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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 昨日は外出許可を得て、自宅で資料を整理したり、原稿を書いたり、愛鼬のゲンと遊んだりしてきたンだが、病院から自宅への道すがらに見た、満開の桜の美しさと言ったら……。まさに筆舌に尽くし難し、とはこの事であろう。

 今年は東日本大震災もあり、花見気分に浮かれた人は多くない。しかし、桜花の美しさに心沸き立ち、いてもたってもいられなくなってきた。自分のお気に入り、とっておきの観桜ポイントが、車で15分ほどの隣町にある。車窓を開け放ち、ゆっくりと桜並木の下を車で通る。運転はもちろん家内に任せてある。車から降りて桜並木の下を歩きたい……。パーキングに車を停め、ステッキを片手にゆっくりと歩いてみる。晩春の陽射しに目が眩む。この桜花が散り果て、葉桜となれば初夏だ。春も残り半月ほどか。

 ウィンドブレーカーを羽織り、ニットキャップを目深に被り、マスクを着け、片手にはステッキ、もう片方の腕は家内に支えられている自分。誰もが道を空けてくれるし、くわえタバコの旦那さんも風下に移動してくれる。フッ、今生の思い出を目に焼き付けに来たワケじゃねェよ。来年も、再来年も、必ずこの桜を観に来るさ。

 15分ばかり歩いただろうか。足が萎えているため、疲れが早い。足が鉛のように重たい上に、膝やふくらはぎが突っ張り、棒のようだ。車に戻り、パーキング脇に植えられた桜をボンヤリ眺める。そよ風と陽射しを浴びていると、心地良い眠気。家内に揺り起こされた時には、もう自宅だった(笑)。

 梅花と桜花はイイね。「花は桜木、人は武士」と言うが、百姓町民、無縁無宿者だとて、日本人は千年を超える昔から、早春の梅と、春の盛りの桜を愛してきた。咲く姿は楚々として控え目ながら、薫り高く咲く梅花。艶やかに一気に花開き、美を競い合うが如く咲き誇る桜花。病を得て初めての春は、花に心寄せながら過ぎていきますよ、ってお話でした。

 あぁ、そうそう。くわえタバコの旦那のタバコの煙。マイルドセブンの6mmだろうか。久々に嗅いだタバコの匂いだが、元愛煙家の自分にとっては、懐かしい薫りだった。愛煙家にとってタバコの薫りは健康の証。自分は二度と味わう事は叶わない……。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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