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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 PET検査 (Positron Emission Tomography:ポジトロン・エミッション・トモグラフィー:陽電子放射断層撮影) を受けてきた。受けちゃえばどうって事ァないンだが、前日から運動制限と安静維持、検査5時間前からは絶食し、飲み物は糖分を含まないお水かお茶に限る、って条件が付きます。なんでか、ってーとガン細胞がブドウ糖を好むって性質を利用し、ブドウ糖に似た成分の検査薬18F-FDG (フルオロデオキシグルコース) を静脈注射して、1時間ほど安静にして待って、FDGがガン細胞に集まってったところを撮影する、って検査なワケです。このFDGには半減期110分間ほどの放射線である、ポジトロン核種(=陽電子放出核種)が合成されてるから、PETカメラで撮影すれば、身体のどこにガンが潜んでいるのか一目瞭然になる、ってワケ。まぁ、詳細を知りたい方はコチラを見てください。
 【PET検査ネット】 http://www.pet-net.jp/

 この検査、非常に高精度で着衣のままで受けられるし、痛みや恐怖感を伴わないので、実に素晴らしい。脱がないで検査できちゃうから、女性特有のガンなんかでも、抵抗感を感じないで検査を受けられる。脱がないどころか、タオルケットや毛布なんかも掛けちゃって、30~40分じっとしてるだけ。しかも全身くまなくチェックできるし、ガンの進行度合い、転移の有無や転移の位置まで特定できちゃう。しかァし、こういった最新のスッゲェ技術を使ったモンってのは、いかんせん費用がかかる。人間ドックなどの健康診査に追加項目で加えた場合、10万円ほどかかる。自分の場合はガン患者としてPET検査を受けてるから、健康保険が適用されて3万円ほどで済んだけどね。

 で、こんだけ好条件で痛みのない検査なのに、なんで 『 拷 問 』 なんてタイトルなのか、ってーとだね、PET検査機のベッドが狭いわけですよ。CTなんかもそうだけど、身体の幅ギリギリ。しかも身体を安定させるため、凹んでいる。胸骨やら肋骨やらが痛くて仕方ない自分にとっては、こんなベッドに寝かされるのは拷問に等しい。しかし、どんだけ痛くても、我慢してじぃ~っとしてなきゃイケナイ。PETだろうが、レントゲンだろうが、CTだろうが、結局は画像診断検査ってェのは写真撮影だからね。動いたら画像がブレちゃって、検査を受ける意味がない。う~ん、なんて力んでもいけないから、ひたすら全身の力を抜いて耐える。力を抜いて我慢するって事が、どんだけツライか……。しかも、臀部から脚部にかけて追加撮影することになったモンだから、さらに15分延長。勘弁してくれ~!

 検査が終わってPET検査室から出る頃にはフラフラ。検査技師には愛想笑いでニッコリ微笑んで、「ありがとうございましたぁ~」 と言っておいたが、まっすぐ歩く事もおぼつかないほど消耗してた。しかもベッドを降りても、胸骨と肋骨の痛みはドンドンひどくなってくる。あぁ、鎮痛剤も飲んでいないからだ。家内にお迎え依頼の電話を入れると、もう病院まで来てくれていた。ありがたい、助かった~。あぁ、早く、早くおウチに帰ってロキソニンを飲み、ボルタレンをお尻に差し込みたい。痛ッてェんだよ、チキショウ! 

 ってなワケで、普通なら痛くも痒くもなく、恥ずかしくもないPET検査も、肺の手術を受けて1ヶ月も経っていない人間には拷問同様でしたよ、ってお話でした。

 オマエが痛がりだからだろうって? ちっげーよ! 脱臼・捻挫した足で30~40分正座してみろ、ってンだ。しかも全身脱力してなきゃいけねェんだぞ。あぁ、まだズキズキする……。今夜は眠剤を飲んで寝よう。退院時に眠剤を処方してもらっておいてよかったよ。

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 三国志ファンならタイトルの意味が良くわかろうってモンだが、劉備玄徳が曹操に戦で敗れ、遠い親戚筋の元に身を寄せている時、戦から離れていたら内股に贅肉が付いてしまった、って嘆いた事から、「髀肉の嘆」 って言葉が生まれたワケです。働けない事への苦悩、って意味でもあるわね。

 で、今の自分がまさにそれで、手術後の病やつれに備えて体重を63kg→68kg、体脂肪率を18%→23%と引き上げておいたンだが、実際には敏腕ドクターのおかげで手術によるダメージは全くなく、病やつれどころか、入院という昼間っから寝てられる食っちゃ寝の生活を半月も過ごしたモンで、お肉がついたまま退院してしまった。やーネェ、もう!

 なんとか身体を絞りたいンだが、昨日も書いた通り、寝起きから立ち座りさえ不自由しているくらい肋骨やら胸骨やらが痛くて運動は無理。こうなると食う量を減らしていくしかないンだが、ボクサーの減量の如く、いきなり食事量を減らすには身体が万全ではない。いくら傷口が小さいとは言え、肺を部分切除してンだもん。高タンパク低カロリー、かつ繊維質の多い食事に切り替える必要がある。ってか、これは生活習慣病の予防にもなるし、とっても良い事ですな。

 そんなワケで、主食をお米のゴハンからお豆腐に切り替え、炭水化物の摂取を減らす事にした。お豆腐ダイエットは昨年も一昨年も必要に応じて実施して、自 分 の 場 合 は、体力を温存したまま減量できる事がわかっている。誰にでも効果があるかどうかは知らないから、真似して身体を壊しても責任は取りませんよ。まぁ、相談してくれれば知らん顔くらいはしますから、お気軽にどうぞ(笑)。

 それにしても慢性的な鈍い痛みってヤツぁタチが悪い。それも粘着質のしつっこい痛みで、時には尻尾が太くなりそうなほどに痛んだりするンだから参っちゃうね。まぁ、それもこれもネタにするにはもってこいの素材なので、しっかりとメモやら日記やらに残しておきますよ、ってお話でした。

 売文屋ってのはオツムの中に、どんな出来事だってお金に変えちゃう 「魔法の筆」 を持ってっからね(笑)。

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 退院して一日が過ぎたんだが、胸の痛みがまったく治まらない。胸っちゅーても手術の傷とか、切り取った肺のあった部分だとか、直接的な手術の影響を受ける部位じゃなくて、手術の際に肥大化した腫瘍を取り出すため、思いっきり広げられた肋骨が痛い。とりわけ乳首の下から胸骨の周辺、そして右脇背部が、寝起きするにも立ったり座ったりするにも、歩いていても痛む。セキやクシャミはもちろん、シャックリやオナラさえも、おっかなびっくりでせにゃならん。ドクターのお話では、「3週間くらい痛むかな~?」ってな事だったので、来週22日頃には楽になるのかも。 

 それにしても痛くて仕方がない。朝昼晩と鎮痛剤のロキソニンを一錠、それに湿布剤のモーラステープを貼り、どうにも痛みがキツイ時には座薬のボルタレンまで総動員。もうね、怖がりの痛がりで、弱虫の泣き虫、根性無しの甲斐性無しオヤジなモンでして、って、まったく情けないお話でした。

 まぁね、昔だったら肋骨を切り取って手術してたってンだから、痛いの痒いので済むならお安いモンです。辛抱我慢も薬のウチ……、にしちゃぁ痛過ぎっぞ!

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 本日、退院して参りました! 腫瘍は右肺中葉と共に切除・摘出し、念のため胸部のリンパ節
も切除して、胸部腫瘍についての心配はなくなりました。お見舞い、激励、誠にありがとう存じました。

 ただ、まだ完治には至っておりません。詳細につきましては後日紹介いたします。

 まずは御礼と退院のご報告まで。

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 入院先から外出許可を得て一時帰宅したんだが、病院のベッドの上で練っていた原稿を、ビシバシと打ち込んで入稿完了! いや~、やっぱり自分ってプロの売文屋だわ(笑)。だってさ、現代の医療技術からすればたいした手術じゃないんだろうけど、肺の一部を切除して腫瘍を摘出する、なぁんて手術を受けたのは、わずか10日前ですよ。手術部位の抜杭(抜糸)が済んだのは一昨日の事で、ドレーンチューブの入ってた穴はまだ抜糸してない。そんな状況でも〆切りを守って原稿書いてンだから、もう売文屋の鑑だね(笑)。

 あぁ、肺ガン疑いで手術を受けて取り出した腫瘍は、5cmなんて手ぬるいモンじゃありませんでした。後日、写真をアップしますが、信じられないほど急速に肥大化し、右肺中葉を塞いでしまうほどのサイズ。その腫瘍は、原因も正体も不明、って事で組織検査に出されていたんだが……。昨日夕方に執刀医である胸部外科のM山先生と、呼吸器科のN尾先生にカンファレンスルームに呼ばれ、「あくまでも検査の第一報ですが……」 との前置きをされた上で、「悪い結果が出ています」。あぁ、やっぱりね……。そりゃね、わずか1ヶ月で倍の大きさにまで肥大化する様な進行性の腫瘍がだよ、ただの腫瘍のはずがないわな。自分はまったく動揺もしていなければ、失望もしていない。むしろ、事ここ至るまでの経緯などを、皆さんに紹介していこうと思っているくらい。

 とは言え、やっぱまだ痛みがなぁ……。生来の痛がりで怖がりで泣き虫の弱虫、おまけに意気地無しときたモンだから、原稿をまとめていてもズキズキズンズンくると泣きたくなる。ったく、甲斐性無しの上に根性無しの野良オヤジは手に負えませんね、ってお話でした。でもね、肝は据わっているのよ(笑)。

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 いよいよ入院、手術なんだが、不安はまったく感じていない。不安は感じていないんだが、手術が痛いンじゃないかと、ビビリまくってます(笑)。これは不安じゃなくて恐怖。もうね、とにかく痛いのはイヤなんですよ。歯医者さんでも顔面蒼白、脂汗タラタラ、半泣き状態で治療を受けてるくらいで、我慢できるのは注射まで。

 しかもだね、一昨日だったか、テレビで肺の切除手術をやってたじゃないの。うっかり見ちゃったンだよ、アレ。背中から胸までズバ~って切ってンの。それと胸部内視鏡と開胸手術の併用によるハイブリッド手術も紹介してたっけね。自分はハイブリッドじゃなくて、ズンバラリンとブッた斬る開胸手術なんだが、ものスゲェ傷跡が残るんだな~。テレビで見てるだけで脂汗が滲んだよ。

 まぁ、いくら怯えても逃げられる事じゃないし、なによりもかによりも、自分自身の身体の問題だもンなぁ。病気と闘う覚悟はできているけど、痛みと闘う覚悟は端から持ち合わせていませんよ、って、お話でした。

  あ~、怖ェええええええ! でも、今夜は曇っているのに星がきれいだな~。

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                     すごくよく見える(笑)

【訂正-10月11日-】
 眠釣の受けた手術はハイブリッド手術でした! 手術の負担は最小限で、驚異的な快復力を見せてます。てか、これは自分の身体が丈夫ってワケじゃなく、執刀医のM山先生をはじめ、スタッフの皆々様方のおかげです。

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 入院の支度で着替えなどを用意していたんだが、家内に 「心配かけて済まんね」 とつぶやいたら、都々逸で返事をしてくれた。
 
 「 一 人 笑 ふ て 暮 さ う よ り も  二 人 涙 で 暮 し た い 」

 もうね、家内の顔が見られなかったわ。都々逸ってなぁ遊び人の衆や、囲われ者のお妾さんとか遊女が詠った色恋・色艶ものなんだが、夫婦の機微に通じるモノも多いわけですよ。不安定なフリーの世界に踏み出した時も、文句は言いながらもついてきてくれたし、生活の苦しい時期にも頑張ってくれた。家内の辛抱努力には頭が上げられないンだが、この一言は千斤の重みを持って心に響いた。まさか家内が自分の資料を読んでいるとは思わなかった。

 そうだ、来年の9月13日は結婚25周年。銀婚式を迎えるんだ。なんとしても元気になって戻ってこなくてはなぁ。

 まさか女房の一言に泣けるとは、思いもしませんでしたよ、ってお話でした。

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 入院前に仕事やら契約やらの調整と整理を行い、すっかり身軽になってしまったんだが、体重も調整しておかねばならない。技術的には簡単になった手術なんだが、肩胛骨の内側から乳首の下までバックリと切り開いて、右肺の部分切除をする手術を受けるんだから、それなりに体力とスタミナを付けておかないとね。身体まで身軽になっちゃダメっちゅー事です。

 そんなワケで、このところ高カロリー高タンパク高脂肪の食事を続け、体重を68kgまで引き上げた。もちろん、適度な運動とフィジカルトレーニングも加えながら、体脂肪率は23%程度に抑えての増量。長時間の激しい運動は御法度なので、高負荷短時間の運動を、毎食30分後と就寝前の一日4回。五十間近と言う年齢で、どこまでうまく調整できるか少々不安だったが、なんとか上手く目標値を達成。ここから手術までの一週間は、この体型を安定定着させるために、食事量と運動量を段階的に減らしていかねばならない。

 こんなウェイトコントロールをするには、カロリー計算とか一所懸命していると思われるだろうが、実は腹具合だけでやってたりする(笑)。何をどれだけ食ったか、それを消費するにはどれくらい身体を動かせばよいのかは、個人差が大きいので自分の経験則から感覚的に導き出すしかない。ま、要するにだ、「こんだけ食ったから、こんだけ動いておこう」って感じたままに身体を動かす事だね。ただし、自分に甘くすると確実に肥えます。息が乱れ始め、額に汗がにじみ出す、「ちょっとキツイかな~」 くらいがちょうどイイ。

 なんつーか、手術前の病人がやる事っちゃないと思うかも知れないけど、自分大好きナルシストオヤジには、やらずにはいられないンですよ、ってお話でした。

 やっぱ闘病中もナイスミドルで痛い……じゃない、いたいじゃん?

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 WBA世界フライ級タイトルマッチなんだが、防衛を果たした亀田大毅選手の成長っぷりに驚いた。手数や前に出るアグレッシブさでは挑戦者で元王者の坂田選手に圧されていたが、ボディワークと打たれ強さが随所に見られたね。坂田選手の視点から見ると、なんとも歯がゆい試合だったが、一発の威力で大毅選手に劣るデメリットが出てしまったと思う。ヒッティング(有効打)による出血と、レフェリーに何度もホールドを指摘されていたのも、判定で不利になったのかもしれない。

 今回の防衛戦、前回、前々回のデンカオセーン戦から、アスリートとしてのボクサーらしさとクリーンなファイトが見られるようになって刮目した。 http://craze.blog.shinobi.jp/Entry/410/ デビュー当時からこういう試合ができていれば、もっと評価されていたはずなのになぁ。正直、自分も前々回('09年10月)のデンカオセーン戦までは、大嫌いな選手だった。あの内藤戦でのダーティーさ、品の無さには辟易だった。

 プロボクサーなんだから、謙虚であれとは言わない。俺様が一番強い、俺様がチャンピオン。それでいい。ようやくリングの上で対戦者と互いの健闘を讃え合う礼儀が身に付き、チャンピオンらしさが出てきた。

 まだまだ大毅選手を毛嫌いするボクシングファンは多いと思う。だが、4度の防衛をした元チャンピオンを破ったのは事実。まだ21歳だし、これからの伸びシロがどれだけあるのか、楽しみな選手に成長したと言いたいね。

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 ボクシング世界チャンピオンの話なんだが、 IBF・WBAスーパーライト級、、WBAウエルター級などのタイトルを獲得してきた英国のボクサー、リッキー・ハットン。なんとコカインを吸引してる証拠動画が流れ、ライセンスを剥奪されてしまった……。
 http://www.newsoftheworld.co.uk/news/963857/Ricky-Hatton-drugs-shame.html

 戦績は45勝(32KO)2敗。「ヒットマン」ってな異名を持っていたンだが、2007年12月フロイド・メイウェザー・ジュニア戦、2009年5月のマニー・パッキャオ戦に敗れはしたものの、強打を誇るボクサーだったし、欧州での人気は相当なものだった。

 名ボクサーの転落劇なんざァ、マイク・タイソンやら渡辺二郎やらエドウィン・バレロやら、枚挙に暇がないンだが、拳と二本の腕で巨万の富を稼ぎ、世界に名を知らしめる名誉も名声も得ているのにネェ。

 現政権はもちろんだけど、人間ってなァ権力だの巨万の富だの、栄耀栄華を手にするとダメになるモンなんだね、ってお話でした。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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