藪睨み

　本日の日経平均は306円安の7,745円。しかも寄付高値の大引安値で、日足は陰の丸坊主。連日、PKO（=Price Keeping Operation：株価維持対策）と称して、年金資金で買い支えしてきたと見られるが、実態を無視して空売り規制やらPKOやら無理な人為的株価操作をした結果がどうなるのか、過去の例を見ても明らかなんだけどなぁ。年金資金で買い付けた株式の平均取得価格がいくらになっているのかは公表されていないが、数兆円規模の凄まじい損を出しているのは間違いない。'07年度だって5兆円以上溶かしちまってる。



　そこへ持ってきて、派遣切りだの雇い止めだので年金を払えない人、免除される人が200万人以上増えた。こりゃもう早晩、国民年金は破綻ですよ。てか、すでに破綻してると見た方がイイ。満額受給するには40年、受給資格を得るだけでも25年以上の期間払い込まなきゃいけないんだが、'60年以降の生まれの人は、払うだけムダになりそうな気配濃厚。世代間扶助ってなお題目も結構だが、手前ェが今喰うおまんまの方が大事に決まってるんで、そりゃ滞納者も増えるはずだわ。しかも、年金よりも生活保護の方が受け取れる金額が大きいんだから。低賃金低所得のおかげで婚期は遅れるわ、未婚者は増えるわ、少子化に拍車は掛かるわで、近い将来、生活保護で救うしかない、無年金で身寄りのない高齢者が日本中に溢れるのは確実。団塊世代以降の日本人は、自由で便利で贅沢で、飯は腹一杯食えて当然、ってな生活に慣れちゃってるし、個人の権利意識も植え付けられているから、銭もなければ仕事もないのに、清潔なオベベが着たい、あったかくてうまい飯を腹一杯食いたい、冷暖房完備でプライバシーの守られたところで寝たい、って不平不満をこぼしまくります。ある意味、初手から抑圧され、耐乏生活に慣らされちゃってる北朝鮮やジンバブエの人民よりも、悲惨で不幸な状況になります。どーすンの、これ？

　企業レベルで見ても、市場が収縮（需要後退）しているんだから、さっさと手を打たないと過剰生産、過剰在庫、過剰原料、過剰設備、過剰人員で潰れてしまう。向こう半年一年で需要が回復するなんて甘い考えは捨てた方がイイ。つか、経営者は馬鹿じゃないから経営者なのであって、とっくのとうにそんな事ァわかっているわけで、だから派遣も切れば、賃金カットもするし、正社員の首切りにも踏み込んでくる。これ、自由主義経済、資本主義経済の宿命ですから。誰に文句を言うって筋合いじゃない。イヤなら社会主義か共産主義の国に亡命するか、革命を起こすしかないです。ドーンと一発、革命維新の花火を打ち上げてみようか、ってな度胸と根性と知恵のある人はいませんか？　っと志願者を募ってみても、そんな人は日々の暮らしに困るような立場にいるはずがないので、むしろ火消しに回る側ですわな（笑）。

　おぬしはどーするのかって？　ははは、手前は家内と二人きりの所帯なので、親から受け継ぐ家督は弟夫婦に譲り、野垂れ死にしても別にどうと言う事はござらぬよ。弟夫婦の世間体もあるので、本当に野垂れ死にするわけにはいかないけど、身の始末を付けるくらいの小金は残してあり申す。

　で、次世代、次々世代を担う若人諸君はどーすりゃいいか、って話なんだが、なぁに、心配しなくても大丈夫。悲惨なのは現在の20代～50代前半の世代であって、その後の世代の諸君には、戦後復興期と同じく、がむしゃらに働き、立ち上がろうって気概が溢れ、日本国中に満ちているはずだから。肥大化しすぎたものが淘汰によって適正水準に引き戻され、再び繁栄に向かって歩み出す。日本人は2669年も前の昔からこれを繰り返してきた。日本人の若人諸君には、自分では気付いていないだろうけど、この不撓の血が流れ、不屈の魂が受け継がれています。いざとなったらどんな危機でも乗り越え、したたかに自立する知恵と力と勇気が備わっている。むしろ困難の後にこそ、日本人は以前よりも国を富ませ、栄えさせてきた、って歴史が証明してます。これは日本という国の、天地開闢以来の摂理だと思うんだが、間違っていたらごめんなさい。