釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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昨日(9月4日)、八事霊園の動物慰霊碑に花を手向けに行ってきた。今月は速効! いきなり税務署に申告不要(もちろん女房にも)の、チョットした副収入が転がり込んできた。「うっひゃっひゃっひゃ、新しい竿とリールでも買っちゃおうかな〜♪」なんて調子こいてたら、愛犬のロン(ミニチュア・シュナウザー)の検診で腫瘍がみつかった……。良性か悪性かは不明だが、摘出手術をして病理検査が必要。費用は50〜70K。ありゃ、副収入がそっくりそのまま治療費じゃん! そうか、シャーの月命日(ちょうど半年目)の副収入は、ロンの治療費に使えって事だったのか。
シュナウザーは外耳炎に罹患する確率が非常に高い。むしろ外耳炎を患わないシュナウザーは、ほとんどいないらしい。ロンは今まで、元の飼い主である両親が連れて行っていた動物病院が主治医だったのだが、猫のアビ、フェレットのチャオと同じ動物病院にした方がよかろうと、転院させた。これが幸いした。ロンはすでに13歳の老犬だが、食欲旺盛でやや肥満気味ながら、お散歩大好きの元気溌剌。夏場に外耳炎で耳を痒がるくらいだったが、まさか腫瘍に冒されていようとは……。きっちりと検診をしてくれる動物病院に転院させて、本当によかった。
で、どこに腫瘍ができたのかと言うと "精巣" 。まぁ、早い話が "キ○タマ" 。左右の大きさが極端に違う。実際に触ってみると、素人でもハッキリとわかるほど大きさが違う。先生に「いつ頃から左右の精巣に差が出ていたか、わかりますか?」と聞かれたが、こんなトコ、普段から注意して見ていないし、触るなんてしないもんなぁ。「すみません、全然気付いていませんでした」と正直に伝えた。「まぁ、異常に気付いていても、事の重大さは飼い主さんにはわかりませんもんね。でも大丈夫。ほとんどの場合、摘出すれば問題はありませんよ。悪性であった場合を想定して、陰嚢(キ○タマブクロ)も切除します。よろしいですか?」。否も応もない。即座に同意して手術を予約。悪性腫瘍だったらどうしよう。それ以前に、13歳という老犬のロンが麻酔や手術に耐えられるだろうか? 病気は違うが、シャーの闘病ぶりを思い出し、血の気が引き、顔がこわばっていくのが自分でもわかった。
「入院期間はどれ位でしょうか?」
「入院は必要ないですよ。午前10時までに連れてきてもらって、半日ほどお預かりして手術します。夕方にはお電話を差し上げますから、お迎えに来てください」
「え? 麻酔とか、手術でロンの身体にかかる負担はそんなに少ないんですか?」
「あはは、今は獣医学も進歩してますから、日帰り入院で済みますよ。そんなに深刻な顔をされなくても、この程度の手術なら患畜への負担も少ないし、13歳の高齢と言っても、今ではケアさえしっかりしていれば、18歳、20歳というアビちゃん(我が家の愛猫)のようなご長寿の犬猫はたくさんいます。麻酔で危険に陥る心配より、このまま放置して悪性腫瘍だった場合の心配の方が、比較にならないほど大きいです」
「わかりました。手術前に注意する事はありますか?」
「前日の午後9時から絶食させておいてください。水は与えても結構です」
「手術後に麻酔が切れて、痛がって暴れたりしませんか?」
「う〜ん、麻酔が切れれば多少は痛がるでしょうけど、半日お預かりしている間に経過は看ますし、犬だって具合が悪い時は『動いちゃダメだ』ってわかっていますから、おそらくはジッとうずくまっていると思いますよ。痛がってキュンキュンと鳴く場合は、優しく名前を呼んでやりながら、背中や頭をなでてやってください。ただし、眠っている時は起こさないように」
「もしも悪性腫瘍だった場合は……」
「それは現段階で飼い主さんが心配する事ではありません。摘出した組織を病理検査に掛けた結果が出て、もしも悪性腫瘍だった場合には、転移の有無を検査して、適切な治療方法をお話しします」
あぁ、この先生は頼もしい。淡々と現実を述べ、しかし飼い主の心情も汲んだ上でのインフォームドコンセント。本当に涙が出そうなほど、先生の言葉に勇気づけられた。例え悪性腫瘍だったとしても、全幅の信頼をおいて先生に治療を委ねよう。そして、自分もロンと一緒に病気と闘ってやろう。
物言わぬ動物達は主治医を選べない。動物病院(獣医)はどこでも一緒ってワケじゃない。世間では「治療費が安い」とか、「先生の愛想が良い」というだけで "良い動物病院" と評判になっている場合が少なからずある。世間で評判の良い動物病院が、必ずしも "自分のペットにとって良い動物病院" であるとは限らないのだ。やはり、丁寧で的確な診察をしてくれて、確かな医療技術と知識を持ち、わかりやすい説明をしてくれる動物病院を選ぶ事も、飼い主の責任だと痛感した。
先月にも書いた事だが、八事霊園の動物慰霊碑に行くと不思議と良い事が起きる。偶然に過ぎないのかも知れないが、ここは素直にシャーを始め、今まで我が家に縁のあった動物達のおかげだと思っておきたい。今月はロンの腫瘍を発見させてくれて、その上に治療費用まで用意してくれたような気がする。ご先祖様の供養と同じく、空の向こうにいるペット達への想いを込めた語り掛けも、我が家には欠かせない行事だ。
シュナウザーは外耳炎に罹患する確率が非常に高い。むしろ外耳炎を患わないシュナウザーは、ほとんどいないらしい。ロンは今まで、元の飼い主である両親が連れて行っていた動物病院が主治医だったのだが、猫のアビ、フェレットのチャオと同じ動物病院にした方がよかろうと、転院させた。これが幸いした。ロンはすでに13歳の老犬だが、食欲旺盛でやや肥満気味ながら、お散歩大好きの元気溌剌。夏場に外耳炎で耳を痒がるくらいだったが、まさか腫瘍に冒されていようとは……。きっちりと検診をしてくれる動物病院に転院させて、本当によかった。
で、どこに腫瘍ができたのかと言うと "精巣" 。まぁ、早い話が "キ○タマ" 。左右の大きさが極端に違う。実際に触ってみると、素人でもハッキリとわかるほど大きさが違う。先生に「いつ頃から左右の精巣に差が出ていたか、わかりますか?」と聞かれたが、こんなトコ、普段から注意して見ていないし、触るなんてしないもんなぁ。「すみません、全然気付いていませんでした」と正直に伝えた。「まぁ、異常に気付いていても、事の重大さは飼い主さんにはわかりませんもんね。でも大丈夫。ほとんどの場合、摘出すれば問題はありませんよ。悪性であった場合を想定して、陰嚢(キ○タマブクロ)も切除します。よろしいですか?」。否も応もない。即座に同意して手術を予約。悪性腫瘍だったらどうしよう。それ以前に、13歳という老犬のロンが麻酔や手術に耐えられるだろうか? 病気は違うが、シャーの闘病ぶりを思い出し、血の気が引き、顔がこわばっていくのが自分でもわかった。
「入院期間はどれ位でしょうか?」
「入院は必要ないですよ。午前10時までに連れてきてもらって、半日ほどお預かりして手術します。夕方にはお電話を差し上げますから、お迎えに来てください」
「え? 麻酔とか、手術でロンの身体にかかる負担はそんなに少ないんですか?」
「あはは、今は獣医学も進歩してますから、日帰り入院で済みますよ。そんなに深刻な顔をされなくても、この程度の手術なら患畜への負担も少ないし、13歳の高齢と言っても、今ではケアさえしっかりしていれば、18歳、20歳というアビちゃん(我が家の愛猫)のようなご長寿の犬猫はたくさんいます。麻酔で危険に陥る心配より、このまま放置して悪性腫瘍だった場合の心配の方が、比較にならないほど大きいです」
「わかりました。手術前に注意する事はありますか?」
「前日の午後9時から絶食させておいてください。水は与えても結構です」
「手術後に麻酔が切れて、痛がって暴れたりしませんか?」
「う〜ん、麻酔が切れれば多少は痛がるでしょうけど、半日お預かりしている間に経過は看ますし、犬だって具合が悪い時は『動いちゃダメだ』ってわかっていますから、おそらくはジッとうずくまっていると思いますよ。痛がってキュンキュンと鳴く場合は、優しく名前を呼んでやりながら、背中や頭をなでてやってください。ただし、眠っている時は起こさないように」
「もしも悪性腫瘍だった場合は……」
「それは現段階で飼い主さんが心配する事ではありません。摘出した組織を病理検査に掛けた結果が出て、もしも悪性腫瘍だった場合には、転移の有無を検査して、適切な治療方法をお話しします」
あぁ、この先生は頼もしい。淡々と現実を述べ、しかし飼い主の心情も汲んだ上でのインフォームドコンセント。本当に涙が出そうなほど、先生の言葉に勇気づけられた。例え悪性腫瘍だったとしても、全幅の信頼をおいて先生に治療を委ねよう。そして、自分もロンと一緒に病気と闘ってやろう。
物言わぬ動物達は主治医を選べない。動物病院(獣医)はどこでも一緒ってワケじゃない。世間では「治療費が安い」とか、「先生の愛想が良い」というだけで "良い動物病院" と評判になっている場合が少なからずある。世間で評判の良い動物病院が、必ずしも "自分のペットにとって良い動物病院" であるとは限らないのだ。やはり、丁寧で的確な診察をしてくれて、確かな医療技術と知識を持ち、わかりやすい説明をしてくれる動物病院を選ぶ事も、飼い主の責任だと痛感した。
先月にも書いた事だが、八事霊園の動物慰霊碑に行くと不思議と良い事が起きる。偶然に過ぎないのかも知れないが、ここは素直にシャーを始め、今まで我が家に縁のあった動物達のおかげだと思っておきたい。今月はロンの腫瘍を発見させてくれて、その上に治療費用まで用意してくれたような気がする。ご先祖様の供養と同じく、空の向こうにいるペット達への想いを込めた語り掛けも、我が家には欠かせない行事だ。
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