天誅

　オバマ大統領の 「平和のための戦争」 ってのは重いねェ。「ペンは剣より強し」ってーけど、実際に相手の口を封じ、動きを制し、命を絶つのは剣だわな。タリバンもアルカイダもパレスチナも、そして幕末の志士達も、物理的な有形力を行使してきたワケだ。まぁ、早い話がテロです。

　奸物とみなした者を 「天誅！」 っちゅーて、バッサリ斬っちゃったのが勤王の志士達だったンだが、二十代～三十代の青年達が抑圧に耐えかねて、義憤に駆られてなんぞやらかしちゃうと、結構なエネルギーを発揮しちゃうワケですよ。あ、団塊世代のおとーさん達の青春であった学生運動なんかもそうだね。結果的には空回りだったけど。

　若い衆が車も買えない、海外旅行もできない、結婚どころか就職さえもおぼつかないご時世。だのに指導者は裕福な家庭に育ったので銭勘定は杜撰でした、って言い放っちゃうわ、隣国の歓心を買うために天皇陛下までホイホイ担ぎ出しちゃうわ。そりゃ陛下はよほどにお身体のお具合が優れない場合でも、お断りになられるような事はなさらないだろう。ご公務として笑顔でお出ましになられるに決まってる。そこまで慮ってこそ政府じゃねーのかと思うんだが、いやはや、なんだかエキサイティングな時代を迎えそうな、そんな予感がしますよ、ってお話です。