値上げで音上げ

　ガソリンから食料品から身の回りの品々まで、価格高騰の波が押し寄せてきているんだが、その一方で株価は54年ぶりの11日続落と下がり続けてる。大幅にガクンと下げるんじゃなくて、ジワジワと下げ続けているのが不気味だよなぁ……。相場用語で「ガラ」と言われるような暴落ならリバウンド狙いもできるんだけどね。海外市場に比べると日本市場の下落率は小さいが、何らかのタイミングで一気に売り浴びせられる不安もあって、今は手が出しづらい。政府や金融筋が無策だと批判するのは簡単だが、物価高も株価下落も国内的要因だけじゃないから、事はそう簡単に解決するとは言えない。



　オイラが車を買い替えたのは、車が傷んできたからじゃない。前の車はもの凄く気に入っていたし、まだあと４年は乗るつもりだった。しかし、ガソリン価格の暴騰と、今後の自動車車両価格引き上げが予想されるので買い替えちゃった、ってのが真相。鉄材や各種素材の値上がりは日用品どころの話じゃねェから。原材料が値上がりしていない製品の場合であっても、「原油高→ガソリン・軽油価格上昇→流通コスト上昇」ってな悪循環で、物価上昇に歯止めが掛からないのが現状なわけだ。

　で、釣具だって一昨年に比べたら３割くらい上がってる。オモリやテンビンなんか２倍以上に跳ね上がった。幸いな事にオイラは一昨年くらいまでに、釣具やクーラーなどは買い替え新調しちゃってたし、新規購入分も揃えていた。生来の悪癖だと思っていた「衝動買い」が思わぬ所で役立った（笑）。昨年春から半年毎の連続価格改定（値上げ）の直撃弾を受けずに済んだのは本当にラッキーだったわ。

　釣具に限らず、全産業的にメーカーもユーザーも、「値上げで音上げ。いずれはお手上げ」 なんて事にならないで欲しいけど、どうすりゃイイんだ？　企業は利益確保のために、「人件費を削る→収入減により個人消費が冷え込む→商品・製品が売れない→値上げ＆人件費削減」の無限ループ（いずれは経済破綻でストップする「お手上げ」状態になる）、ってのが最悪のシナリオなんだが、なにしろ日本人は臆病なまでに慎重な一面も持っていて、個人貯蓄高は１千兆円以上もあるから、そう簡単には国家的経済破綻には陥らないだろう。つまり、あるところには金は唸るほどあるのが日本って国の底力で、地域単位の報告で経済成長率を発表しているどこぞの途上国とは出来が違う。まぁ、だから同盟国や周辺諸国からタカリまくられちゃうんだけどね。差し伸べた救いの手にまで噛みついてくるような、狂犬みたいな国とは仲良くする必要はないと思うんだが、狂犬に弱味を握られているのか、妙に擦り寄りたがる政治家が多いのには困ったモンでありますなぁ、という野良オヤジの戯れ言です。