釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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シャーとの共闘(介護)6日目。相変わらず横たわったままだが、頭を持ち上げる事が出来るようになった。意識もハッキリしている様子で、呼び掛けると耳を向けたり、尻尾をピクピク動かす。食欲も多少ながら出てきたようだ。流動食だけではなく、仔猫用の離乳食ペーストのティースプーン1杯分を舐めるように食べるようになった。日中は食事を1時間おきに与えてやる。呼吸もゆったりと深くなった。午後1時から3時まで、ベランダで陽に当ててやった。時折、陽光の心地よさを味わう様に首をもたげている。まだ予断は許されないが、今日の所は重篤状態から脱したようだ。
シャーのベッドの下に敷いたペットシート。相変わらず濃いオレンジ色の尿が出ている。便に混じっていた血は、比較的少なくなってきた。できるだけ清潔に保ってやらないと、抵抗力が落ちているので皮膚病に罹ってしまう。ペットシートを取り替え、温かい濡れタオルで身体を拭いてやり、肛門や泌尿器周りは包み込むように拭ってやる。ゴロゴロと喉を鳴らす力はまだ無いが、気持ちよさそうに目を閉じている。清拭剤を使って仕上げ。清拭が終わると、濡れた身体で体温が奪われないように何枚もタオルを交換して湿り気を取り、遠目にヒーターの温風を当てながら乾燥。もう一度新品のペットシートに取り替え、清潔な起毛シーツを敷き、フリースで作ったブランケットも交換して掛けてやれば完了。これで寝たきりのシャーから異臭が漂うような事は無い。
シャーが元の身体に戻る事を祈ってはいるが、獣医の先生には、言外に安楽死を勧められた。そして治療よりもQOL(クオリティ オブ ライフ)を、と言われている。つまり、残された時間をできるだけ快適に過ごさせてやれと……。しかし、自力で立ち上がり、餌や水を自分で摂取出来るようになれば、治療も受けられる。病名は教えてもらえなかった(衰弱がひどく、検査も受けられなかった)が、症状を総合して調べてみると『猫白血病ウイルス感染症』のようだ。この衰弱状態を乗り切って治療(インターフェロンの投与など)を受けられれば、かなりの確率で治るらしい。一筋の光明が見えたような気がする。
年度末の月末月初で仕事はてんこ盛り、そこへ持ってきて腰痛の再発で立つも座るもままならず、脂汗を流しながら仕事をこなしつつ、シャーの介護。この数日間、朝目覚めるたびにシャーの生存を確認してはホッとする日々。しかし、シャーの介護をしながらの方が、仕事がはかどるのはなぜだろう? 自分のポテンシャルにも光明が見えたような……。
シャーのベッドの下に敷いたペットシート。相変わらず濃いオレンジ色の尿が出ている。便に混じっていた血は、比較的少なくなってきた。できるだけ清潔に保ってやらないと、抵抗力が落ちているので皮膚病に罹ってしまう。ペットシートを取り替え、温かい濡れタオルで身体を拭いてやり、肛門や泌尿器周りは包み込むように拭ってやる。ゴロゴロと喉を鳴らす力はまだ無いが、気持ちよさそうに目を閉じている。清拭剤を使って仕上げ。清拭が終わると、濡れた身体で体温が奪われないように何枚もタオルを交換して湿り気を取り、遠目にヒーターの温風を当てながら乾燥。もう一度新品のペットシートに取り替え、清潔な起毛シーツを敷き、フリースで作ったブランケットも交換して掛けてやれば完了。これで寝たきりのシャーから異臭が漂うような事は無い。
シャーが元の身体に戻る事を祈ってはいるが、獣医の先生には、言外に安楽死を勧められた。そして治療よりもQOL(クオリティ オブ ライフ)を、と言われている。つまり、残された時間をできるだけ快適に過ごさせてやれと……。しかし、自力で立ち上がり、餌や水を自分で摂取出来るようになれば、治療も受けられる。病名は教えてもらえなかった(衰弱がひどく、検査も受けられなかった)が、症状を総合して調べてみると『猫白血病ウイルス感染症』のようだ。この衰弱状態を乗り切って治療(インターフェロンの投与など)を受けられれば、かなりの確率で治るらしい。一筋の光明が見えたような気がする。
年度末の月末月初で仕事はてんこ盛り、そこへ持ってきて腰痛の再発で立つも座るもままならず、脂汗を流しながら仕事をこなしつつ、シャーの介護。この数日間、朝目覚めるたびにシャーの生存を確認してはホッとする日々。しかし、シャーの介護をしながらの方が、仕事がはかどるのはなぜだろう? 自分のポテンシャルにも光明が見えたような……。
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"心から神仏に祈る" という機会は、現代人にとって滅多にある事では無いと思う。葬儀を除けば、お正月の初詣、あるいは受験の合格祈願くらいだろう。まして自分や一族の成功、栄達、供養の為ではない祈りなど、生涯に何度あるだろうか。しかし、その "祈る機会" が来てしまった。先週2月23日の事だ。
我が家に餌を食べに来ていた外猫(=野良猫・♂・推定5歳)のシャーが2〜3日姿を見せないなぁ、と思っていたのだが、犬の散歩の途中で道端でうずくまっているのを発見した。抱き上げてみると、抱きつく力も無く、眼は半開きで瞬膜が出たまま。呼び掛けにも反応しない意識朦朧の状態。垂れ流しの排泄物で悪臭がひどい。時折、苦し気に喘ぐように咳き込んでいる。自力で歩く事も、餌や水を口にする事も出来ない。2週間前に5.7kgあった体重が4.2kgに削痩していた。動物病院に連れて行ったが、「極度の衰弱状態に陥っている。外猫は喧嘩でウィルス性の感染症に罹りやすい。おそらく風邪が元で一気に発症したんだな。せめて自力で立てるとか、餌や水を摂取できる状態じゃないと治療は無理。体力が尽きている状態だと、検査をするにしても、薬を投与するにしても、かえって危険だ」と、先生は首を横に振りながら言う。診立てた病名も、治療法も、回復の見通しも教えてくれない。手遅れ……。先生の眉間に寄った深い縦皺が、言外に『安楽死させてやるのも思いやりだよ』という雰囲気を伝えている。「楽にしてやってくださ……」と、言葉が唇の内側まで出た。その瞬間、診療台に横たわるシャーが「ウァ…ゥ……」と小さく鳴いた。眼球だけ動かしてこちらを見ている。うめき声のような鳴き声に力は無いが、
『自分の生死は自分で決める。他人の意思で決められたくないよ』
と訴えているようだ。苦しくても最期の時まで生きようと、病と闘っているシャー。生に向け、病に懸命に立ち向かっているシャー。胸の奥に重く澱んでいた何かが弾けた。自分の心は決まった。
『シャー。おまえを助けてやる事は出来ないかもしれない。
だけど最期の時まで、俺に出来る精一杯の事はしてやる。
俺もおまえと一緒に病気と闘ってやるよ。約束する。
だ か ら 、 今 は 生 き ろ ! 』
猫用流動食と、流動食や水を口の中に流し込んでやるための注射器ポンプを動物病院で出してもらい、シャーとの共闘(介護)が始まった。尿は濃いオレンジ色。おそらく血尿だろう。腎機能がやられているかもしれない。便がやや黄色っぽい白色なのは胆汁が出ていないのだろう。所々に赤いまだら模様がある。腸内のどこかで出血しているのだろうか。幸い下痢は起こしていないので、2〜3時間おきに20〜30ccほどの水を注射器のポンプで飲ませてやれば、脱水症状に陥る心配はないはず。餌は3〜4時間おきに流動食や卵黄などを与えてやる。しかし、横たわったままでの排尿や排便が辛そうだ。排泄物の痕跡を隠す、猫の本能である砂かきができず、人間に下の世話をしてもらうなんて、シャーの猫としてのプライドはズタズタだろう。それでも、痩せ衰えた小さな身体で、生に向けて闘いを挑み続けている。おまえは勇者だよ、シャー。
シャーの世話だけなら、なんと言う事はない。しかし、我が家には老猫のアビ(18歳)、老犬のロン(13歳)がいる。ウィルス性の感染症だろうから、アビとロンまで罹患してしまう可能性もある。アビやロンと接触しないように、シャーは自分の仕事場に入れて完全隔離状態にした。シャー用の餌容器、水容器などは使用の度に煮沸消毒。自分もシャーの世話をしたら薬用石けんで手洗いして、さらにアルコールスプレーで消毒。アビとロンの世話は家内に任せ、自分はできるだけ接触しないように注意をしている。
今日で介護5日目。シャーの病状は一進一退。3日目の昼頃には自力で起き上がり、排尿や排便が出来るようになったのだが、4日目から再びぐったりと横になったまま。口内やまぶたの内側が少し白っぽい。貧血状態のようだ。精肉店で牛肉と鳥レバーを購入。おかゆ状の軟らかいビーフ&レバーペーストを作って注射器のポンプで与える。美味しかったらしく、横になったままだが口を動かし、小さく唸っておかわりを求める。よし、しっかり喰え。健康な頃のおまえは、小柄だが近所の野良猫の中で一番マッチョでクールな猫だった。もう一度、ボスの座に返り咲け。
食事の世話も、身の回りの世話も、下の世話も、物理的に可能な事はすべて手を尽くしている。俺はおまえに、精一杯の事はしてやると約束した。だから、神仏にもおまえの加護を祈るよ。精一杯、心からおまえの快復を祈ってやる。今、シャーのベッドには、正面と天蓋に薬師瑠璃光如来の尊像が貼り付けてある。延命地蔵尊の御札も部屋に祀ってある。餌の時、水を飲ませる時、下の世話をする時、おまえに触れる時、常に真言を唱えて快復を祈ってる。シャー、あとはおまえ次第だぞ。
我が家に餌を食べに来ていた外猫(=野良猫・♂・推定5歳)のシャーが2〜3日姿を見せないなぁ、と思っていたのだが、犬の散歩の途中で道端でうずくまっているのを発見した。抱き上げてみると、抱きつく力も無く、眼は半開きで瞬膜が出たまま。呼び掛けにも反応しない意識朦朧の状態。垂れ流しの排泄物で悪臭がひどい。時折、苦し気に喘ぐように咳き込んでいる。自力で歩く事も、餌や水を口にする事も出来ない。2週間前に5.7kgあった体重が4.2kgに削痩していた。動物病院に連れて行ったが、「極度の衰弱状態に陥っている。外猫は喧嘩でウィルス性の感染症に罹りやすい。おそらく風邪が元で一気に発症したんだな。せめて自力で立てるとか、餌や水を摂取できる状態じゃないと治療は無理。体力が尽きている状態だと、検査をするにしても、薬を投与するにしても、かえって危険だ」と、先生は首を横に振りながら言う。診立てた病名も、治療法も、回復の見通しも教えてくれない。手遅れ……。先生の眉間に寄った深い縦皺が、言外に『安楽死させてやるのも思いやりだよ』という雰囲気を伝えている。「楽にしてやってくださ……」と、言葉が唇の内側まで出た。その瞬間、診療台に横たわるシャーが「ウァ…ゥ……」と小さく鳴いた。眼球だけ動かしてこちらを見ている。うめき声のような鳴き声に力は無いが、
『自分の生死は自分で決める。他人の意思で決められたくないよ』
と訴えているようだ。苦しくても最期の時まで生きようと、病と闘っているシャー。生に向け、病に懸命に立ち向かっているシャー。胸の奥に重く澱んでいた何かが弾けた。自分の心は決まった。
『シャー。おまえを助けてやる事は出来ないかもしれない。
だけど最期の時まで、俺に出来る精一杯の事はしてやる。
俺もおまえと一緒に病気と闘ってやるよ。約束する。
だ か ら 、 今 は 生 き ろ ! 』
猫用流動食と、流動食や水を口の中に流し込んでやるための注射器ポンプを動物病院で出してもらい、シャーとの共闘(介護)が始まった。尿は濃いオレンジ色。おそらく血尿だろう。腎機能がやられているかもしれない。便がやや黄色っぽい白色なのは胆汁が出ていないのだろう。所々に赤いまだら模様がある。腸内のどこかで出血しているのだろうか。幸い下痢は起こしていないので、2〜3時間おきに20〜30ccほどの水を注射器のポンプで飲ませてやれば、脱水症状に陥る心配はないはず。餌は3〜4時間おきに流動食や卵黄などを与えてやる。しかし、横たわったままでの排尿や排便が辛そうだ。排泄物の痕跡を隠す、猫の本能である砂かきができず、人間に下の世話をしてもらうなんて、シャーの猫としてのプライドはズタズタだろう。それでも、痩せ衰えた小さな身体で、生に向けて闘いを挑み続けている。おまえは勇者だよ、シャー。
シャーの世話だけなら、なんと言う事はない。しかし、我が家には老猫のアビ(18歳)、老犬のロン(13歳)がいる。ウィルス性の感染症だろうから、アビとロンまで罹患してしまう可能性もある。アビやロンと接触しないように、シャーは自分の仕事場に入れて完全隔離状態にした。シャー用の餌容器、水容器などは使用の度に煮沸消毒。自分もシャーの世話をしたら薬用石けんで手洗いして、さらにアルコールスプレーで消毒。アビとロンの世話は家内に任せ、自分はできるだけ接触しないように注意をしている。
今日で介護5日目。シャーの病状は一進一退。3日目の昼頃には自力で起き上がり、排尿や排便が出来るようになったのだが、4日目から再びぐったりと横になったまま。口内やまぶたの内側が少し白っぽい。貧血状態のようだ。精肉店で牛肉と鳥レバーを購入。おかゆ状の軟らかいビーフ&レバーペーストを作って注射器のポンプで与える。美味しかったらしく、横になったままだが口を動かし、小さく唸っておかわりを求める。よし、しっかり喰え。健康な頃のおまえは、小柄だが近所の野良猫の中で一番マッチョでクールな猫だった。もう一度、ボスの座に返り咲け。
食事の世話も、身の回りの世話も、下の世話も、物理的に可能な事はすべて手を尽くしている。俺はおまえに、精一杯の事はしてやると約束した。だから、神仏にもおまえの加護を祈るよ。精一杯、心からおまえの快復を祈ってやる。今、シャーのベッドには、正面と天蓋に薬師瑠璃光如来の尊像が貼り付けてある。延命地蔵尊の御札も部屋に祀ってある。餌の時、水を飲ませる時、下の世話をする時、おまえに触れる時、常に真言を唱えて快復を祈ってる。シャー、あとはおまえ次第だぞ。
模造刀を持ち歩いて「銃刀法違反」で逮捕される事件が相次いで起きている。2月8日に名古屋市瑞穂区のスーパー駐車場で女性に模造刀をちらつかせた68歳の酔っぱらい逮捕。16日は都内の小学校付近を模造刀を持ってウロウロしてた44歳のオッサン逮捕。(寝屋川の事件直後だから即通報されるわなぁ)
自分は稽古に出掛ける時にはちゃんと刀袋に納め、房紐をシッカリと結んで運んでいるけれど、"刀袋"ってのもよろしくないような気がしてきた。釣り竿用ロッドケースに入れて運ぶようにするか、袷に胴丸、野袴、鉢巻、武者草鞋履きで「今から剣術のお稽古に行くんで〜す」って一目でわかる姿にするか……。しかし後者の場合、ご近所のみなさんに激しく奇異な目で見られるよなぁ。ご近所さんのヒソヒソ話が聞こえてくるようだ……。
「ちょっと、ちょっと。○○さんトコの旦那さんだけどね」
「ほんほん、最近妙ちきりんな格好しとらっせるねぇ」
「引っ越してらした時から変だと思っとったけどねぇ」
「ほだねぇ、なんだ知ゃんけどプランナーだか、物書きだかだげなよ」
「ちィとばかし、オツムに来てまっとるんだないかしゃん?」
「物書きは頭のオカシイ人も多いみてゃーだでねぇ」
「ほぅにや。あの袋、刀が入っとるみてゃーよ」
「そら危ねゃーでかんわ。まるっきりキ○ガイに刃物だがね」
「いっぺん警察に相談しといた方がエエんだねゃー?」
「ほうだわ、今度見たら通報せなかんて」
「ほうするわ。事件でも起こされてまったらダチカンでね」
「アッ、出てきた、出てきた。刀持っとるに違いねゃー!」
「早よ早よ。110番、110番〜ッ!」
なんてな事になりそう。やっぱり、ロッドケースに入れて持ち歩く事にしよう。せっかくの西陣織高級刀袋なのにィ〜!
自分は稽古に出掛ける時にはちゃんと刀袋に納め、房紐をシッカリと結んで運んでいるけれど、"刀袋"ってのもよろしくないような気がしてきた。釣り竿用ロッドケースに入れて運ぶようにするか、袷に胴丸、野袴、鉢巻、武者草鞋履きで「今から剣術のお稽古に行くんで〜す」って一目でわかる姿にするか……。しかし後者の場合、ご近所のみなさんに激しく奇異な目で見られるよなぁ。ご近所さんのヒソヒソ話が聞こえてくるようだ……。
「ちょっと、ちょっと。○○さんトコの旦那さんだけどね」
「ほんほん、最近妙ちきりんな格好しとらっせるねぇ」
「引っ越してらした時から変だと思っとったけどねぇ」
「ほだねぇ、なんだ知ゃんけどプランナーだか、物書きだかだげなよ」
「ちィとばかし、オツムに来てまっとるんだないかしゃん?」
「物書きは頭のオカシイ人も多いみてゃーだでねぇ」
「ほぅにや。あの袋、刀が入っとるみてゃーよ」
「そら危ねゃーでかんわ。まるっきりキ○ガイに刃物だがね」
「いっぺん警察に相談しといた方がエエんだねゃー?」
「ほうだわ、今度見たら通報せなかんて」
「ほうするわ。事件でも起こされてまったらダチカンでね」
「アッ、出てきた、出てきた。刀持っとるに違いねゃー!」
「早よ早よ。110番、110番〜ッ!」
なんてな事になりそう。やっぱり、ロッドケースに入れて持ち歩く事にしよう。せっかくの西陣織高級刀袋なのにィ〜!
先日、殺陣の型稽古をしていたら「○×神社の奉納剣舞ですか?」と質問された。
ウレシイね、チャンバラの型稽古なのに "剣舞" だって。少しは様になってきたかな?
少し話をしていると「刀を差してみたい」と言う。断る理由もないし、ほんのチョッピリ
でも "風情" を味わわせてあげようと上帯と刀を貸したら、「帯が結べないですゥ〜」と
きた。はぁ? 「ユカタを着る時はどーしてんの?」と質問すると、いつも適当に蝶結び
にしてる……って、ヲイッ! ユカタ、祭り半纏、正月や慶事の時の和装など、日本文化
は帯の文化だから、何種類かの結び方くらい覚えとけよ〜。それでもまぁ、上帯を結び、
帯を半ひねりして刀を "かんぬき差し" にしてあげたのだが……。
A:「刀が逆さまじゃない?」
私:「刀は刃が上向きになるように差すんだよ」
A:「えッ、でもこれじゃ刀を抜く時に指が切れちゃう」
B:「だよね〜。これじゃアブナイって」
私:「抜刀する時は刀を外側にひねって抜くの!」
A:「え〜、でも『義経』見てると刃が下ですよぉ?」
私:「あれは太刀だから。太刀は騎乗で使用する前提だし、あれは腰に差すんじゃなくて、
"腰に下げる" から刃が下になるのさ。刀も騎馬の場合は『天神差し』といって刃
を下向きに差すけどね」
B:「へ〜、そうなんだ。おじさん詳しいね〜。さすがチャンバラヲタ(笑)」
ちょっと(本当はかなり)イラッと来ました(笑)。自分の素性を話していないんだか
ら仕方ないけれど、チャンバラヲタとは……。無言で鞘の下緒を帯に絡ませて、とりあえ
ず刀を差した姿にはなった。
A:「あれ? これは飾り紐じゃないの?」
私:「この紐は『下緒(さげお)』と言ってね、鞘を後ろから引き抜かれて盗まれたり、
刀が抜け落ちないように、刀を差して歩く時は帯に絡ませて結んでおくの」
B:「え〜、テレビだって帯に差すだけジャーン」
私:「……、それはテレビが間違ってるんだってば」
仕上げの鉢巻は自分で巻いて……って、待て待て待てぇ〜イッ!
鉢巻は耳を出しちゃダメだぁ〜。耳が出てたら、斬り合いで耳を削ぎ落とされちゃうよ!
受験勉強の鉢巻じゃないんだからさぁ。
なんやかんやで30分近く掛かって、ようやく写メで記念撮影。え? 俺が撮るのかよ〜。
ま、"チャンバラコスプレ" に大喜びしてるんだからイイか。しかし、刀の差し方はとも
かく、帯の結び方や鉢巻の仕方などは日常的ではないけれど、伝統として知っておくべき
だと思う。伝統文化の一部を伝え残すために、チャンバラ青空道場でもやろうかな……。
ウレシイね、チャンバラの型稽古なのに "剣舞" だって。少しは様になってきたかな?
少し話をしていると「刀を差してみたい」と言う。断る理由もないし、ほんのチョッピリ
でも "風情" を味わわせてあげようと上帯と刀を貸したら、「帯が結べないですゥ〜」と
きた。はぁ? 「ユカタを着る時はどーしてんの?」と質問すると、いつも適当に蝶結び
にしてる……って、ヲイッ! ユカタ、祭り半纏、正月や慶事の時の和装など、日本文化
は帯の文化だから、何種類かの結び方くらい覚えとけよ〜。それでもまぁ、上帯を結び、
帯を半ひねりして刀を "かんぬき差し" にしてあげたのだが……。
A:「刀が逆さまじゃない?」
私:「刀は刃が上向きになるように差すんだよ」
A:「えッ、でもこれじゃ刀を抜く時に指が切れちゃう」
B:「だよね〜。これじゃアブナイって」
私:「抜刀する時は刀を外側にひねって抜くの!」
A:「え〜、でも『義経』見てると刃が下ですよぉ?」
私:「あれは太刀だから。太刀は騎乗で使用する前提だし、あれは腰に差すんじゃなくて、
"腰に下げる" から刃が下になるのさ。刀も騎馬の場合は『天神差し』といって刃
を下向きに差すけどね」
B:「へ〜、そうなんだ。おじさん詳しいね〜。さすがチャンバラヲタ(笑)」
ちょっと(本当はかなり)イラッと来ました(笑)。自分の素性を話していないんだか
ら仕方ないけれど、チャンバラヲタとは……。無言で鞘の下緒を帯に絡ませて、とりあえ
ず刀を差した姿にはなった。
A:「あれ? これは飾り紐じゃないの?」
私:「この紐は『下緒(さげお)』と言ってね、鞘を後ろから引き抜かれて盗まれたり、
刀が抜け落ちないように、刀を差して歩く時は帯に絡ませて結んでおくの」
B:「え〜、テレビだって帯に差すだけジャーン」
私:「……、それはテレビが間違ってるんだってば」
仕上げの鉢巻は自分で巻いて……って、待て待て待てぇ〜イッ!
鉢巻は耳を出しちゃダメだぁ〜。耳が出てたら、斬り合いで耳を削ぎ落とされちゃうよ!
受験勉強の鉢巻じゃないんだからさぁ。
なんやかんやで30分近く掛かって、ようやく写メで記念撮影。え? 俺が撮るのかよ〜。
ま、"チャンバラコスプレ" に大喜びしてるんだからイイか。しかし、刀の差し方はとも
かく、帯の結び方や鉢巻の仕方などは日常的ではないけれど、伝統として知っておくべき
だと思う。伝統文化の一部を伝え残すために、チャンバラ青空道場でもやろうかな……。
と、言っても釣り竿の事ではなく、殺陣の練習に使っていた日本刀(もちろん真剣ではない居合練習刀)。 20年以上前に浅草で買い求めた中古品だが、とても良い柄(つか)が付けられていて、手にしっくりとなじんでくれるお気に入りの一振り。時代劇の戯曲を書くため久々に引っ張り出してみたが、抜いてみるだけではどうもピンとこない。居合練習刀とはいえ、街中の公園で振り回すわけにはいかない(間違いなく警察に通報されちゃうだろうし、警察もただでは済ませてくれない)ので、知多半島の雑木林まで出掛けて戦陣殺陣の稽古をしてきた。
戦陣殺陣とは、戦国時代の合戦で足軽や徒士組(かちぐみ=騎馬ではない斬込隊)の闘いを想定した殺陣。抜刀したら刀を肩に担ぐように構え、"斬る" というよりも "叩き斬る" 、"突く" と言うよりも "ブッ刺す" といった感じで、真っ向から斬り下げるとか、抜き胴で斬るといった華麗な動きはない。主に狙うのは兜や鎧で守られている頭や胴といった部位ではなく、現代の剣道では絶対に狙わない(打っても有効打突にならない)首筋、脇、腰、股間、太股といった具足に守られていない部分。おまけに一撃目を外されたら肩から体当たりをブチかまし、斬撃を刀で受け止められたら足を絡めて押し倒し、取っ組み合いはもちろん、蹴り、肘打ち、噛み付きといった技も含まれる。簡単に言えば、まったく無様でえげつない。正直、人に見られたら恥ずかしいくらい格好悪いのだが、命のやりとりをしているリアルな迫力はある。
雑木林の中とはいえ、通報されないよう背中に『剣技練習中』と極太マジックで書いたペラペラのナイロンベストを陣羽織のように羽織り、立木に向かって型の稽古してたのだが、段々とその気になってきてしまい、ついうっかり打ち込んでしまった。ビキッ! と刀身のものうち部分が木の幹に食い込む音。「あッ! しまった〜」と慌てて刀身をあらためてみると……。刀身にヒビが入り、おまけに刀の腰が伸びて(刀の反りが伸びて)しまって鞘に収まらないという即廃刀の特大ダメージ。・゚・(ノД`)・゚・。 これでは稽古にも使えやしないので、急いで古道具屋を駆け回った。新品の居合練習刀は安くても二万円くらいはするので、殺陣の練習にはもったいなくて使えない。
ところがどこの古道具屋に行っても、鑑賞用か樋入り(刀身に溝が彫ってあり、ヘタクソな抜きで多少刃筋がブレていてもピゥッと刃音が出る)ばかりでダメ。3軒目でようやく見つけたけれど、まったく手入れがされておらず、柄紐はすり切れ、刀身には錆が浮いたボロボロ状態。それでも殺陣の練習には使えるだろうと、値切りに値切って3Kで購入(それでも高いと思う)。早速、家に帰って浮き錆びを落として目釘、鍔、切羽、柄をお気に入りのモノに取り替えて振り具合をチェック。 刀身は汚いが鍔のガタつきもなく、柄もキチンと収まった。キズがあっても稽古に問題はない。鞘のデザインが気に入らないが、殺陣の型稽古用だから良し。いざ刀袋に入れて出掛け……って、日が暮れちゃってるじゃんかッ! 結局、殺陣の稽古や執筆はできず、刀を探してきて使えるようにメンテするだけで貴重な日曜日が終わってしまった。刀を折った上に、自分の心も折れた。バカさ加減に吐き気がするよ……。
戦陣殺陣とは、戦国時代の合戦で足軽や徒士組(かちぐみ=騎馬ではない斬込隊)の闘いを想定した殺陣。抜刀したら刀を肩に担ぐように構え、"斬る" というよりも "叩き斬る" 、"突く" と言うよりも "ブッ刺す" といった感じで、真っ向から斬り下げるとか、抜き胴で斬るといった華麗な動きはない。主に狙うのは兜や鎧で守られている頭や胴といった部位ではなく、現代の剣道では絶対に狙わない(打っても有効打突にならない)首筋、脇、腰、股間、太股といった具足に守られていない部分。おまけに一撃目を外されたら肩から体当たりをブチかまし、斬撃を刀で受け止められたら足を絡めて押し倒し、取っ組み合いはもちろん、蹴り、肘打ち、噛み付きといった技も含まれる。簡単に言えば、まったく無様でえげつない。正直、人に見られたら恥ずかしいくらい格好悪いのだが、命のやりとりをしているリアルな迫力はある。
雑木林の中とはいえ、通報されないよう背中に『剣技練習中』と極太マジックで書いたペラペラのナイロンベストを陣羽織のように羽織り、立木に向かって型の稽古してたのだが、段々とその気になってきてしまい、ついうっかり打ち込んでしまった。ビキッ! と刀身のものうち部分が木の幹に食い込む音。「あッ! しまった〜」と慌てて刀身をあらためてみると……。刀身にヒビが入り、おまけに刀の腰が伸びて(刀の反りが伸びて)しまって鞘に収まらないという即廃刀の特大ダメージ。・゚・(ノД`)・゚・。 これでは稽古にも使えやしないので、急いで古道具屋を駆け回った。新品の居合練習刀は安くても二万円くらいはするので、殺陣の練習にはもったいなくて使えない。
ところがどこの古道具屋に行っても、鑑賞用か樋入り(刀身に溝が彫ってあり、ヘタクソな抜きで多少刃筋がブレていてもピゥッと刃音が出る)ばかりでダメ。3軒目でようやく見つけたけれど、まったく手入れがされておらず、柄紐はすり切れ、刀身には錆が浮いたボロボロ状態。それでも殺陣の練習には使えるだろうと、値切りに値切って3Kで購入(それでも高いと思う)。早速、家に帰って浮き錆びを落として目釘、鍔、切羽、柄をお気に入りのモノに取り替えて振り具合をチェック。 刀身は汚いが鍔のガタつきもなく、柄もキチンと収まった。キズがあっても稽古に問題はない。鞘のデザインが気に入らないが、殺陣の型稽古用だから良し。いざ刀袋に入れて出掛け……って、日が暮れちゃってるじゃんかッ! 結局、殺陣の稽古や執筆はできず、刀を探してきて使えるようにメンテするだけで貴重な日曜日が終わってしまった。刀を折った上に、自分の心も折れた。バカさ加減に吐き気がするよ……。
昨年秋頃から、マスコミによる "釣り人叩き" が激しくなってきたように感じます。'04/12/06テレ朝の東扇島報道、'05/01/07日テレの大黒・本牧報道、'05/01/08読売新聞のブラックバス問題報道など、一般大衆から見れば「釣り人はなんとも身勝手な連中だなぁ」と思われるような論調での報道が続いています。なぜ釣り人が叩かれるのでしょう? 全国1200万とも称される愛好家を有し、国民的レジャーの雄として君臨する釣り。自然に触れ、健康的で健全なレジャーの代表格の釣りの評価が、「迷惑行為」へと変わっていってしまう。馬堀海岸の釣り禁止決定、横浜沖堤の立入規制強化の動き、ブラックバスに端を発した外来魚問題など、釣り界に厳しい目が注がれつつあります。
釣り人が時代の流れを見ていない、理解していない一面があるからでしょう。例えばゴミの問題。かつて、遊漁船で沖釣りに出ると船中で出たゴミは海に投棄していました。陸っぱりも同様でゴミを釣り場に捨てていました。当時の弁当はアルミホイルに包んだオニギリを紙袋に入れるか、新聞紙で包んでいました。飲み物もスチール缶かアルミ缶。いずれも時間が経てば分解されて自然界に戻る材質でした。しかし、今は違います。オニギリや弁当はビニールパック、紙袋や新聞紙ではなくレジ袋に包まれています。そして飲み物はペットボトルが中心になりました。これらのゴミは分解されることはありません。延々と漂流し、漂着すれば蓄積されていく一方。自然界のサイクルから外れたゴミばかり。これを昔と同様の感覚で釣り場や海に捨てている釣り人が多い。「これくらいのゴミ、平気だよ」ってなモンです。釣り愛好者1200万人として、一人が年間30回釣行し、毎回20gのゴミを放置したらどれだけの量になるでしょう? 1200万×30×20=720万kg=7200tです。これはもはや迷惑と言うよりも災害ですね。
そして立入禁止エリアへの侵入。ご存じの通り、昨年7月から改正SOLAS条約により、国際航路を通る船舶が停泊する岸壁や埠頭への一般人の立ち入りは厳しく規制されるようになりました。港湾管理者には法律で「侵入者を見逃してはならない」と、罰則も科せられています。国際条約に基づいた規制ですから、これを守らないと貿易立国の日本にとっては国家の存亡にも関わります。「釣りぐらいエエがね。今までもやらしてくれてたんだで、ワシらにゃ既得権みたいなモンがあるがね」ってな感覚の釣り人が多い。まぁ、確かに昨年春頃までは立入禁止エリアに入り込んでいても、黙認してくれていました。しかし、今は違う。お目こぼししたくても港湾管理者には「侵入者を通報しなかった場合には、50万以下の罰金に処する」という厳しい法律が定められています。それ以前に改正SOLAS条約の基準が守られていない港から出港した船は、入港拒否される可能性まであります。これは国家の信頼に関わる大問題ですよね。
このように時代の趨勢、変化を知らずに「今まで○○だったし、誰もが聖人君子じゃあるまいよ」なんて考えが、マスコミに釣り人叩きの口実を与えているのです。
釣り人が時代の流れを見ていない、理解していない一面があるからでしょう。例えばゴミの問題。かつて、遊漁船で沖釣りに出ると船中で出たゴミは海に投棄していました。陸っぱりも同様でゴミを釣り場に捨てていました。当時の弁当はアルミホイルに包んだオニギリを紙袋に入れるか、新聞紙で包んでいました。飲み物もスチール缶かアルミ缶。いずれも時間が経てば分解されて自然界に戻る材質でした。しかし、今は違います。オニギリや弁当はビニールパック、紙袋や新聞紙ではなくレジ袋に包まれています。そして飲み物はペットボトルが中心になりました。これらのゴミは分解されることはありません。延々と漂流し、漂着すれば蓄積されていく一方。自然界のサイクルから外れたゴミばかり。これを昔と同様の感覚で釣り場や海に捨てている釣り人が多い。「これくらいのゴミ、平気だよ」ってなモンです。釣り愛好者1200万人として、一人が年間30回釣行し、毎回20gのゴミを放置したらどれだけの量になるでしょう? 1200万×30×20=720万kg=7200tです。これはもはや迷惑と言うよりも災害ですね。
そして立入禁止エリアへの侵入。ご存じの通り、昨年7月から改正SOLAS条約により、国際航路を通る船舶が停泊する岸壁や埠頭への一般人の立ち入りは厳しく規制されるようになりました。港湾管理者には法律で「侵入者を見逃してはならない」と、罰則も科せられています。国際条約に基づいた規制ですから、これを守らないと貿易立国の日本にとっては国家の存亡にも関わります。「釣りぐらいエエがね。今までもやらしてくれてたんだで、ワシらにゃ既得権みたいなモンがあるがね」ってな感覚の釣り人が多い。まぁ、確かに昨年春頃までは立入禁止エリアに入り込んでいても、黙認してくれていました。しかし、今は違う。お目こぼししたくても港湾管理者には「侵入者を通報しなかった場合には、50万以下の罰金に処する」という厳しい法律が定められています。それ以前に改正SOLAS条約の基準が守られていない港から出港した船は、入港拒否される可能性まであります。これは国家の信頼に関わる大問題ですよね。
このように時代の趨勢、変化を知らずに「今まで○○だったし、誰もが聖人君子じゃあるまいよ」なんて考えが、マスコミに釣り人叩きの口実を与えているのです。
名古屋港海づり公園(通称:知多堤)でのダンゴ釣りが2005年4月1日から禁止になる。
エコロジー&エコノミーな釣りの代表格「前打ち釣法」の発祥の地とも言われてる場所だから、歓迎する釣り人も多いみたい。前打ちファンにすれば"聖地"だもんね。
反面、ダンゴ釣りファンにとっては大変な事。釣り場が一つ無くなるんだから、これはたまらんだろうし、納得のいく説明が欲しいだろう。一番の理由として『釣り場環境への悪影響が懸念される点』が挙げられる。伊勢湾奥部に位置する知多堤は、決して潮通しの良い場所ではない。さらにここ数年、周辺の海底は堆積物で魚礁が埋もれてしまっている写真も見た。すべてがダンゴ釣りのせいではないが、"懸念" が "現実" になってからでは遅いから、予防措置を執るのは施設管理者とすれば当然だと思うし、話の筋も通っている。
実は半年以上前から、この件について名古屋港緑地保全協会から相談を受けていた。従来 "是" であった事を "否" とするには、説明責任を果たさねばならないとして、釣り人の心情を充分に理解する事、充分な告知期間を設け、チラシ・ポスター・釣り公園内看板・WEBサイトで事前告知を行う事、周辺の釣具店・釣餌店への説明も必須である事などをアドバイスしてきた。緑地保全協会の方もこのアドバイスを取り入れて、各方面に説明に奔走し、ご苦労をされてきたようだ。'92年の開設から一人の死傷事故も出さず、安全管理には万全を期してきた釣り公園が、運営管理で改めて手腕を問われる時に、一人の釣り人にすぎないオイラの提案を取り上げたのは、画期的な決断だと思う。
エコロジー&エコノミーな釣りの代表格「前打ち釣法」の発祥の地とも言われてる場所だから、歓迎する釣り人も多いみたい。前打ちファンにすれば"聖地"だもんね。
反面、ダンゴ釣りファンにとっては大変な事。釣り場が一つ無くなるんだから、これはたまらんだろうし、納得のいく説明が欲しいだろう。一番の理由として『釣り場環境への悪影響が懸念される点』が挙げられる。伊勢湾奥部に位置する知多堤は、決して潮通しの良い場所ではない。さらにここ数年、周辺の海底は堆積物で魚礁が埋もれてしまっている写真も見た。すべてがダンゴ釣りのせいではないが、"懸念" が "現実" になってからでは遅いから、予防措置を執るのは施設管理者とすれば当然だと思うし、話の筋も通っている。
実は半年以上前から、この件について名古屋港緑地保全協会から相談を受けていた。従来 "是" であった事を "否" とするには、説明責任を果たさねばならないとして、釣り人の心情を充分に理解する事、充分な告知期間を設け、チラシ・ポスター・釣り公園内看板・WEBサイトで事前告知を行う事、周辺の釣具店・釣餌店への説明も必須である事などをアドバイスしてきた。緑地保全協会の方もこのアドバイスを取り入れて、各方面に説明に奔走し、ご苦労をされてきたようだ。'92年の開設から一人の死傷事故も出さず、安全管理には万全を期してきた釣り公園が、運営管理で改めて手腕を問われる時に、一人の釣り人にすぎないオイラの提案を取り上げたのは、画期的な決断だと思う。
2004年もあと2週間。今年ァいろいろあったなぁ……。
なんと言ってもトップは改正SOLAS条約発効。全国の陸っぱりファン・釣具店・釣餌店に大ダメージ。いち早く釣り人の視線でこの問題を取り上げたCrazeは国交省、各地方整備局、海上保安庁、各海上保安部、農水省、文科省、財務省、環境省、自衛隊、県市町村の各地方自治体に、ついには米軍、米国国務省、米国国防総省、韓国軍、ポーランド軍、ノルウェー軍なんてところまで見に来た(現在も見に来てる)。
大手釣具チェーンの社長さんから感謝メールも来たし、各地の釣具店、渡船店の経営者さんからもメールが来た。
第二位は神奈川県の陸っぱり追放運動(?)的な動き。馬堀海岸護岸釣り禁止決定、東扇島テレ朝卑劣報道、立禁地域での検挙、横浜沖堤立禁規制報道など。ムカッ腹が立つ反面、釣り人の自業自得って面もあり、愛煙家の次は釣り人が世間のやり玉に挙げられるんじゃないかと憂慮……。悪い前例が出来上がっちゃうと、早晩全国に波及してきそうで、陸っぱりの将来に暗雲が垂れ下がってきたような気分。
第三位は明るいニュースで、小名浜の新設釣り公園開設と中部国際空港周辺の釣り解禁。実は確定情報として出すつもりだったけど幾分、流動的な要素もあって公表を控えてる、もう一つの新設釣り公園情報もあります。来年2月、愛知県に釣り公園が出来る予定。
第四位は和歌山県白浜町湯崎漁港の釣り禁止解除! ゴミの放置や迷惑駐車など、釣り人のマナーの悪さに漁業者が業を煮やし、漁港を管理する白浜町建設課と白浜漁業協同組合が相談して釣り禁止を決定。しかし、1ヶ月と経たないうちに釣り禁止を解除! 「マナーに注意を払うので元通りに釣りができるようにしてほしい」と地元の高齢者釣り人からの要望が相次ぎ、漁業トラブルの円満解決を図る町地域漁場利用調整協議会の審議で、「一部のマナーの悪い人のために、地元の高齢者の楽しみを奪うのは良くない」と判断されたんです。
これですよ、これ! 地元の釣りファンが、地域住民である自分たちの楽しみを守るべく立つ。おうちでブツブツ言うよりも、「改めるべき点は改めるので、釣り場を開放して欲しい」と具体的提案を持って掛け合う、話し合う事ですよ。釣り人よ、団結すべし!
第五位はコマセの条件付き解禁。遊漁の沖釣りや陸っぱりで使用するコマセは、本来なら禁止。しかし、実状はオキアミコマセを使用が当然のごとく行われており、「法と実状との差が大きすぎるのはいかがなものか?」と改正された。水産庁長官通達で明示され、グレーだったコマセ問題に一応の決着が着いた。
番外編で外来生物の問題。ブラックバス、ブルーギルなど外来魚たちにとって、非常に厳しい状況になった。これについては別のサイトでコッソリと意見なんか述べていたんだけど、Crazeは基本的に海釣りサイトなんで番外。
あ、個人的釣果は……誘いぶっ込みのクロダイとフッコ、8月末のサヨリ入れ食い(この日だけだった……)くらいだなぁ。てか、今年は台風の連チャンで夏〜秋の釣行回数が激減。 新調したエギングロッドも、アオリイカ専用リールも出番が無いまま、保証期間が終わる……_| ̄|○
東海組ハゼ祭りでファミリーを交えてのBBQは楽しかった。肝心のハゼはソコリ時だったからロクに釣れなかったなぁ。
生類憐れみの令でブッ叩かれ、埋め立てや公害による水質汚染で殴り倒されても、しぶとく生き延びてきた釣り文化。時代の変化、世論の動向に合わせて、釣り人も意識改革と行動改革していかなきゃダメなんだよな。
2004年は釣り界にとって激動の年だったけど、来年はどんな年になるんだろう?
なんと言ってもトップは改正SOLAS条約発効。全国の陸っぱりファン・釣具店・釣餌店に大ダメージ。いち早く釣り人の視線でこの問題を取り上げたCrazeは国交省、各地方整備局、海上保安庁、各海上保安部、農水省、文科省、財務省、環境省、自衛隊、県市町村の各地方自治体に、ついには米軍、米国国務省、米国国防総省、韓国軍、ポーランド軍、ノルウェー軍なんてところまで見に来た(現在も見に来てる)。
大手釣具チェーンの社長さんから感謝メールも来たし、各地の釣具店、渡船店の経営者さんからもメールが来た。
第二位は神奈川県の陸っぱり追放運動(?)的な動き。馬堀海岸護岸釣り禁止決定、東扇島テレ朝卑劣報道、立禁地域での検挙、横浜沖堤立禁規制報道など。ムカッ腹が立つ反面、釣り人の自業自得って面もあり、愛煙家の次は釣り人が世間のやり玉に挙げられるんじゃないかと憂慮……。悪い前例が出来上がっちゃうと、早晩全国に波及してきそうで、陸っぱりの将来に暗雲が垂れ下がってきたような気分。
第三位は明るいニュースで、小名浜の新設釣り公園開設と中部国際空港周辺の釣り解禁。実は確定情報として出すつもりだったけど幾分、流動的な要素もあって公表を控えてる、もう一つの新設釣り公園情報もあります。来年2月、愛知県に釣り公園が出来る予定。
第四位は和歌山県白浜町湯崎漁港の釣り禁止解除! ゴミの放置や迷惑駐車など、釣り人のマナーの悪さに漁業者が業を煮やし、漁港を管理する白浜町建設課と白浜漁業協同組合が相談して釣り禁止を決定。しかし、1ヶ月と経たないうちに釣り禁止を解除! 「マナーに注意を払うので元通りに釣りができるようにしてほしい」と地元の高齢者釣り人からの要望が相次ぎ、漁業トラブルの円満解決を図る町地域漁場利用調整協議会の審議で、「一部のマナーの悪い人のために、地元の高齢者の楽しみを奪うのは良くない」と判断されたんです。
これですよ、これ! 地元の釣りファンが、地域住民である自分たちの楽しみを守るべく立つ。おうちでブツブツ言うよりも、「改めるべき点は改めるので、釣り場を開放して欲しい」と具体的提案を持って掛け合う、話し合う事ですよ。釣り人よ、団結すべし!
第五位はコマセの条件付き解禁。遊漁の沖釣りや陸っぱりで使用するコマセは、本来なら禁止。しかし、実状はオキアミコマセを使用が当然のごとく行われており、「法と実状との差が大きすぎるのはいかがなものか?」と改正された。水産庁長官通達で明示され、グレーだったコマセ問題に一応の決着が着いた。
番外編で外来生物の問題。ブラックバス、ブルーギルなど外来魚たちにとって、非常に厳しい状況になった。これについては別のサイトでコッソリと意見なんか述べていたんだけど、Crazeは基本的に海釣りサイトなんで番外。
あ、個人的釣果は……誘いぶっ込みのクロダイとフッコ、8月末のサヨリ入れ食い(この日だけだった……)くらいだなぁ。てか、今年は台風の連チャンで夏〜秋の釣行回数が激減。 新調したエギングロッドも、アオリイカ専用リールも出番が無いまま、保証期間が終わる……_| ̄|○
東海組ハゼ祭りでファミリーを交えてのBBQは楽しかった。肝心のハゼはソコリ時だったからロクに釣れなかったなぁ。
生類憐れみの令でブッ叩かれ、埋め立てや公害による水質汚染で殴り倒されても、しぶとく生き延びてきた釣り文化。時代の変化、世論の動向に合わせて、釣り人も意識改革と行動改革していかなきゃダメなんだよな。
2004年は釣り界にとって激動の年だったけど、来年はどんな年になるんだろう?
小学6年生の女の子からメールをもらった。「黙認釣り場ってなんですか?」という内容だった。自由研究の課題で『海と人々』について調べていて、海に関する知る限りのキーワードを使って"キッズgoo"で検索していたらCrazeがヒットしたと言う。小学生にとってCrazeに掲載されている文章は難しいだろう。それに「黙認」「釣り場」という個々の単語の意味はわかっても、「黙認釣り場」なるものが現実に何を意味するのかを理解してもらうのは、大人の事情を聞かせるようで非常に心苦しかった。「本当はダメだけど、ちょっとくらい(釣りくらい)ならいいよ」という、曖昧さを小学生に教えるにはまだ早いと思う。ルールはルール、決まりは決まりと躾なければならない時期なのだ(自分は教員免許を持っている)。
お気楽な釣り人ネットサロンとして始めたCrazeが、今では約40万アクセス。誰が見ているかわからない。軽口のつもりでも、迂闊な事は書けないと気持ちの引き締まる思いだった。
う〜ん、キッズ版Fishing has now become a craze.を早めに立ち上げる必要がありそうだなぁ。釣りの楽しさ、ルールとマナー、安全、環境についてわかりやすく記事にするのは、正直言って難しい。小学校高学年の学力で理解出来る文章を綴るのは、使用出来る言葉や漢字が限られてくるので、釣り雑誌の記事を執筆するよりも時間がかかる。あぁ……、ギャラの出るお仕事としてならば何日か徹夜してでも仕上げるんだけどなぁ(こんな軽口や冗談も危険だ……)。
お気楽な釣り人ネットサロンとして始めたCrazeが、今では約40万アクセス。誰が見ているかわからない。軽口のつもりでも、迂闊な事は書けないと気持ちの引き締まる思いだった。
う〜ん、キッズ版Fishing has now become a craze.を早めに立ち上げる必要がありそうだなぁ。釣りの楽しさ、ルールとマナー、安全、環境についてわかりやすく記事にするのは、正直言って難しい。小学校高学年の学力で理解出来る文章を綴るのは、使用出来る言葉や漢字が限られてくるので、釣り雑誌の記事を執筆するよりも時間がかかる。あぁ……、ギャラの出るお仕事としてならば何日か徹夜してでも仕上げるんだけどなぁ(こんな軽口や冗談も危険だ……)。
豊浜新堤にアジ狙いで出掛けた。釣果はアタリもカスリもない、グリングリンの丸坊主。まぁ、釣りって遊びはこんな日もあるから余計に熱くなれるワケで……。
日頃、自分のサイトやこのブログでもギャースカと偉そうな事をヌカしている責任を果たすべく、豊浜新堤の南面で午前11時過ぎ頃に竿を出していた釣り人全員に、ゴミ袋と炭バサミを無料配布して歩いた。
「こんちは。どうですか、釣れてますか? え? 釣れてない? へぇへぇ、そりゃ残念なこってス。魚の土産が無い代わりに、これ(ゴミ袋と炭バサミ)を差し上げるんで、帰りがけに身の回りのゴミだけ拾ってったってくださいな」
50人くらいに配って歩いたが、受け取り拒否はゼロ! みなさん喜んで受け取ってくれたし、「はい。ちゃんと片付けていきます」って。なんだよ、みんなその気はあんじゃん。家族連れで来ていた子供達は「あ〜、僕にもちょうだい!」って大喜びでゴミ拾いを開始……ウルウル。
「どこの釣り倶楽部の人?」「どこの団体ですか?」「役場の人?」
ってな質問をされたけど、これはあくまでオイラの個人活動。しかも事前予告無し、当日イキナリ、勝手にゴミ袋と炭バサミを配るという無鉄砲、無計画、行き当たりばったりなやり方だったが、どうもこの方がみなさん受け入れやすいみたい。しかもゴミ袋だけじゃなく、炭バサミまで無料進呈したもんだから、みなさんビックリ。
「いや〜、ご苦労様、ありがとう。この炭バサミは車に常備して、釣りに行く時は必ず持ってくようにすっから」
なんておじさんもたくさんいた。
「どこかのグループがゴミ拾いをしていても、飛び入り参加するってのはなかなか難しいし、参加の呼びかけがあっても参加申し込みするの面倒だし、なんか恥ずかしいじゃん。でも、こういう形ならいいよね。俺もちゃんとゴミ拾いして帰るよ」
って喜んでくれる人も多かった。てか、ほとんどの人がそう言ってた。
モラルが、マナーが、って騒ぎ立てずとも、釣り人個人個人の胸の中には「釣り場はキレイに」って気持ちが確実にあるのは間違いない。帰りがけにゴミ箱に捨てられたゴミを分別してたら、みんなそれに従ってくれた。もちろん、配布した釣り場お掃除セットでゴミ拾いしてる人たちもいっぱい。いいじゃん、イケるじゃん。名付けて
『 釣 り 場 ク リ ー ン ア ッ プ ゲ リ ラ 』
これからも時々やってみようと思う。しかし、ゴミ袋と炭バサミの資金をどこからひねり出すかが問題だな……。
日頃、自分のサイトやこのブログでもギャースカと偉そうな事をヌカしている責任を果たすべく、豊浜新堤の南面で午前11時過ぎ頃に竿を出していた釣り人全員に、ゴミ袋と炭バサミを無料配布して歩いた。
「こんちは。どうですか、釣れてますか? え? 釣れてない? へぇへぇ、そりゃ残念なこってス。魚の土産が無い代わりに、これ(ゴミ袋と炭バサミ)を差し上げるんで、帰りがけに身の回りのゴミだけ拾ってったってくださいな」
50人くらいに配って歩いたが、受け取り拒否はゼロ! みなさん喜んで受け取ってくれたし、「はい。ちゃんと片付けていきます」って。なんだよ、みんなその気はあんじゃん。家族連れで来ていた子供達は「あ〜、僕にもちょうだい!」って大喜びでゴミ拾いを開始……ウルウル。
「どこの釣り倶楽部の人?」「どこの団体ですか?」「役場の人?」
ってな質問をされたけど、これはあくまでオイラの個人活動。しかも事前予告無し、当日イキナリ、勝手にゴミ袋と炭バサミを配るという無鉄砲、無計画、行き当たりばったりなやり方だったが、どうもこの方がみなさん受け入れやすいみたい。しかもゴミ袋だけじゃなく、炭バサミまで無料進呈したもんだから、みなさんビックリ。
「いや〜、ご苦労様、ありがとう。この炭バサミは車に常備して、釣りに行く時は必ず持ってくようにすっから」
なんておじさんもたくさんいた。
「どこかのグループがゴミ拾いをしていても、飛び入り参加するってのはなかなか難しいし、参加の呼びかけがあっても参加申し込みするの面倒だし、なんか恥ずかしいじゃん。でも、こういう形ならいいよね。俺もちゃんとゴミ拾いして帰るよ」
って喜んでくれる人も多かった。てか、ほとんどの人がそう言ってた。
モラルが、マナーが、って騒ぎ立てずとも、釣り人個人個人の胸の中には「釣り場はキレイに」って気持ちが確実にあるのは間違いない。帰りがけにゴミ箱に捨てられたゴミを分別してたら、みんなそれに従ってくれた。もちろん、配布した釣り場お掃除セットでゴミ拾いしてる人たちもいっぱい。いいじゃん、イケるじゃん。名付けて
『 釣 り 場 ク リ ー ン ア ッ プ ゲ リ ラ 』
これからも時々やってみようと思う。しかし、ゴミ袋と炭バサミの資金をどこからひねり出すかが問題だな……。