釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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「釣士よ、この美しき海を眺めるそなたが、どこの誰であれ、
もしこの紺碧なる海の底に秘められたる宝を手にしたいと思うなら、
そなたの強き胸の凛乎たる英知をふるいて、
この熱く沸きたつ蒼き波間に仕掛けを躍らせたまえ」
<牛島信明訳『ドン・キホーテ』(岩波文庫)を換骨奪胎>
ってなワケで、釣りマニアならば自分の狙った魚を釣り上げるためには、手練手管、ありとあらゆる知識を動員し、想像、時には妄想も交えて攻略法を考えたり、先人の編み出した釣法に工夫を加えていく。SSIIを使ったサヨリの浦安釣法などはその最たるモノで、元々はシロギスの投げ釣りとクロダイの前打ち釣りが好きだった、工房浦安代表の友常忠男さんが、「従来のサヨリ仕掛けは仕掛け絡みがヒドイ。仕掛けの絡みさえなければ、魚の寄ったチャンスを逃さず、もっと釣果数も伸ばせるし、何よりも仕掛け絡みをほどくストレスから解放される」ってンで、従来仕掛けの弱点を徹底的に分析、シロギスの遠投仕掛けがナゼ仕掛け絡みを起こしにくいのかを研究して生まれたアイテムが、SSIIであり浦安釣法だ。友常さんの胸には "凛乎たる英知" があったに違いない。まぁ、実際の所はそこまで大仰な話ではなくて、
「仕掛け絡みってば超ウゼ~ッ! コレ、なんとかならんモンか?」
だったかもしれないが。
ともあれ、友常さんの生み出した浦安釣法は当初、千葉県のロ-カル釣法に過ぎなかった。しかし、浦安や富津、南房や外房エリアで「仕掛けが絡まず、大遠投できる画期的な釣法!」として、ローカル釣法ながら実績に裏打ちされた人気を勝ち得ていく。そして、その浦安釣法の魅力に惹かれたファンの一人が、名古屋に転居する事をきっかけに、'01年11月に名古屋港へ浦安釣法を持ち込んだ。従来釣法でまったりとサヨリ釣りを楽しむ常連衆を尻目に、コマセすら撒かずに3倍、5倍のペースでサヨリを次々と釣り上げていく。しかも仕掛けの飛距離は従来釣法の2~3倍。初めのうちは否定的で奇異なモノを眺めるような眼で見ていた名古屋港の常連衆も、あまりの釣果差に関心を示し始める。遠投力のない高齢者や女性、初心者でも楽々とサヨリが釣り上げられる釣法として、口コミで浦安釣法の威力と評判が拡がっていった。'04年には名古屋港の一部の釣り場では、サヨリの定番釣法として定着し、今では90%ほどの釣り人が浦安釣法である。なにしろ浦安釣法には釣りの醍醐味が凝縮されている。仕掛けを遠投し、誘って食わせ、アタリを取って釣るのだ。浦安釣法だと「釣れた」ではなく、「釣った!」という充実感がある。その反面、実に忙しい釣りだ。終日持ち竿で投げては誘い、リールのハンドルを巻き続けるのだから、3時間もブッ通しで続けるとゼンマイ切れになる(笑)。
凛乎たる英知で浦安釣法を生み出した工房浦安から、'08新アイテムが正式リリースされた。全誘導式テンビンの「スーパーシグナル」だ。これがまた優れたアイデア製品で、手持ちで誘うシロギス釣りをはじめとして、置き竿で狙うマダイ、活きエサの泳がせで狙うヒラメ・マゴチまで、実に応用範囲が広い。全誘導式である強みで、魚の食い込みは抜群に良く、テンビンが干渉しないため、アタリが実に明確に出る。一昨年にプロトタイプで実釣テストをしたところ、時化後の底荒れ状態という最悪条件でも、周囲の釣り人がボウズ、もしくは一桁台の釣果しか得られなかったのに対し、自分は3時間で14尾というツヌケ釣果をあげられた。仕掛けは周囲の釣り人とほぼ同じ、キス針6号にハリス0.8号の3本針、ジャリメ餌である。違いはテンビンのみ。釣果の差はテンビンの違いと言えよう。置き竿でのアナゴ釣りでも、周囲の釣り人が1~3尾という釣果の状況で、自分はこれまた実釣3時間弱でツヌケ釣果をあげ、目標達成納竿。今度はスーパーシグナルを引っ提げて、クロダイの誘いブッ込み釣りに応用してみようと考えている。好釣果を得られるかどうか。それは現時点では、「神のみぞ知る」であるが、攻略法はすでに自分の頭の中では完成している。実釣で修正しつつ、クロダイの誘いブッ込み完全誘導釣法にまで持っていきたいものだ。
もしこの紺碧なる海の底に秘められたる宝を手にしたいと思うなら、
そなたの強き胸の凛乎たる英知をふるいて、
この熱く沸きたつ蒼き波間に仕掛けを躍らせたまえ」
<牛島信明訳『ドン・キホーテ』(岩波文庫)を換骨奪胎>
ってなワケで、釣りマニアならば自分の狙った魚を釣り上げるためには、手練手管、ありとあらゆる知識を動員し、想像、時には妄想も交えて攻略法を考えたり、先人の編み出した釣法に工夫を加えていく。SSIIを使ったサヨリの浦安釣法などはその最たるモノで、元々はシロギスの投げ釣りとクロダイの前打ち釣りが好きだった、工房浦安代表の友常忠男さんが、「従来のサヨリ仕掛けは仕掛け絡みがヒドイ。仕掛けの絡みさえなければ、魚の寄ったチャンスを逃さず、もっと釣果数も伸ばせるし、何よりも仕掛け絡みをほどくストレスから解放される」ってンで、従来仕掛けの弱点を徹底的に分析、シロギスの遠投仕掛けがナゼ仕掛け絡みを起こしにくいのかを研究して生まれたアイテムが、SSIIであり浦安釣法だ。友常さんの胸には "凛乎たる英知" があったに違いない。まぁ、実際の所はそこまで大仰な話ではなくて、
「仕掛け絡みってば超ウゼ~ッ! コレ、なんとかならんモンか?」
だったかもしれないが。
ともあれ、友常さんの生み出した浦安釣法は当初、千葉県のロ-カル釣法に過ぎなかった。しかし、浦安や富津、南房や外房エリアで「仕掛けが絡まず、大遠投できる画期的な釣法!」として、ローカル釣法ながら実績に裏打ちされた人気を勝ち得ていく。そして、その浦安釣法の魅力に惹かれたファンの一人が、名古屋に転居する事をきっかけに、'01年11月に名古屋港へ浦安釣法を持ち込んだ。従来釣法でまったりとサヨリ釣りを楽しむ常連衆を尻目に、コマセすら撒かずに3倍、5倍のペースでサヨリを次々と釣り上げていく。しかも仕掛けの飛距離は従来釣法の2~3倍。初めのうちは否定的で奇異なモノを眺めるような眼で見ていた名古屋港の常連衆も、あまりの釣果差に関心を示し始める。遠投力のない高齢者や女性、初心者でも楽々とサヨリが釣り上げられる釣法として、口コミで浦安釣法の威力と評判が拡がっていった。'04年には名古屋港の一部の釣り場では、サヨリの定番釣法として定着し、今では90%ほどの釣り人が浦安釣法である。なにしろ浦安釣法には釣りの醍醐味が凝縮されている。仕掛けを遠投し、誘って食わせ、アタリを取って釣るのだ。浦安釣法だと「釣れた」ではなく、「釣った!」という充実感がある。その反面、実に忙しい釣りだ。終日持ち竿で投げては誘い、リールのハンドルを巻き続けるのだから、3時間もブッ通しで続けるとゼンマイ切れになる(笑)。
凛乎たる英知で浦安釣法を生み出した工房浦安から、'08新アイテムが正式リリースされた。全誘導式テンビンの「スーパーシグナル」だ。これがまた優れたアイデア製品で、手持ちで誘うシロギス釣りをはじめとして、置き竿で狙うマダイ、活きエサの泳がせで狙うヒラメ・マゴチまで、実に応用範囲が広い。全誘導式である強みで、魚の食い込みは抜群に良く、テンビンが干渉しないため、アタリが実に明確に出る。一昨年にプロトタイプで実釣テストをしたところ、時化後の底荒れ状態という最悪条件でも、周囲の釣り人がボウズ、もしくは一桁台の釣果しか得られなかったのに対し、自分は3時間で14尾というツヌケ釣果をあげられた。仕掛けは周囲の釣り人とほぼ同じ、キス針6号にハリス0.8号の3本針、ジャリメ餌である。違いはテンビンのみ。釣果の差はテンビンの違いと言えよう。置き竿でのアナゴ釣りでも、周囲の釣り人が1~3尾という釣果の状況で、自分はこれまた実釣3時間弱でツヌケ釣果をあげ、目標達成納竿。今度はスーパーシグナルを引っ提げて、クロダイの誘いブッ込み釣りに応用してみようと考えている。好釣果を得られるかどうか。それは現時点では、「神のみぞ知る」であるが、攻略法はすでに自分の頭の中では完成している。実釣で修正しつつ、クロダイの誘いブッ込み完全誘導釣法にまで持っていきたいものだ。
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