釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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裏庭に置いてある収納庫が傷んできたので買い替えた。4万円はチョット懐が痛んだが、しっかりとした収納庫が欲しかったので仕方ない。それはさておき、収納庫と言うくらいだから、中には色んなモノが収納されているわけで、我が家の場合は主に自分の使っていない釣具やら、アウトドア用品なんかが仕舞ってあるんだが、出てくるわ出てくるわ。使いもしないが捨てるには忍びない品々がわんさか。中には「あれ? こんなモノ持ってたっけか?」 なんて品もあれば、「わッ、こんな所に仕舞っていたのか!」 なんて品も。
今回の発掘(入れ換え)作業の出土品で一番ビックリしたのが、落とし込み用リールのダイワ BJ85 http://all.daiwa21.com/fishing/item/reel/chinu_rl/bj75d/index.html の発見。発売当初に予約までして購入したお気に入りの一品。5回ほどしか使っていないが、このリールを使った時は、素晴らしい釣果に恵まれているラッキーアイテム。憧れの年無しクロダイも、泣き尺(29cm)のタケノコメバルも、このリールで仕留めている。まぁ、何というか一張羅の晴れ着みたいなリールで、普段は 鳴門駒II http://www.oland.jp/oland/03.html を使っているので、大事に仕舞い込んでいた(らしい)。即現役復帰させたいが、落とし込み・前打ちのシーズンはすでに終了。来シーズンに活躍してもらおう。
この他にも、インターライン3号遠投磯竿の シマノ 磯DX 3-520 とか、深場用手巻きリール リョービ ADVENTURE110 とか、現役を退いた古い釣具がゾロゾロ。中古釣具店に売り払っても、たいした値はつかないだろうし、一頃はエースとして働いてもらった釣具達だけに処分するのは忍びない。一つ一つに想い出や、自分の釣り歴の証が染み込んでいる(ような気がする)品々だから。
珍品リールも出てきた。シマノ アジマチック 4000ES という、アジ釣りに特化した沖釣り用リール。もちろん手巻きで、デプスカウンターも付いていない。しかし、このリールのスゴイ所は、「スプールにスプリングを内蔵し、クッションゴムは不要」という点。あぁ、'80年代中頃までは、日本の釣具メーカー各社が実験的・冒険的な製品を送り出していたんだっけ。
で、なんでこのリールを買ったのかと言うと、アジ釣りももちろんだが、ヤリイカ釣りに使いたかったから。当時、3月頃になると外房の大原沖にパラソル級の大型ヤリイカを釣りに行っていた。ヤリイカはスルメイカに比べて身が柔らかく、大型になると身切れ(足切れ)でバラす事も少なくなかった。クッションゴムを使うのも手なんだが、何度もフグに囓られて仕掛けごとプツン。毎回数百円のクッションゴムを何本もやられ、100号オモリにイカヅノ(1セット8本)まで失ったのでは、お金がいくらあっても足りない。そこで目を付けたのがこのリールだった。この選択と言うか、戦略は効いた。南房乙浜や外房大原でのイカ釣りでは、常にこのリールで好釣果を上げてきた。当時はまだ電動リールの巻き上げスピードは貧弱で、手巻きと大して変わらなかったし、浅場なら手巻きの方が早かったので、長井の船宿などでは「電動リールお断り」なんて船宿もあったくらい。深場のキンメ・アコウさえ手巻きだった時代でね、「電動リールは根性無しや怠け者が使うもの」、なんて言われたりもした時代があったのだよ。
さて、ドラグを滑らせるのではなく、内蔵されたスプリングによってスプール自体がグイングインと動いて、適度にテンションを掛けながら巻き上げられる強みは、アジやイカだけではなく、マダイ釣りでも威力を発揮してくれた。'89年3月18日、金沢八景の太田屋から久里浜沖に出船した時には、マダイ6枚を釣り上げて竿頭になり、日刊スポーツ3月19日号に竿頭として名前が載った。この頃には電動リールも持っていたのだが、水深60mくらいなら手巻きで充分だと判断して、アジマチックを持ち込んだ。同船者にはボウズも出る状況の中で、狙い通りのダントツ釣果に当時27歳の自分は、そりゃもう嬉しくて大はしゃぎだったなぁ。なにしろマダイ30cm~43cmを6枚、40cmオーバーの大アジ8尾、胴長40cmのアカイカまでオマケについたんだから。クッションゴムを付けていない分、仕掛けが自然に漂うって効果が大きかったし、口切れでバラす事の多い大アジも身切れしやすい大型アカイカも楽々と取り込めた。
っと、まぁ、こんな具合に、古い釣具には想い出や過ぎ去った栄光が染みついていて、なかなかに手放せないよ、ってなお話でした。かーちゃん、ゴメン。やっぱ釣具は捨てられないわ。
今回の発掘(入れ換え)作業の出土品で一番ビックリしたのが、落とし込み用リールのダイワ BJ85 http://all.daiwa21.com/fishing/item/reel/chinu_rl/bj75d/index.html の発見。発売当初に予約までして購入したお気に入りの一品。5回ほどしか使っていないが、このリールを使った時は、素晴らしい釣果に恵まれているラッキーアイテム。憧れの年無しクロダイも、泣き尺(29cm)のタケノコメバルも、このリールで仕留めている。まぁ、何というか一張羅の晴れ着みたいなリールで、普段は 鳴門駒II http://www.oland.jp/oland/03.html を使っているので、大事に仕舞い込んでいた(らしい)。即現役復帰させたいが、落とし込み・前打ちのシーズンはすでに終了。来シーズンに活躍してもらおう。
この他にも、インターライン3号遠投磯竿の シマノ 磯DX 3-520 とか、深場用手巻きリール リョービ ADVENTURE110 とか、現役を退いた古い釣具がゾロゾロ。中古釣具店に売り払っても、たいした値はつかないだろうし、一頃はエースとして働いてもらった釣具達だけに処分するのは忍びない。一つ一つに想い出や、自分の釣り歴の証が染み込んでいる(ような気がする)品々だから。
珍品リールも出てきた。シマノ アジマチック 4000ES という、アジ釣りに特化した沖釣り用リール。もちろん手巻きで、デプスカウンターも付いていない。しかし、このリールのスゴイ所は、「スプールにスプリングを内蔵し、クッションゴムは不要」という点。あぁ、'80年代中頃までは、日本の釣具メーカー各社が実験的・冒険的な製品を送り出していたんだっけ。
で、なんでこのリールを買ったのかと言うと、アジ釣りももちろんだが、ヤリイカ釣りに使いたかったから。当時、3月頃になると外房の大原沖にパラソル級の大型ヤリイカを釣りに行っていた。ヤリイカはスルメイカに比べて身が柔らかく、大型になると身切れ(足切れ)でバラす事も少なくなかった。クッションゴムを使うのも手なんだが、何度もフグに囓られて仕掛けごとプツン。毎回数百円のクッションゴムを何本もやられ、100号オモリにイカヅノ(1セット8本)まで失ったのでは、お金がいくらあっても足りない。そこで目を付けたのがこのリールだった。この選択と言うか、戦略は効いた。南房乙浜や外房大原でのイカ釣りでは、常にこのリールで好釣果を上げてきた。当時はまだ電動リールの巻き上げスピードは貧弱で、手巻きと大して変わらなかったし、浅場なら手巻きの方が早かったので、長井の船宿などでは「電動リールお断り」なんて船宿もあったくらい。深場のキンメ・アコウさえ手巻きだった時代でね、「電動リールは根性無しや怠け者が使うもの」、なんて言われたりもした時代があったのだよ。
さて、ドラグを滑らせるのではなく、内蔵されたスプリングによってスプール自体がグイングインと動いて、適度にテンションを掛けながら巻き上げられる強みは、アジやイカだけではなく、マダイ釣りでも威力を発揮してくれた。'89年3月18日、金沢八景の太田屋から久里浜沖に出船した時には、マダイ6枚を釣り上げて竿頭になり、日刊スポーツ3月19日号に竿頭として名前が載った。この頃には電動リールも持っていたのだが、水深60mくらいなら手巻きで充分だと判断して、アジマチックを持ち込んだ。同船者にはボウズも出る状況の中で、狙い通りのダントツ釣果に当時27歳の自分は、そりゃもう嬉しくて大はしゃぎだったなぁ。なにしろマダイ30cm~43cmを6枚、40cmオーバーの大アジ8尾、胴長40cmのアカイカまでオマケについたんだから。クッションゴムを付けていない分、仕掛けが自然に漂うって効果が大きかったし、口切れでバラす事の多い大アジも身切れしやすい大型アカイカも楽々と取り込めた。
っと、まぁ、こんな具合に、古い釣具には想い出や過ぎ去った栄光が染みついていて、なかなかに手放せないよ、ってなお話でした。かーちゃん、ゴメン。やっぱ釣具は捨てられないわ。
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