釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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いやいやいやいやいや、世界タイトルマッチを見てるはずだったのに、チンパンニュースを見ちゃったよ。ボクシング世界チャンピオンに、金髪の猿が頭から突っ込んでいくとか、押し倒してサミングしたり、右目上の傷口広げようと掻きむしったり、挙げ句の果てに投げたり、担ぎ上げたりしてるの。おっかしいなぁ、チンパンニュースはCX系で、ボクシングはTBS系なんだよね? 確かにTBS系列のCBC(名古屋では5ch)を見てたはずなんだけどなぁ。えッ? あの金髪のライオンタマリンみたいな猿が挑戦者? チンパンニュースのゴメス君やADのポール君のお友達じゃないの? じゃぁ、やっぱりWBCフライ級世界タイトルマッチ、内藤選手の防衛戦を観てたのね。
冗談はさておき、15歳も年下の小僧に「ゴキブリ」だのなんだのと、散々に挑発されながら防衛を果たした内藤選手はもちろんだけど、宮田ジムの宮田会長に心からおめでとうと言いたい。'80年代、宮田会長は世界を狙える逸材として期待されてた。オイラは現役時代の宮田会長のファイトが好きだった。素人目にも天才ボクサーだと思った。しかし、網膜剥離で引退を余儀なくされ、当時、オイラの住んでいた葛飾区の青砥駅-立石駅の中間あたり(葛飾区立石7丁目)にジムを構え、後進の指導に力を注いでいたのよ。小さなジムでね、いつも数人の練習生が懸命に練習してた。そんな小さなジムから世界チャンプが出た。あの練習生の中に、内藤選手がいたんだなぁ。そのチャンプの内藤選手も、これまた「日本の恥」とまで言われながら、諦めずに世界タイトルに挑戦してもぎ取ってきた苦労人。「絶対王者」のポンサクレック選手に二度挑戦し、初挑戦の時には1R34秒OK負け。二度目の挑戦も7R負傷判定でTKO負け。三度目の挑戦で3-0の判定勝利! ようやく世界チャンピオンになった。もの凄ェ快挙なんだよ、これは。ボクシングの興行ってなぁ、尋常じゃなくややっこしいんだよね。三度目の世界挑戦も簡単じゃなかった。スポンサーが付かないから、絶対王者ポンサクレック選手のファイトマネーが支度できない。宮田会長が金策に駆け回り、ヤットコドッコイで漕ぎ着けた世界戦だったわけだ。タイトル奪取で腰に緑色のチャンピオンベルトを巻いた内藤選手が、リング上で男泣きに泣いた。オイラももらい泣きしちゃったよ。
そんな壮絶な世界タイトルを闘ってきた内藤選手を、あの猿芝居一家は「ゴキブリ」と罵った。「負けたら切腹するから、おまえ(内藤選手)も切腹しろ!」とまで言い切った。勝負の世界では、自らのモチベーションを高めるために大口を叩くってのはよくある。古くはカシアス・クレイ(=モハメッド・アリ)、マイク・タイソン、辰吉丈一郎、薬師寺保栄――。みんな試合前に相手を挑発しあって、試合の話題性を高めるってなプロモーション効果も狙ってた。「勝ちたい」なんてのはアマチュアのセリフで、プロだったら「絶対に勝ちます!」と言えない選手の試合なんざ、銭払って見に行く気にならない。内藤選手も「国民の期待に応えます」なんてフレーズを掲げ、勝利宣言してた。宮田会長もね。ただ、実にお行儀が悪く、過激な挑発で有名だった辰吉丈一郎選手なんだけど、世界チャンプにもなり、王座陥落後も再挑戦してタイトルを奪還する実力の裏付けがあった。そして、試合後には相手選手を讃える "当たり前の礼儀" は持ってた。そもそも、ヤンチャなキャラはリングにおける彼の本質ではない。ちなみに、辰吉は今も現役。目の負傷が原因で試合を組んでもらえないだけ。本人はやる気満々らしい。
総合格闘技のヌルヌル野郎もそうだけど、猿芝居兄弟+トンチキオヤジが嫌われるのは、卑劣な行為を平気でやってのけ、試合後も対戦者に対して不遜だから。勝てば官軍とは言うけれど、モノには限度がある。日本人は「判官贔屓」という心情があり、敗者に対しても優しい。真っ向から勝負を挑んで打ち負かされても、そこに潔さがあれば誉め讃えられる。ただし、そこには「敗者の誇り」「滅びの美学」がなきゃダメ。「敵わずとも、一槍馳走つかまつる!」ってな心映えが必要なんだな。負けたら負けたで、「参った! さすが天下に名高い王者。お手合わせくださり、ありがたく存ずる」ってな潔さが共感を呼ぶんだがね。
TBSによって作られた虚飾は簡単に引っ剥がされたけど、今度の「姑息な卑怯者」のレッテルは簡単には剥がれない。自業自得ってヤツだね。
冗談はさておき、15歳も年下の小僧に「ゴキブリ」だのなんだのと、散々に挑発されながら防衛を果たした内藤選手はもちろんだけど、宮田ジムの宮田会長に心からおめでとうと言いたい。'80年代、宮田会長は世界を狙える逸材として期待されてた。オイラは現役時代の宮田会長のファイトが好きだった。素人目にも天才ボクサーだと思った。しかし、網膜剥離で引退を余儀なくされ、当時、オイラの住んでいた葛飾区の青砥駅-立石駅の中間あたり(葛飾区立石7丁目)にジムを構え、後進の指導に力を注いでいたのよ。小さなジムでね、いつも数人の練習生が懸命に練習してた。そんな小さなジムから世界チャンプが出た。あの練習生の中に、内藤選手がいたんだなぁ。そのチャンプの内藤選手も、これまた「日本の恥」とまで言われながら、諦めずに世界タイトルに挑戦してもぎ取ってきた苦労人。「絶対王者」のポンサクレック選手に二度挑戦し、初挑戦の時には1R34秒OK負け。二度目の挑戦も7R負傷判定でTKO負け。三度目の挑戦で3-0の判定勝利! ようやく世界チャンピオンになった。もの凄ェ快挙なんだよ、これは。ボクシングの興行ってなぁ、尋常じゃなくややっこしいんだよね。三度目の世界挑戦も簡単じゃなかった。スポンサーが付かないから、絶対王者ポンサクレック選手のファイトマネーが支度できない。宮田会長が金策に駆け回り、ヤットコドッコイで漕ぎ着けた世界戦だったわけだ。タイトル奪取で腰に緑色のチャンピオンベルトを巻いた内藤選手が、リング上で男泣きに泣いた。オイラももらい泣きしちゃったよ。
そんな壮絶な世界タイトルを闘ってきた内藤選手を、あの猿芝居一家は「ゴキブリ」と罵った。「負けたら切腹するから、おまえ(内藤選手)も切腹しろ!」とまで言い切った。勝負の世界では、自らのモチベーションを高めるために大口を叩くってのはよくある。古くはカシアス・クレイ(=モハメッド・アリ)、マイク・タイソン、辰吉丈一郎、薬師寺保栄――。みんな試合前に相手を挑発しあって、試合の話題性を高めるってなプロモーション効果も狙ってた。「勝ちたい」なんてのはアマチュアのセリフで、プロだったら「絶対に勝ちます!」と言えない選手の試合なんざ、銭払って見に行く気にならない。内藤選手も「国民の期待に応えます」なんてフレーズを掲げ、勝利宣言してた。宮田会長もね。ただ、実にお行儀が悪く、過激な挑発で有名だった辰吉丈一郎選手なんだけど、世界チャンプにもなり、王座陥落後も再挑戦してタイトルを奪還する実力の裏付けがあった。そして、試合後には相手選手を讃える "当たり前の礼儀" は持ってた。そもそも、ヤンチャなキャラはリングにおける彼の本質ではない。ちなみに、辰吉は今も現役。目の負傷が原因で試合を組んでもらえないだけ。本人はやる気満々らしい。
総合格闘技のヌルヌル野郎もそうだけど、猿芝居兄弟+トンチキオヤジが嫌われるのは、卑劣な行為を平気でやってのけ、試合後も対戦者に対して不遜だから。勝てば官軍とは言うけれど、モノには限度がある。日本人は「判官贔屓」という心情があり、敗者に対しても優しい。真っ向から勝負を挑んで打ち負かされても、そこに潔さがあれば誉め讃えられる。ただし、そこには「敗者の誇り」「滅びの美学」がなきゃダメ。「敵わずとも、一槍馳走つかまつる!」ってな心映えが必要なんだな。負けたら負けたで、「参った! さすが天下に名高い王者。お手合わせくださり、ありがたく存ずる」ってな潔さが共感を呼ぶんだがね。
TBSによって作られた虚飾は簡単に引っ剥がされたけど、今度の「姑息な卑怯者」のレッテルは簡単には剥がれない。自業自得ってヤツだね。
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