴って蹴って投げて倒して締め上げ極める最強闘士!」と讃えられてしかるべき。それが、買収だの、八百長だの、反則攻撃だの、悪評ばかりが飛び出してくる。単なるやっかみや、秀でた者への嫉みなら "人気税" とも言えようが、ダーティな面の証拠がボロボロ出て来ちゃうんだから……。

 なんか、こう、スカッとした試合や勝負が観たいなぁ。え? 相撲? ん~、相撲も好きなんだけど、一人横綱で朝青龍がウンウンと角界を支えてる現状を見ていると、注射無しで大活躍してくれる日本人勢の登場を期待したいねぇ。朝青龍批判ばっかしてやがる、横審のバケモノ面した婆ァが消えてくれねぇモンか、とも期待している(笑)。

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 愛犬ロン(ミニチュアシュナウザー・♂・14歳)の抗ガン剤治療開始。初回の今日は肝臓や腎臓の機能を確認するための血液検査、心臓の機能検査のための超音波(ソナー)検査、肺や肝臓へのガン転移の有無確認のレントゲン検査とソナー検査など、抗ガン剤治療に耐えられるかを確認後、抗ガン剤の点滴投与という事で半日入院。

 抗ガン剤治療はキツイ。吐き気や悪寒、めまい、時には血便や血尿が出たりもする。きっとグッタリしてるだろう、と気を揉みながら迎えに行くと、尻尾フリフリ、鼻息バフバフで飛びついてきた。はぁ? なんでこんなにハイテンションなんだよ? 主治医の獣医師から、「ロンちゃんは14歳という年齢ながら、内臓機能も体力も抗ガン剤治療に耐えられます。今は元気ですが、明日から明後日にかけて抗ガン剤の副作用で吐いたり、失禁したりするかもしれませんし、血便が出たりもします。それと、抗ガン剤治療の2巡目くらいから全身に脱毛が起きる可能性があります。食餌や散歩などは通常通りで結構ですが、尿や便、全身状態の観察をしてください。様子がおかしいと思ったらスグに連れてきてください」と説明を受けた。

 今日の費用は検査料、治療費を合わせて13,500円。さぁ、これからロンとの共闘が始まる。負けるんじゃねーぞ、ロン!

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 今日は年末(12/25)に膀胱腫瘍の摘出手術を受けたロンの抜糸。手術の傷はきれいにくっつき、無事に抜糸。抜糸処置が済むのを待合室で待っていたら、「先生から摘出した腫瘍の病理組織診断(生検)の結果説明がありますから、2階へどうぞ」と呼ばれた。2階で説明……。この2階で説明を受ける時は良くない結果が出た時……。暗澹たる気分で階段を昇り、処置室へ。獣医師の先生から「手術は成功し、膀胱の腫瘍はきれいに摘出切除できています。ただ、組織検査の結果『移行上皮癌』であることがわかりました。摘出した組織の辺縁部にはガン細胞の浸潤は見られないとの事なので、膀胱にできた悪いモノは完全に取れています。しかし、移行上皮癌はリンパ節や肺に転移発生する可能性が非常に高いガンです。ガン因子がロンちゃんの体内に潜んでいる可能性は非常に高いと思われます。抗ガン治療を開始することがベストです」と、淡々と説明をしてくださった。

 ロンが膀胱結石の摘出手術を受けたのが昨年の4月末。それから7ヶ月ほどで1cm×1cm×2cmもの腫瘍が形成されていたのだから、進行性の良くないモノであろう事は予想していた。ある程度の心構えはできていたのだが、ハッキリとガンである事、それもかなり悪性のガンであると告知を受け、少なからず動揺した。平静を装っていようとしても、自分の血の気が引いていくのがわかる。

 「抗ガン治療といっても、ロンちゃんは高齢なので選択肢は限られています。あまり強い抗ガン治療ではかえって身体の負担になりますから、穏やかな抗ガン剤の点滴投与を隔週で5回行い、隔週で白血球の数値を観察する治療を選びますが、経済的にも時間的にも飼い主さんの負担になるので、週明けまで検討してみてください。抗ガン治療自体の費用は1回8千円くらいです」。

 これだけハッキリとした治療の方針、方法、費用を説明してもらったおかげで、動揺していた気持ちが収まった。本当にこの動物病院に診ていただいてよかった。抗ガン治療を行ったから100%転移が防げるモノではない。しかし、抗ガン治療をせずに転移再発してロンを苦しめ、死なせてしまったとしたら後悔するどころではないだろう。総費用で6~7万円なら、できる事はやってやろう。なぁに、3ヶ月も湯豆腐と納豆で我慢すれば、6~7万の銭くらいは食費で浮かす事ができる。

 来週からロンの抗ガン治療が始まる。毎週、治療と検査で動物病院に通う事になる。ロンよぉ、一緒に闘ってやるから頑張れよ!

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 「一年の計は元旦にあり」と言うが、自分のようなフリーランスの人間にとって正月には格別の意味があり、初詣の際に「今年も新年をつつがなく迎えられ、旧年中のご加護に深く感謝致します。来年も良き正月を迎えられるように精進致します」と、神社仏閣の境内で意を新たにする。

 サラリーマン時代は「幸運、福運をお授けください!」などと神仏に頼る願掛けをしたものだが、独立自営のフリーランスの身になってから、"己が禍福は一身の働き次第" という事が身に沁みて判った。それ以来、初詣で願掛けはしていない。無事に新年を迎えられたお礼を神仏に申し上げるだけ(家族、親類、縁者、ペットの病気平癒や安寧祈願は別)。「成るものは成るべくして成り、為さざれば成るべきものも成らず、成らざるものは為すべきを為して成らずともやむなし」と達観している。

 時には結果の出ない努力(=徒労)もあるが、あれやこれやと経験を積み、修羅場をかいくぐっている内に、「あ、コイツは俺を利用しようとしてるだけだな」「こりゃ詐欺だな」「●●系か……、縁を持つのはヤメとこ」っと、災難から身を躱すある種の勘が働くようになった。「儲け損なう」のと「損をする」のとでは天地雲泥の差がある。自分のような個人経営のプランニング事務所は、金融機関の与信枠など無いに等しい。公的融資だって受けられる可能性は極めて低い。一回の失敗が致命傷になりかねないのだ。具体的な数字の裏付けがあり、かつ明確な目算の立つ事以外には手を出さない慎重さを身に付けたと言っても良いだろうか。つつがなく新年を迎えるには、神仏頼りの一攫千金を狙った一発勝負など不要だと考えている。

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 パチスロメーカーに北電子(KITAC)って会社がある。完全告知(ボーナス確定でランプ点灯)のジャグラーって台で有名なんだが、ジャグラーの最新バージョンI'm Juggler EX」のテレビCMを見てビックリ! 役者時代の先輩、勝 光徳さんがピンで出演してるじゃないのッ!

 殺陣、アクションはもちろん、故・南原 宏治先生の主宰劇団「天地劇」で主演俳優を務めた実力派俳優。勝さんの持ち味である、重厚な演技と容貌が、パチスロ台のCMではコミカルに見える。いいなぁ。勝さんの芝居(演技)大好き。素の勝さんは見た目通り、気は短いけどお人好しで、後輩達の面倒見も良く、自分もずいぶんとお世話になった。

 でも、勝さんはお酒が入るとキツイ。いわゆる "説教酒"ってヤツで、勝さんが眠くなるまで延々と説教(ダメ出し)が続く(笑)。それがまた、酔っぱらってるのに痛いところを的確に突く指摘なもんだから、お茶を濁して逃げる事も出来ない。地方巡業などでご一緒すると、連日3~4時間は説教されたっけ……。あ、いや、その連日の 説教 ご指導のおかげで、ショーのMCもこなせるようになったし、細やかなセリフ回しや演技による表現も出来るようになったので、心から感謝しています(汗)。

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 膀胱腫瘍の摘出手術で入院していた愛犬のロン。無事に退院できた。迎えに行くと、尻尾をフリフリしながら「フンフン、クォクォ、フンガフンガ、クォ~ン」。「いやいや、ようやっと迎えに来てくだされましたか。お待ち申しておりました、殿」ってな感じですり寄ってきた。下腹部の縫合後が痛々しい。先生からは状態も安定しているし、食欲もあり、排尿や排便にも異常な様子は見られないとの事。年末年始で休診になるが、獣医師は常駐しているので、万が一の時は診てくださる。あぁ、この動物病院にお願いして良かった。全幅の信頼を寄せられる病院(人医を含めて)なんて、そんなにあるモンじゃない。

 丸4日間ケージに入れられて外に出られず、相当ストレスが溜まっていたのか、動物病院を出るや否や一目散に電柱の下へ。ジョンジョロジョロリ~ン。公園の花壇でジョンジョロリ~ン、街路灯にジョンジョロリ~ン。車に乗せるまでに4回(笑)。帰宅してからも、自分のテリトリーであるスーパーの駐車場、道路の植え込み、電柱、もうそこかしこにマーキングのオシッコ。歩く姿も胸を張り、颯爽とスッタカスッタカ。まだ病み上がりなのに張り切り過ぎ! ともあれ、無事に退院してきて元気な姿を見られて、本当に良かった。

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 官公庁を始め多くの一般企業は29日で御用納めとなるんだろうけど、一歩間違えれば中年フリーターかニートオヤジと呼ばれてしまいそうな、フリーランスのプランナー兼ライターなどという身の上の自分には、年末年始もGWも夏休みも関係なし。毎年、仕事部屋でPCに向かって徹夜仕事をしながら年を越し、初日の出を拝んでから近所の神社に初詣というパターン。

 今日も今日とて、動物病院に入院中の愛犬ロンの面会に行き、明日の退院の段取り。その足で大得意のクライアント数件に年末のご挨拶に伺い、帰宅するやいなや年内入稿の原稿とファイルを仕上げて送信。12月の帳簿を付けて、正月中のお仕事と取材先の確認。それが済んだら仕事部屋の大掃除の予定だったが、中掃除になってしまった……。ともあれ、仕事部屋に祀ってある大黒様、恵比寿様、熱田神宮の小型お社をお掃除して、お正月飾りの飾り付け。ちっきしょー、釣りに行こうにも行けねーじゃん。ま、今日の名古屋はお天気はよいけれど強風が吹き荒れて、釣りなんかとてもじゃないけど無理なんだったけど。

 昨年から今年にかけて、愛猫アビと愛犬ロンの手術に病気治療、新しいペットのフェレットのチャオのお迎え、クライアントの倒産、新規クライアントとの契約など、公私共々に悲喜こもごも。今年一年だけを振り返ってみても、なんだか追い立てられるように過ごしてきた一年だった。

 釣りに関して言えば、アオリイカは期待外れだったが、シロギスにサヨリの爆釣、前打ちクロダイの堅調と前打ちタックルの新調と、実に嬉しい出来事が続いた。

 人との出会いも多かった。中でも、薩摩藩家老:調所笑左衛門広郷の末裔の調所一郎氏、ビーチクラブ全国ネットワーク事務局のドジ井坂氏、国交省や文科省の専門官の皆様とご縁がもてた事も嬉しい出来事。

 イベントでは愛知県親子初心者釣り教室、犬山市わくわく親子ふれあい釣り教室、名古屋市藤前干潟ふれあいデー環境釣り教室などで、釣り場の安全講習人形劇の上演と安全指導、日釣振「水辺感謝の日」釣り場清掃の幹事役など、いささかなりとも世間のお役に立てた事であろうと自負している。

 しかし、四十代半ばを過ぎたってのに、未だ己が天命を知るに如かざる我が身の不甲斐なさは如何とも致し難い。器の小さい人間が、精一杯に虚勢を張ってもたかが知れてるか……。

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 昨夜から今日にかけて、まさに「ラプソディー」と言える大騒ぎとなった。深夜、愛猫のアビがグッタリとして餌も水も摂らない。立ち上がりはしても、ヨロヨロと腰が定まらず、すぐにへたり込んでしまう。動物病院に連絡を取ろうにも、すでに深夜0時過ぎ。動物病院で検査を受けて半日と経っていないのに、急に衰弱するとは。頭の芯がシーンと冷え込み、痺れるような感覚の中で、「落ち着け。なにが原因なのか考え、最善の手立てを考えるんだ……」と家内と自分自身に言い聞かせる。アビの身体をよく観察してみる。目の瞬膜は出ていない。口内にただれはない。腹部も膨張している様子はない。耳……、真っ赤だ! 身体が熱い! 簡易のカード式猫用サーモセンサーを当ててみる。発熱状態! 症状をよく考えてみると、熱中症に似ている。しかし、今は真冬。午後からのアビの行動を判る範囲で思い出してみる。ホットカーペットの上の毛布にもぐり込んで寝ていた! ほとんど出てくる事もなかったようだ。

 午前1時。ソルラクト(乳酸リンゲル液)を50ccほど点滴してみる。アビは慢性腎不全で、毎日自宅で150ccの皮下輸液(点滴)をしているので、道具も薬液も揃っている。薬液をバッグごと湯煎して人肌程度に温めてアビに注入。針を刺されても力無く「ンァ……」と鳴くだけ。かなりつらそうだ。「がんばれアビ。まだ逝くな。5月には二十歳のお祝いをしてやるから」。半ベソ状態で点滴を済ませ、家内がアビを抱いてベッドに入ったが、アビはグッタリと力無く身体を横たえ、ピクリともしない。アビは家内に任せ、抱えている年末最終に向けた仕事を進めながらも、どうにも気が落ち着かない。

 午前2時。アビが耳をピクピクさせ、目を開いたと、家内が知らせに来た。「どうした? 少し楽になったか?」と声を掛けると、「ン~ニャロ、ンゴロンゴロ……」。おぉ、喉が鳴らせるようになった。餌の猫缶を少し与えてみると、「ムシャムシャ。ウルルン、ン~ミャ~」と完食。皮下輸液による水分補給で悪寒が消え、元気を取り戻したようだ。よ……、よかった……。おかしな表現だが、腰が抜けそうなほど安心した。

 午前6時。「ウニャァーン! ナオー、ニャゴーン!」の鳴き声。こちとら正味3時間も寝ていないのに、当のアビは昨夜の事など知らぬが如し。「朝ゴハーン。朝ゴハンを食べさせてーッ!」の大騒ぎ。はぁ、この大騒ぎが聞けてよかった。アビはすっかり元気を取り戻した。

 午前11時。家内の運転免許書き換え手続きを済ませ、膀胱腫瘍の摘出手術で動物病院に入院中のロンに面会。術後経過は良好。自分で餌を食べ、水も飲めるようになったので、今日から点滴を外したそうだ。ロンがケージの際まで寄ってきて差し出した指先を舐め、匂いを嗅ぎ、「旦那~、女将さ~ん。迎えに来てくれなすったんで? へぇ、あっしゃァいつでも帰るつもりでいやすから、早く出してくれるよう、お医者に頼んでおくんなさいよ~」と言っているようだ。予定通り29日に退院できそうだから、あと二日だけ我慢しな、ロン。

 正午。帰宅してアビの様子を見る。昨夜の事など無かったかの様に元気。不安と安堵の入り交じった、なんとも騒々しく、慌ただしい年の瀬の12時間だった……。

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 今日は愛犬ロンの面会と、愛猫アビの定期検診(隔週)に動物病院へ。夕べは手術を終えたばかりでグッタリとしていたロンだが、「具合はどうだい、ロン?」と声を掛けると、ICU ケージの中ですっくと立ち上がり、差し出した指先に額をこすりつけながら、「は、痛みもだいぶ治まって参りました。またしても小便袋(=膀胱)をカッさばかれたにしては、今朝もちゃんと小便も出でて、ずいぶんと良き案配にございまする」ってな顔で見詰め返してくれた。しかし、さすがにまだ眼に力が宿っていない。そうだよなぁ。まだ手術から24時間も経っていないんだから……。それでもケージも際まで立ち上がり、寄ってきてくれたロン。健気なヤツだ。

 ロンの面会を済ませて、今度はアビの検診。今日は血液検査の日なので、まずは採血。検査結果出てから、検診と皮下輸液の点滴。今日のアビは、いつになく不機嫌。いや、採血の注射に皮下輸液の点滴をされたのだから、機嫌の良いはずはないが、今日は特に不機嫌。ペットキャリーの中で「ウゥ~、ンゥ……」と唸り続けている。今日は待ち時間が1時間半もあったため、ただでさえ嫌いな動物病院の匂いにウンザリしていたところで採血の注射を打たれ、さらに皮下輸液の点滴でストレスが溜まりまくったようだ。まぁ、それでも検査数値は悪化している事もなく、アビが日常生活を過ごす上での不具合は無い。腎臓腫瘍の摘出手術から1年。慢性腎不全に陥り、正常値からは外れてはいるが、アビの身体は悪いなりに腎機能障害と折り合いを付けて安定しているようだ。

 ロンは満14歳、アビは "昭和生まれの" 19歳7ヶ月。すでにレッドゾーン入りの高齢ではあるが、医療技術に優れた獣医師、医療設備の整った動物病院で診てもらう事で、病気や機能障害と闘いながらも、健やかな余生を送っている。

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 愛犬ロンの膀胱腫瘍摘出手術は無事成功。レントゲンやエコーによる他の臓器への転移もなさそう。摘出した腫瘍組織の病理検査の結果が出るまで何とも言えないけれど、悪性ではないだろうとの事で、ひとまずホッとした。麻酔から覚めて手術後の痛みに耐えているらしく、ICU の中で突っ伏しているロンに、
 「YASUの殿、ひどく痛みまする~。なんぞご助勢くだされ……」
と、恨めしげな三白眼で睨まれた……。

 昨年9月の睾丸腫瘍の摘出手術に始まって、皮膚腫瘍、口腔内腫瘍、膀胱結石、そして膀胱腫瘍の手術と、この1年チョイで5回もの手術を受けている。14歳という高齢で何度も手術を受けさせている不安を先生に話すと、
 「高齢犬ですが、心臓、肺、腎臓には異常は見られないし、肝機能も数値が改善されてきています。
 ロンちゃんはケア次第でまだまだ健康に長生き出来ますよ」
と、太鼓判を押してもらえた。

 退院予定は29日。毎日面会に行って、"クリスマスに手術" という、とんでもないプレゼントに耐え抜いたロンを労ってやろう。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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