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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 昨年秋頃から、マスコミによる "釣り人叩き" が激しくなってきたように感じます。'04/12/06テレ朝の東扇島報道、'05/01/07日テレの大黒・本牧報道、'05/01/08読売新聞のブラックバス問題報道など、一般大衆から見れば「釣り人はなんとも身勝手な連中だなぁ」と思われるような論調での報道が続いています。なぜ釣り人が叩かれるのでしょう? 全国1200万とも称される愛好家を有し、国民的レジャーの雄として君臨する釣り。自然に触れ、健康的で健全なレジャーの代表格の釣りの評価が、「迷惑行為」へと変わっていってしまう。馬堀海岸の釣り禁止決定、横浜沖堤の立入規制強化の動き、ブラックバスに端を発した外来魚問題など、釣り界に厳しい目が注がれつつあります。

 釣り人が時代の流れを見ていない、理解していない一面があるからでしょう。例えばゴミの問題。かつて、遊漁船で沖釣りに出ると船中で出たゴミは海に投棄していました。陸っぱりも同様でゴミを釣り場に捨てていました。当時の弁当はアルミホイルに包んだオニギリを紙袋に入れるか、新聞紙で包んでいました。飲み物もスチール缶かアルミ缶。いずれも時間が経てば分解されて自然界に戻る材質でした。しかし、今は違います。オニギリや弁当はビニールパック、紙袋や新聞紙ではなくレジ袋に包まれています。そして飲み物はペットボトルが中心になりました。これらのゴミは分解されることはありません。延々と漂流し、漂着すれば蓄積されていく一方。自然界のサイクルから外れたゴミばかり。これを昔と同様の感覚で釣り場や海に捨てている釣り人が多い。「これくらいのゴミ、平気だよ」ってなモンです。釣り愛好者1200万人として、一人が年間30回釣行し、毎回20gのゴミを放置したらどれだけの量になるでしょう? 1200万×30×20=720万kg=7200tです。これはもはや迷惑と言うよりも災害ですね。

 そして立入禁止エリアへの侵入。ご存じの通り、昨年7月から改正SOLAS条約により、国際航路を通る船舶が停泊する岸壁や埠頭への一般人の立ち入りは厳しく規制されるようになりました。港湾管理者には法律で「侵入者を見逃してはならない」と、罰則も科せられています。国際条約に基づいた規制ですから、これを守らないと貿易立国の日本にとっては国家の存亡にも関わります。「釣りぐらいエエがね。今までもやらしてくれてたんだで、ワシらにゃ既得権みたいなモンがあるがね」ってな感覚の釣り人が多い。まぁ、確かに昨年春頃までは立入禁止エリアに入り込んでいても、黙認してくれていました。しかし、今は違う。お目こぼししたくても港湾管理者には「侵入者を通報しなかった場合には、50万以下の罰金に処する」という厳しい法律が定められています。それ以前に改正SOLAS条約の基準が守られていない港から出港した船は、入港拒否される可能性まであります。これは国家の信頼に関わる大問題ですよね。

 このように時代の趨勢、変化を知らずに「今まで○○だったし、誰もが聖人君子じゃあるまいよ」なんて考えが、マスコミに釣り人叩きの口実を与えているのです。

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 名古屋港海づり公園(通称:知多堤)でのダンゴ釣りが2005年4月1日から禁止になる。
エコロジー&エコノミーな釣りの代表格「前打ち釣法」の発祥の地とも言われてる場所だから、歓迎する釣り人も多いみたい。前打ちファンにすれば"聖地"だもんね。

 反面、ダンゴ釣りファンにとっては大変な事。釣り場が一つ無くなるんだから、これはたまらんだろうし、納得のいく説明が欲しいだろう。一番の理由として『釣り場環境への悪影響が懸念される点』が挙げられる。伊勢湾奥部に位置する知多堤は、決して潮通しの良い場所ではない。さらにここ数年、周辺の海底は堆積物で魚礁が埋もれてしまっている写真も見た。すべてがダンゴ釣りのせいではないが、"懸念" が "現実" になってからでは遅いから、予防措置を執るのは施設管理者とすれば当然だと思うし、話の筋も通っている。

 実は半年以上前から、この件について名古屋港緑地保全協会から相談を受けていた。従来 "是" であった事を "否" とするには、説明責任を果たさねばならないとして、釣り人の心情を充分に理解する事、充分な告知期間を設け、チラシ・ポスター・釣り公園内看板・WEBサイトで事前告知を行う事、周辺の釣具店・釣餌店への説明も必須である事などをアドバイスしてきた。緑地保全協会の方もこのアドバイスを取り入れて、各方面に説明に奔走し、ご苦労をされてきたようだ。'92年の開設から一人の死傷事故も出さず、安全管理には万全を期してきた釣り公園が、運営管理で改めて手腕を問われる時に、一人の釣り人にすぎないオイラの提案を取り上げたのは、画期的な決断だと思う。

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 2004年もあと2週間。今年ァいろいろあったなぁ……。

 なんと言ってもトップは改正SOLAS条約発効。全国の陸っぱりファン・釣具店・釣餌店に大ダメージ。いち早く釣り人の視線でこの問題を取り上げたCrazeは国交省、各地方整備局、海上保安庁、各海上保安部、農水省、文科省、財務省、環境省、自衛隊、県市町村の各地方自治体に、ついには米軍、米国国務省、米国国防総省、韓国軍、ポーランド軍、ノルウェー軍なんてところまで見に来た(現在も見に来てる)。
大手釣具チェーンの社長さんから感謝メールも来たし、各地の釣具店、渡船店の経営者さんからもメールが来た。

 第二位は神奈川県の陸っぱり追放運動(?)的な動き。馬堀海岸護岸釣り禁止決定、東扇島テレ朝卑劣報道、立禁地域での検挙、横浜沖堤立禁規制報道など。ムカッ腹が立つ反面、釣り人の自業自得って面もあり、愛煙家の次は釣り人が世間のやり玉に挙げられるんじゃないかと憂慮……。悪い前例が出来上がっちゃうと、早晩全国に波及してきそうで、陸っぱりの将来に暗雲が垂れ下がってきたような気分。

 第三位は明るいニュースで、小名浜の新設釣り公園開設と中部国際空港周辺の釣り解禁。実は確定情報として出すつもりだったけど幾分、流動的な要素もあって公表を控えてる、もう一つの新設釣り公園情報もあります。来年2月、愛知県に釣り公園が出来る予定。

 第四位は和歌山県白浜町湯崎漁港の釣り禁止解除! ゴミの放置や迷惑駐車など、釣り人のマナーの悪さに漁業者が業を煮やし、漁港を管理する白浜町建設課と白浜漁業協同組合が相談して釣り禁止を決定。しかし、1ヶ月と経たないうちに釣り禁止を解除! 「マナーに注意を払うので元通りに釣りができるようにしてほしい」と地元の高齢者釣り人からの要望が相次ぎ、漁業トラブルの円満解決を図る町地域漁場利用調整協議会の審議で、「一部のマナーの悪い人のために、地元の高齢者の楽しみを奪うのは良くない」と判断されたんです。
これですよ、これ! 地元の釣りファンが、地域住民である自分たちの楽しみを守るべく立つ。おうちでブツブツ言うよりも、「改めるべき点は改めるので、釣り場を開放して欲しい」と具体的提案を持って掛け合う、話し合う事ですよ。釣り人よ、団結すべし!

 第五位はコマセの条件付き解禁。遊漁の沖釣りや陸っぱりで使用するコマセは、本来なら禁止。しかし、実状はオキアミコマセを使用が当然のごとく行われており、「法と実状との差が大きすぎるのはいかがなものか?」と改正された。水産庁長官通達で明示され、グレーだったコマセ問題に一応の決着が着いた。

 番外編で外来生物の問題。ブラックバス、ブルーギルなど外来魚たちにとって、非常に厳しい状況になった。これについては別のサイトでコッソリと意見なんか述べていたんだけど、Crazeは基本的に海釣りサイトなんで番外。

 あ、個人的釣果は……誘いぶっ込みのクロダイとフッコ、8月末のサヨリ入れ食い(この日だけだった……)くらいだなぁ。てか、今年は台風の連チャンで夏〜秋の釣行回数が激減。 新調したエギングロッドも、アオリイカ専用リールも出番が無いまま、保証期間が終わる……_| ̄|○
東海組ハゼ祭りでファミリーを交えてのBBQは楽しかった。肝心のハゼはソコリ時だったからロクに釣れなかったなぁ。

 生類憐れみの令でブッ叩かれ、埋め立てや公害による水質汚染で殴り倒されても、しぶとく生き延びてきた釣り文化。時代の変化、世論の動向に合わせて、釣り人も意識改革と行動改革していかなきゃダメなんだよな。

 2004年は釣り界にとって激動の年だったけど、来年はどんな年になるんだろう?

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 小学6年生の女の子からメールをもらった。「黙認釣り場ってなんですか?」という内容だった。自由研究の課題で『海と人々』について調べていて、海に関する知る限りのキーワードを使って"キッズgoo"で検索していたらCrazeがヒットしたと言う。小学生にとってCrazeに掲載されている文章は難しいだろう。それに「黙認」「釣り場」という個々の単語の意味はわかっても、「黙認釣り場」なるものが現実に何を意味するのかを理解してもらうのは、大人の事情を聞かせるようで非常に心苦しかった。「本当はダメだけど、ちょっとくらい(釣りくらい)ならいいよ」という、曖昧さを小学生に教えるにはまだ早いと思う。ルールはルール、決まりは決まりと躾なければならない時期なのだ(自分は教員免許を持っている)。

 お気楽な釣り人ネットサロンとして始めたCrazeが、今では約40万アクセス。誰が見ているかわからない。軽口のつもりでも、迂闊な事は書けないと気持ちの引き締まる思いだった。

 う〜ん、キッズ版Fishing has now become a craze.を早めに立ち上げる必要がありそうだなぁ。釣りの楽しさ、ルールとマナー、安全、環境についてわかりやすく記事にするのは、正直言って難しい。小学校高学年の学力で理解出来る文章を綴るのは、使用出来る言葉や漢字が限られてくるので、釣り雑誌の記事を執筆するよりも時間がかかる。あぁ……、ギャラの出るお仕事としてならば何日か徹夜してでも仕上げるんだけどなぁ(こんな軽口や冗談も危険だ……)。

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 豊浜新堤にアジ狙いで出掛けた。釣果はアタリもカスリもない、グリングリンの丸坊主。まぁ、釣りって遊びはこんな日もあるから余計に熱くなれるワケで……。

 日頃、自分のサイトやこのブログでもギャースカと偉そうな事をヌカしている責任を果たすべく、豊浜新堤の南面で午前11時過ぎ頃に竿を出していた釣り人全員に、ゴミ袋と炭バサミを無料配布して歩いた。
「こんちは。どうですか、釣れてますか? え? 釣れてない? へぇへぇ、そりゃ残念なこってス。魚の土産が無い代わりに、これ(ゴミ袋と炭バサミ)を差し上げるんで、帰りがけに身の回りのゴミだけ拾ってったってくださいな」
50人くらいに配って歩いたが、受け取り拒否はゼロ! みなさん喜んで受け取ってくれたし、「はい。ちゃんと片付けていきます」って。なんだよ、みんなその気はあんじゃん。家族連れで来ていた子供達は「あ〜、僕にもちょうだい!」って大喜びでゴミ拾いを開始……ウルウル。

 「どこの釣り倶楽部の人?」「どこの団体ですか?」「役場の人?」
ってな質問をされたけど、これはあくまでオイラの個人活動。しかも事前予告無し、当日イキナリ、勝手にゴミ袋と炭バサミを配るという無鉄砲、無計画、行き当たりばったりなやり方だったが、どうもこの方がみなさん受け入れやすいみたい。しかもゴミ袋だけじゃなく、炭バサミまで無料進呈したもんだから、みなさんビックリ。
「いや〜、ご苦労様、ありがとう。この炭バサミは車に常備して、釣りに行く時は必ず持ってくようにすっから」
なんておじさんもたくさんいた。
「どこかのグループがゴミ拾いをしていても、飛び入り参加するってのはなかなか難しいし、参加の呼びかけがあっても参加申し込みするの面倒だし、なんか恥ずかしいじゃん。でも、こういう形ならいいよね。俺もちゃんとゴミ拾いして帰るよ」
って喜んでくれる人も多かった。てか、ほとんどの人がそう言ってた。

 モラルが、マナーが、って騒ぎ立てずとも、釣り人個人個人の胸の中には「釣り場はキレイに」って気持ちが確実にあるのは間違いない。帰りがけにゴミ箱に捨てられたゴミを分別してたら、みんなそれに従ってくれた。もちろん、配布した釣り場お掃除セットでゴミ拾いしてる人たちもいっぱい。いいじゃん、イケるじゃん。名付けて
 『 釣 り 場 ク リ ー ン ア ッ プ ゲ リ ラ 』
これからも時々やってみようと思う。しかし、ゴミ袋と炭バサミの資金をどこからひねり出すかが問題だな……。

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 釣り人摘発、警察署への取材の件でたくさんのメールをいただいていますが、「次はドコの港がヤバイ?」とか、「今度は何日に警察が一斉摘発をする?」なんて質問をされても、そんな情報は持っていません。強いて言うなら、フェンスやゲートが設置されている場所に侵入するのは、毎日24時間ヤバイです。警察は年中無休・24時間営業ですから。そんな事よりも、今、釣り人に向けられている世間の目は、想像以上に厳しいという現実を理解してください。

 かつて、タバコは大人の嗜みであり、昭和の頃までは銀行とか企業の応接室には高級タバコや葉巻が用意され、「まぁ、一服どうぞ」と来客をもてなしたものです。皇室からの下賜品にも恩賜タバコ、恩賜葉巻があったほど。それが今では、吸い殻のポイ捨て、歩きタバコ、間接喫煙による非喫煙者の健康被害への無頓着さなど、マナーの悪さが原因で"愛煙家"と言えば『身体に悪いと解っているのに、禁煙という自己管理の出来ない人間』『他人の迷惑を顧みない厄介者』のレッテルを貼られつつあります。愛煙家の自業自得ではあるのですが、たったの20年弱でとんでもなく肩身の狭い立場に追いやられてしまいました。かく言う私も愛煙家で、紙巻きタバコも、シガリロも、葉巻も大好き。ひっそりと自宅の自室で(仕事場兼用の自室以外は禁煙……)紫煙をくゆらせ、馥郁たる薫りを楽しんでいます。
 ともあれ、世論は味方としてはとても頼りないのですが、敵に回したらとんでもなく恐ろしいという例です。

 釣り人も愛煙家と同じ道をたどりそうな状況にあります。ゴミ放置、迷惑駐車、水辺の独占、フェンスやゲートの破壊、釣り場周辺施設の汚損や落書き、深夜早朝の騒音、捨てられた釣り糸・仕掛け・ルアーによる鳥や動物たちの可哀想な姿……。そして台風の高波が押し寄せる防波堤で釣りをしている無謀な釣り人。落水事故を起こし、海上保安庁や漁船が懸命の捜索救助にあたっている姿。挙げ句の果てに無謀な釣行や立入禁止エリアに侵入して事故を起こしておきながら「行政の安全管理に手落ちがあった」と訴える。テレビや新聞で報道されるたびに、「ひどいなぁ……、ロクなモンじゃねーな」と思いますよね。釣り人の目からみれば "ロクなモンじゃねー" のは事をしでかした本人個人なんですが、世間一般の目には十把一絡げで "釣り人ってなぁ、ロクなモンじゃねーな" と映るんです。

 もうね、釣り場周辺住民のみなさんから見れば、釣り人は珍走団(=暴走族)やチンピラ以下ですよ。珍走団やチンピラは警察が近づいてきただけで逃げますが、釣り人は平気で居座っていますから。退去勧告を受けても「自己責任でやってンだから、余計なお世話だ!」と逆ギレする始末。で、自己責任でやってると言う釣り人の姿を見てみると、ライフジャケットを着ているわけでもない、救難ロープを用意しているわけでもない。田んぼのあぜ道で小鮒釣りするのと同じ格好です。どこに自己責任を負っているのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間……(略)。
 海は言うまでもなく、渓流や湖沼でも落水時の危険性に大きな違いはありません。それをまったく認識していないんです。しかも車は違法駐車で、ゴミは散らかし放題。なんて迷惑な存在なんでしょう。「もう、釣りなんか法律で禁止しちゃえ!」そんな世論が湧き上がってきても不思議じゃありませんね。
 「そんな大げさな……」と言う事なかれ。時代は変わってきているんです。世間の目は釣り人に厳しくなっています。危険回避、安全装備、自己救命策、釣り場周辺環境への配慮など、お金も頑張りも必要ない、ちょっとした知識と気遣いがあれば大改革につながります。

 愛煙家と同じ轍を踏みたくなければ、すべての釣り人が、今すぐに行動を正さなければならない時期に来ています。うっかり他人に注意すると危険なご時世ですから、自分だけでも釣行時にはライジャケを着て、誰かが放置したゴミも黙って拾って帰りましょうよ。ね!

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 前回の「釣りキチ三平はどこへ行った?!」をご覧になった方から、「子供向けの釣り入門サイトを作ったら?」というメールをいただいた。たしかに、今のサイトは小学生が読むには難しい表現が多いかもしれない。だけど表現を平易にしただけでいいってモンでもない。まさか小学生に「釣具一式で2〜3万円くらいのがいいよ」なんて勧められないし、夜釣りなんか絶対ダメ。釣行できる場所・時間・対象魚など、よくよく考えなきゃいけない。つまり、まるっきり別のサイトを作る事になる。う〜ん、時間と手間が掛かりそうだなぁ……。
 以前、自分は平成の魚紳さんでありたい、と言った事がある。いつになるか約束は出来ないけど(頓挫するかもしれない)、時間を見つけてじっくり、コツコツとやってみるかなぁ。とりあえず、地獄の年末進行が終わってから考える事にしよう。

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 日の出・日の入を見た事がない小中学生が過半数、海や川で釣りをした事がない子供も4割強もいるそうだ。
【サンケイWEB】 http://www.sankei.co.jp/news/041128/sha031.htm
自分の世代('60年代生まれ)だと小学校3年生になれば、上級生に連れられてハゼやフナ釣りに行った。塾にも通っていたが、サボって遊んでいた事もあるし、日が暮れるまで遊んでいて母親に叱られたりは当然だった。中学生になると夜明け頃からサイクリングに出掛けたり、始発電車で釣りに行ったりしたから、日の出の荘厳な雰囲気は知っていた。てか、小学生でも家族と一緒に初日の出を拝むって普通の事だったけどなぁ。
 木の実や草の実を食べたり、花の蜜を吸ったりもしたし、山菜採りや山芋・タケノコ掘りも遊びの一環だった。現代っ子から見たら、自分らの世代は原始人みたいなモンか?

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 釣りという自然相手の遊びは、"腕三、運七"とも言われ、多分に運の要素に左右されます。ビギナーズラックで初心者が思わぬ大物を釣り上げ、同行したベテランがボウズに泣いた、などという話もよく聞きます。が、これはあくまで僥倖に恵まれた結果の話。大物を釣り上げた初心者が、次回、またその次回とベテランを凌駕する釣果を上げられるかと言えば、答えはNO。ベテランはその時々の状況、ボウズに終わった原因などを考え、次回の釣行時に対策を考えます。エサはどうだったか、潮の流れは、それらに合った道具立てや仕掛けは、と自らの経験則に照らし合わせてみたり、釣友や釣り雑誌やネットから様々な情報を集めて分析します。分析などと大げさな表現を使いましたが、名人とかベテランと言われている釣り人は、無意識にごく自然に釣れなかった理由、釣れた理由を考え、対策を思い浮かべていくのです。

 釣りに興味がなければ、水温はどうだ、潮の流れがどうだ、対象魚がその時期に口にするエサはどうだなど、いちいち調べたり考えたりなどしますまい。「なぜ?」という疑問さえ浮かんでこないでしょう。興味や関心がなければ、釣れても釣れなくても、それまでの事なのですから。これはスポーツやゲームや芸事でも同じ事。「強くなりたい、上手になりたい」という気持ちがなれば、どんなに素質があろうとも巧くはならないでしょう。「好きこそ物の上手なれ」なんですね。

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 関東の短竿によるクロダイの落とし込み釣り道場とも言える横浜沖堤群が、立入禁止に
よる釣り場消滅の危機に瀕しています。ソースは神奈川新聞に掲載された下記の記事。
********************************************************************************
−横浜港の防波堤で釣り人急増− (神奈川新聞 2004年11月10日掲載記事より引用)
 横浜港の防波堤で釣り人が増え、高波が来れば水中転落の危険が高いと指摘されている
問題で、横浜市港湾局などの関係機関は十日、初の対策会議を開く。防波堤には、柵や手
すりは設置されておらず、「立ち入り禁止区域」と明示されていないため、口コミで釣り
場としての評判が広がっているようだ。
 会議には港湾局のほか横浜海上保安部、横浜水上署などが参加。各機関が把握する現状
などの情報交換を行い、今後の対策に反映させる。同署が十月中旬、同局に対策を申し入
れていた。
 日常的に釣り人が見られるのは、市管理の防波堤のうち北水堤(同港内)、金沢材木ふ
頭東防波堤(横浜市金沢区)など七ヵ所。今夏の花火大会では浴衣姿の観客が東水堤に大
勢座り、中には幼児も。釣具店の渡し船などで渡っているとみられ、大半がライフジャケ
ットを着けなかった。
 これらの防波堤は、市港湾施設使用条例で立ち入り禁止区域に指定されているが、港湾
局は「まさか防波堤に人が渡るとは思わず、看板も設置しなかった。だが現在は放ってお
けない状況」との認識を示す。〜後略〜
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 横浜沖堤への渡船店は3店。渡船店は都道府県の水産課に渡船先などを明記した届出を
出し、許可を受けて営業しています。管轄が違うとはいえ、行政からの認可を受けて渡船
しているのに、横浜市港湾局の「まさか防波堤に人が渡るとは……」との言い分は、行政
に携わる者として恥ずべきコメントですね。建前上は立入禁止であったとしても、現場の
実情を知らずに港湾行政を司ってきたと自白しているようなもので、なんともおそまつな
コメントです。神奈川県の行政は、改正SOLAS条約による規制エリアの発表は他のエリア
よりも遅く、馬堀海岸護岸の例(参照 http://fishingcraze.fc2web.com/banned.html )
を見ても、本当に県民や市民の暮らしを主に考えて行われているのか疑問に感じます。

 行政批判はともかくとして、横浜沖堤への渡船店は釣り場保全には非常に熱心で、撒き
餌の禁止、釣り餌となる貝類の現地採取禁止などを徹底してきました。しかし、その渡船
店の唯一にして致命的な落ち度が"渡船客のライフジャケット着用指導の徹底"の欠如だっ
たかもしれません。横浜沖堤は伊勢湾などの防波堤に比べると、海面までの高さがさほど
ではなく、満潮時には水没するところもあるほど。「落ちても戻れる、戻ったことがある」
という安心感めいたものがありました。残念な事にベテランほど安全装備に無頓着と言う
か、「シロートみてぇなカッコしてられっか。俺っちァ、ン十年のベテランだぁな」と軽装を
誇るような一面があったのも否めないでしょう。

 この「沖堤立入禁止の徹底」の動きは横浜だけに限らず、全国に飛び火する可能性があ
ります。全国の渡船店、釣り人が公的な釣り団体などを通して、各地行政に実情の確認と、
釣り人側からの安全装備とオウンリスク意識の徹底を条件に釣り場存続を申し入れるべき
です。「俺は沖釣り派だから関係ないね」などと考えていると、将来に手痛いしっぺ返し
を食います。なぜなら、沖釣りファンは確実に高齢化してきています。20〜30代の乗船客
が減っている現実をよく見てください。沖釣りには陸っぱり→沖釣りとステップアップし
てきた釣り人が多いのですから、陸っぱりが衰退すると数年後には沖釣り客も減るんです。
客足が落ちれば船宿は立ち行かなくなり、沖釣りも出来なくなります。目先の動きだけを
見て、大局を見誤ってはなりません。大げさなようですが、将来を見据えて海釣り界全体
の問題として捉えるべきだと思います。

 行政と釣り人をつなぐ団体は「全日本釣り団体協議会(通称JOFI)」です。目に見える
表立った活動はあまりなく、撒き餌の解禁問題など漁業者との調整といった地味な活動を
続けていますが、農水省の水産庁を主務官庁として活動している公認団体です。行政への
陳情、申し入れなどの相談を持ちかけてみるには一番です。
私はすでに専務理事と広域地区団体の会長に情報を伝え、対応をお願いしました。
全釣り協に相談したから全面的に釣り人側の意向が通るとは限りませんが、少なくとも声
を上げ、釣り人側も安全配慮、環境保全に向けて高い意識を持っているという実績を残す
事は出来ます。数多くの情報、意見が集まる事により、全釣り協も釣り人の意気を伝える
材料となるはずです。
 全日本釣り団体協議会WEBサイト http://www.zenturi-jofi.or.jp/
 意見募集メールアドレス turi_world@zenturi-jofi.or.jp

※沖堤規制強化について、コンテンツとしてまとめました。コチラをご覧ください。
 『沖堤よ、おまえもかッ!』http://fishingcraze.fc2web.com/banned02.html

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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