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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 『我が家の若獣と老獣とを比べてみれば、恥ずかしながら老が勝つ。浜の真砂は尽きるとも、尽きぬ病の数々を、癒す仕事の老獣介護。へへ……、お薬師さぁでも敵うめぇ』
 『可愛い盛りは過ぎたとて、情愛注いだ愛猫愛犬。人の命の四倍で、寿命過ぐるが犬猫の運命。生き長らえよと見守り支え、病癒せと動物病院通い。老いの悲哀を背に負うて、老猫アビは腎不全、老犬ロンは肝障害。銭も掛かれば、手間も喰う。月に五万の医療費も、渋面浮かべてなんとか工面。嗚呼、どこぞに金の成る木は無ぇものか』

 時代劇のオープニングナレーション調に我が家のペット事情を書いてみたが、経済的、時間的、心理的負担は軽くない。食事量、飲水量、排泄物の量や状態、行動の様子など、細やかな注意を払い、異常がないかを観察しておく必要があるので、仕事中でも目配り気配りが欠かせない。昨春のシャーのような重篤状態ではないので、まだ気楽ではあるが、アビには乳酸リンゲル液の点滴を自宅で毎日しているし、ロンには老犬の適正運動量の確保に、散歩の回数を増やしている。2月25日にはロンの歯科検診(歯石の除去と歯周病治療)の予約がしてある。犬の歯科検診は全身麻酔が必要なので、高齢犬のロンには今回が最後のチャンスだろう。
 アビもロンも見た目では元気そのものなのだが、検査数値を見れば明らかに病体。具合が悪いのに、それを見せまいと頑張っているのだと思うと切なくなってくる。アビもロンも飼い主を慮って頑張っているわけではなく、動物の本能で弱みを見せないだけなのだが、そこがまた哀しいではないか。

 犬猫の可愛い盛りの幼年期はわずか半年、元気で楽しい若年期は6年。7年過ぎれば中高年、10年超えたら老年期になってしまう。眠っている時間が多くなり、動きも鈍ってくる。身体の各所に衰えが出始め、少しずつ、確実に、天寿を全うする日を迎える準備に入る。自分は無理に延命させるのが良いとは思っていない。飼い主それぞれの事情に合わせ、精一杯の愛情がそこにあるならば、安楽死を含めて、どのような選択もありだと思う。
 今通っている動物病院の獣医さん、動物看護士さんのおかげで、数年前だったら尽きていたであろうアビの命は長らえ、衰えは見えつつもロンも日々を過ごせている。日頃のケアや介護方法を、しっかりと教えてくれる動物病院を選ぶ事はすごく大切だ。

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HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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