釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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自分の宿痾ともいえるビョーキ、衝動買い。それがどうやら家内に感染していたようだ。家内を連れられて、近所の家電量販店にフラリと立ち寄ったのが大間違い。店内に流れる 「ケータイ買うなら、エ~●デン♪」 の曲に乗せられて、ケータイ売り場を覗いていると、超ミニスカに寄せて上げてペテン師のブラを着用したフェイクグラマラスボディな若作りのオネィサン(推定27~31歳)が、作り笑いと半分裏声の媚声で 「買い替えをご検討ですかァ♪」 と擦り寄ってきた。家内と一緒だったので鼻の下を伸ばす事はなかったが、「うん、防水携帯が欲しいかなぁ、と思ってね」 と愛想返事を返そうとしたら、それより先に家内が、「うん、買い替えるよ。今日はお買い得キャンペーンやってンでしょ?」 と。
へ? そんなつもりで来たんだっけ?
前の携帯のカメラレンズが曇っていて、写メが撮れない状態だった家内は、買い替える気満々だったらしい。大乗り気で機種F-02A-4℃、F-04Aの説明を受けている。「ねぇ、一緒に替えちゃおうよ。今日ならさぁ、さらに3000円安くなるんだよ。ネ!」 とねだられてしまった。う~ん、自分の SH252i もすでに替え時ではあるんだが、コンパクトな筐体とデザイン、操作性が気に入っていたので、壊れるまで使い続けるつもりだったんだけどなぁ。
「じゃ、私はF-02A-4℃で、主人はF-04Aにするから、操作のできる実機を見せて」
って、おいおい、決めちゃうのかよ! つか、自分はF-04Aがイイとか、何にするかとか、まったく言ってないンだけど。なんでオマエが決めちゃ……、
「防水でコンパクトなのがイイんでしょ? 薄型のF-04Aでイイじゃん。何か文句でも?」
「い……いえ、文句ありません。カラーはゴールドでお願いします……」
「じゃ、決まりね。あ、オネィサン、そのドコモダケのボールペン2本ちょーだいネ。
そう、主人の分もだから2本。あ、そのショッピングバッグもくれるの? サンキュ!」
お、おばさんパワー全開じゃね? オネィサンも家内の勢いに圧倒され、ボールペンもポケットティッシュもショッピングバッグもホイホイ渡してるし……。カウンターに案内されて手続きをしている間も、実機を借りていじくり回している。よほど新しい携帯が欲しかったんだなぁ。
まぁ、普段から女房孝行をしているわけでもないし、アレが欲しい、コレが欲しいと言うでもなく、よく仕えてくれている女房殿なので、これくらいは感謝の印として当然だろうね。べらぼうに高いモノでもないし、実用品であり、日用品であり、現代では生活必需品でもあるンだし、自分の分だけじゃなく、亭主の分もちゃんと考えてくれたんだしね。
昔はそれなりに可愛かった女房殿も、亭主の知らぬうちに変貌し、すっかり "おばさん化" しちゃってますよ、というお話でした。
へ? そんなつもりで来たんだっけ?
前の携帯のカメラレンズが曇っていて、写メが撮れない状態だった家内は、買い替える気満々だったらしい。大乗り気で機種F-02A-4℃、F-04Aの説明を受けている。「ねぇ、一緒に替えちゃおうよ。今日ならさぁ、さらに3000円安くなるんだよ。ネ!」 とねだられてしまった。う~ん、自分の SH252i もすでに替え時ではあるんだが、コンパクトな筐体とデザイン、操作性が気に入っていたので、壊れるまで使い続けるつもりだったんだけどなぁ。
「じゃ、私はF-02A-4℃で、主人はF-04Aにするから、操作のできる実機を見せて」
って、おいおい、決めちゃうのかよ! つか、自分はF-04Aがイイとか、何にするかとか、まったく言ってないンだけど。なんでオマエが決めちゃ……、
「防水でコンパクトなのがイイんでしょ? 薄型のF-04Aでイイじゃん。何か文句でも?」
「い……いえ、文句ありません。カラーはゴールドでお願いします……」
「じゃ、決まりね。あ、オネィサン、そのドコモダケのボールペン2本ちょーだいネ。
そう、主人の分もだから2本。あ、そのショッピングバッグもくれるの? サンキュ!」
お、おばさんパワー全開じゃね? オネィサンも家内の勢いに圧倒され、ボールペンもポケットティッシュもショッピングバッグもホイホイ渡してるし……。カウンターに案内されて手続きをしている間も、実機を借りていじくり回している。よほど新しい携帯が欲しかったんだなぁ。
まぁ、普段から女房孝行をしているわけでもないし、アレが欲しい、コレが欲しいと言うでもなく、よく仕えてくれている女房殿なので、これくらいは感謝の印として当然だろうね。べらぼうに高いモノでもないし、実用品であり、日用品であり、現代では生活必需品でもあるンだし、自分の分だけじゃなく、亭主の分もちゃんと考えてくれたんだしね。
昔はそれなりに可愛かった女房殿も、亭主の知らぬうちに変貌し、すっかり "おばさん化" しちゃってますよ、というお話でした。
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