紳士協定

　ルールはもちろんの事、マナー、スポーツマンシップに則って、正々堂々とフェアに競いましょうってのが紳士協定。だけど "紳士協定" っつーくらいだから、お互いが紳士じゃなきゃ通用せんわな。価値観が違う、おまけに敵愾心メラメラってな相手に紳士協定なんて事を求めてもムダだぁね。日本には武士道、西洋には騎士道といった精神があるんだが、そういう文化や価値観を持たない相手には、それなりの覚悟で対さないといかんって事がよくわかるね。



　食品偽装や各種の不祥事の際に、「法的には問題ない」って言い訳が飛び出してくるんだが、社会には、企業であれ、公人であれ、私人であれ、「道義的責任」ってヤツがあるわけだ。それを無視する風潮が蔓延ってんだよなぁ。「勝てば官軍」って言葉はあるが、それは帝を上に戴いての話であって、個人的な欲を満たす場合には使うべき言葉じゃない。

　取引先やらコラボを組む相手やらの実績はもちろんの事、出自や氏素性も念のため洗っておくのが常識になりそうだなぁ。あ、オイラは臆病なまでに用心深いんで、キナ臭い筋とのお取引には慎重ッス。その上、クライアントに対しても「お金を払ってくれるまでは、詐欺師か泥棒かもしれないって疑ってますから」って、爽やかな笑顔で面と向かって言い放っちゃうくらい（笑）。サラリーマンのみなさんは、「サービス残業」という名の「労働力万引き」を勤め先にやられちゃってるワケですな。お労しや、と申し上げたいところだが、これも雇用側と労働側の紳士協定みたいなモンかもしれんね。それも日本企業の慣例ですから、まぁ、仕方ないのでしょう、ふふふ……（Ｆ総理風含み笑い）。