釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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横浜松坂屋が閉店する。役者もどきをやっていた頃に、何度か子どもショーをやりに行ったんだが、鳥人戦隊ジェットマンショーが思い出深い。
通常、デパートなどで行われる子どもショーはアクションとアクションの合間に「子ども遊び」と言う、悪ボスがボケて子どもと遊ぶコーナーがあるんだが、横浜松坂屋では子どもが怖がるって理由で、子ども遊びはMC(=司会)のおねーさんの担当だった。その分だけ悪ボスは悪ボスらしく、強くて恐い芝居をした。レッドホーク以外のジェットマンは、怪人とオイラの演じる悪ボスがコテンパンにやっつけて、
「弱い、
弱すぎるぞジェットマン。 そんな貧弱なおまえ達が人類を守るだと?
笑わせるな。まずは手始めにおまえ達ジェットマンを処刑する。
その後で会場の子ども達は全員、次元戦団バイラムの奴隷にしてくれるわ。
グワッハッハッハ、ドゥワッハッハッハ!
ヌードルジゲン(怪人)よ、ジェットマンを処刑しろ!」
なんてセリフで脅すもんだから、泣き叫び、必死にジェットマンを応援する会場の子ども達。そこにレッドホークがメインテーマのBGMと共に、
「待てッ。おまえ達の自由にさせるものかッ!」
と、ブリンガーソード(剣)を振りかざして登場。仲間4人を救出して最終決戦。怪人はブラックコンドル・イエローオウル・ブルースワロー・ホワイトスワンの4人が倒し、最後にレッドホークと悪ボスの一騎打ち。悪ボスはやっつけられちゃうんだが、
「これで勝ったと思うなよ。次元戦団バイラムは不滅、俺も必ず生き返る。
再び人類を滅ぼしに戻ってくるぞ、覚えておけ~ィ!」
と、捨てゼリフを残して逃げ去るわけだ
1回目のショーが終わり、悪ボスのメイクを落としながら、子ども達が必死になってジェットマンを応援していた姿を思い浮かべ、「我ながら迫真の演技だったよなぁ」なんて考えていたら、催事担当の方がやってきた。なんぞお褒めのお言葉でもいただけるのかと思ったら、
「あの~、お芝居なのはわかりますが、悪ボスの方がですね、恐すぎるというか、
本物の悪者が当店に現れたみたいで……、お客様が恐いっておっしゃるんですよ。
そこでお願いなんですが、もう少しマイルドな悪者にしてもらえませんか?」
なんて言われちゃった。
スポンサーの依頼じゃ聞かないわけにはいかない。2回目のショーはセリフをおとぼけ混じりに急遽変更。4人のジェットマンを倒したら、
「こんなに貧弱でへっぽこな、へなちょこジェットマンなど相手にする必要はない。
それに愚かで弱っちい人類など、いつでもどこでも小指一本で滅ぼせる。
ヌードルジゲンよ、横浜松坂屋でマリア様(バイラムの女幹部)へのおみやげを買って、
レストラン街でご飯を食べ散らかして帰るゾ!」
ってな具合に変更した(笑)。ラストのレッドホークにやられた悪ボスの捨てゼリフも、
「おのれ、ジェットマン。弱いと思ったら5人揃うとメチャクチャ強かったか~。
愚かな人類も、力を合わせれば無限の力を発揮する、か……。無念!」
に変えた。アクションやショーの構成は変更していないが、悪ボスのセリフを変えるだけで、ずいぶんとショーの印象は変わる。
こんなにハッキリとセリフを覚えているのは、当時のショーはパッケージではなく、ショー当日に現場でアクションもセリフも決めていたから。オイラはセリフを思いつくと、いつもノートに記録していた。'80~'01まで、自分の出演した戦隊やライダー、宇宙刑事、メタルヒーロー、ウルトラマンなどのショーシナリオや構成は残してあるし、何本かはビデオに録ってある。
横浜松坂屋、日本橋東急デパートなどショーの想い出の場所が消えていく。これも時代の趨勢なんだろうけどね……。
通常、デパートなどで行われる子どもショーはアクションとアクションの合間に「子ども遊び」と言う、悪ボスがボケて子どもと遊ぶコーナーがあるんだが、横浜松坂屋では子どもが怖がるって理由で、子ども遊びはMC(=司会)のおねーさんの担当だった。その分だけ悪ボスは悪ボスらしく、強くて恐い芝居をした。レッドホーク以外のジェットマンは、怪人とオイラの演じる悪ボスがコテンパンにやっつけて、
「弱い、
弱すぎるぞジェットマン。 そんな貧弱なおまえ達が人類を守るだと?
笑わせるな。まずは手始めにおまえ達ジェットマンを処刑する。
その後で会場の子ども達は全員、次元戦団バイラムの奴隷にしてくれるわ。
グワッハッハッハ、ドゥワッハッハッハ!
ヌードルジゲン(怪人)よ、ジェットマンを処刑しろ!」
なんてセリフで脅すもんだから、泣き叫び、必死にジェットマンを応援する会場の子ども達。そこにレッドホークがメインテーマのBGMと共に、
「待てッ。おまえ達の自由にさせるものかッ!」
と、ブリンガーソード(剣)を振りかざして登場。仲間4人を救出して最終決戦。怪人はブラックコンドル・イエローオウル・ブルースワロー・ホワイトスワンの4人が倒し、最後にレッドホークと悪ボスの一騎打ち。悪ボスはやっつけられちゃうんだが、
「これで勝ったと思うなよ。次元戦団バイラムは不滅、俺も必ず生き返る。
再び人類を滅ぼしに戻ってくるぞ、覚えておけ~ィ!」
と、捨てゼリフを残して逃げ去るわけだ
1回目のショーが終わり、悪ボスのメイクを落としながら、子ども達が必死になってジェットマンを応援していた姿を思い浮かべ、「我ながら迫真の演技だったよなぁ」なんて考えていたら、催事担当の方がやってきた。なんぞお褒めのお言葉でもいただけるのかと思ったら、
「あの~、お芝居なのはわかりますが、悪ボスの方がですね、恐すぎるというか、
本物の悪者が当店に現れたみたいで……、お客様が恐いっておっしゃるんですよ。
そこでお願いなんですが、もう少しマイルドな悪者にしてもらえませんか?」
なんて言われちゃった。
スポンサーの依頼じゃ聞かないわけにはいかない。2回目のショーはセリフをおとぼけ混じりに急遽変更。4人のジェットマンを倒したら、
「こんなに貧弱でへっぽこな、へなちょこジェットマンなど相手にする必要はない。
それに愚かで弱っちい人類など、いつでもどこでも小指一本で滅ぼせる。
ヌードルジゲンよ、横浜松坂屋でマリア様(バイラムの女幹部)へのおみやげを買って、
レストラン街でご飯を食べ散らかして帰るゾ!」
ってな具合に変更した(笑)。ラストのレッドホークにやられた悪ボスの捨てゼリフも、
「おのれ、ジェットマン。弱いと思ったら5人揃うとメチャクチャ強かったか~。
愚かな人類も、力を合わせれば無限の力を発揮する、か……。無念!」
に変えた。アクションやショーの構成は変更していないが、悪ボスのセリフを変えるだけで、ずいぶんとショーの印象は変わる。
こんなにハッキリとセリフを覚えているのは、当時のショーはパッケージではなく、ショー当日に現場でアクションもセリフも決めていたから。オイラはセリフを思いつくと、いつもノートに記録していた。'80~'01まで、自分の出演した戦隊やライダー、宇宙刑事、メタルヒーロー、ウルトラマンなどのショーシナリオや構成は残してあるし、何本かはビデオに録ってある。
横浜松坂屋、日本橋東急デパートなどショーの想い出の場所が消えていく。これも時代の趨勢なんだろうけどね……。
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