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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 「自立する四国」への挑戦。井原教授のインタビュー記事と土井教授の記事を、"外来語辞典を傍らにおいて" 読んだ。両教授とも素晴らしい提言をされているのだが、「地域住民の理解と友好的協力が必要」と述べられているにしては、"一般市民には理解出来ない外来語" を多用しすぎておられる。月刊港湾が一般誌ではないのを差し引いても、日本語で充分に表現できる言葉まで、わざわざ外来語にする必要はなかろう。どうしても外来語での表記が必要ならば、編集段階で注釈を付けておくべきだ。

 さて、学生時代に四国(愛媛)出身の友人が、「大学を卒業しても、四国に戻る事はないなぁ。なにしろ四国じゃ仕事がない。お大師様(空海)も龍馬も四国出身だが、活躍の場は四国じゃなかったし……」と呟いていたのを思い出した。彼は郷里の四国を愛してはいたが、活躍の場がない事を嘆いていた。

 四国出身者には、規模の大小はともかく、"その道の頂点" を極めた方々も少なくない。日本語処理の「ATOK」と日本語ワープロ「一太郎」を生んだジャストシステム社の浮川和宣社長をはじめ、日本のアクションやスタント界の頂点に立ち、海外にも活躍の場を得ている大葉健二氏(宇宙刑事ギャバン・Kill Bill)、前田浩氏(仮面ライダーThe First 1号ライダー・米国パワーレンジャーシリーズのレッド役)、アイドル女優の広末涼子氏も四国出身である。仏教界から実業界、芸能界に至るまで、四国はバイタリティあふれる人材を何人も輩出している。

 そのバイタリティの源が、井原教授の指摘されておられる「四国の地理的閉鎖性と、産業・経済基盤の脆弱さ」にあるとすれば、皮肉としか言いようがない。地域別最低賃金で見ても、福岡を除く九州・沖縄エリア、山陰エリア、東北エリアに並んで低いのが四国エリアである。港湾・空港・道路の社会基盤整備に加えて、毎年の台風災害、そして南海・東南海地震に備える防災対策も必要となると、とても四国だけで解決できる問題ではない。「自立する四国」に挑まれる皆様は、中央政府を動かした空海・龍馬に比する気概を持って取り組んでおられる事と思われる。

-「月刊港湾」'06年6月号掲載稿に加筆修正-

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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