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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 愛猫アビが天寿を全うして天に帰っていった。昨日の朝まで「ニャォーン、ご飯ちょうだーい!」と元気に鳴いていた。昨夜、突然に身じろぎするのも億劫そうになったが、今朝、朝一で動物病院に連れて行った時には、獣医師の先生に触られると「う゛ー」と怒る力は残っていた。

 動物病院の血液検査とレントゲン検査では、特段の異常なし。むしろ前回の検査よりも数値は改善。身体の自由がきかないだけで、先生も何が原因で衰弱しているのか首を捻る。帰宅後、ウトウトと眠っていたアビの呼吸が14:30頃から浅くなり、口で呼吸をし始めた。それほど苦しそうではないが、酸素缶で酸素を吸わせてやる。徐々に呼吸が浅く、弱くなっていく。「アビ、アビ」と名前を呼んで身体をさすってやると、視力はすでに失ってはいたが、しっかり自分と家内に目を向けた。途端に瞳孔がフワッと開いた。呼吸が停止し、まもなく心臓の鼓動も止まった。14時51分だった。



 アビは苦しむ事なく、自分と家内に見守られながら20年11ヶ月28日の生涯に幕を下ろして天に帰っていった。本当に唐突で、しかし穏やかな最期だった。

 動物病院にアビが天に帰ったと連絡を入れると、突然の事に先生も驚いておられた。
「そうですか……。お力になれず、原因もわからず、申し訳ありませんでした」
「先生。アビは天寿を全うし、老衰で天に帰ったんだと思います。
 最後まで診ていただき、ありがとうございました」

遺影 3時間後、動物病院から白いカーネーションとストックの花束が届いた。ロンの時も、立派な花束を頂戴したっけ……。動物病院の先生、スタッフのみなさんには感謝してもし足りない。

 アビ、オマエがウチの子になってくれて嬉しかったよ。一緒に暮らせて幸せだったよ。ありがとう、アビ。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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