釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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11月18日11時45分、抗ガン剤投与前の予備点滴開始。制吐剤(悪心・吐き気止め)のナゼア隊とリンデロン隊が斥候部隊として出陣。この注入が終わって12時15分、本日の先陣ブレオマイシン隊出陣! ブレオ隊の攻撃終了に続いて、間髪入れずに昨日の緒戦で小手調べ出陣したシスプラチン隊が3時間の攻撃に再出動。シスプラ隊の奮戦中に、本陣の自分は足湯に浸かりながらシャンプー介助をしてもらう。戦場にあっても、最低限の身だしなみと保清(清潔を保つこと)は必要だね。
さっぱり&ほかほかしたところに、M山先生が陣中訪問にお越しくださった。
「どうですか、具合は?」
「二日目の今日も、まったく副作用の吐き気や不快感は感じていません。
ちょうど今、シャンプーと足湯を使わせてもらい、気分上々です♪」
「その頭でシャンプー?」(クスクス)
「五厘刈りの坊主頭でも、かゆくなるンですッ!」
「あはは、そっか。じゃ、その元気で抗ガン剤治療も頑張って!」
「頑張りますとも。頑張らないと死んじゃうンですから、命懸けで頑張ります」
16時15分、シスプラ隊攻撃終了。多剤併用療法波状攻撃第三波のペプシド(別名エトポシド)隊出撃……、って、あれ? 軍師のN尾先生がいない。うわ~、出撃一時延期~! って、焦ることもないか……。この間に自分の体調を考えた。、抗ガン剤治療の副作用が出て、何も食べたくなくなる前に好物を食っておこう。なじみのウナギ屋さんに特上ウナギ弁当1900円を発注し、家内に病院まで届けてもらうことに。
18時。家内が特上ウナギ弁当を持って病院へ。と、同時に軍師のN尾先生もようやく参陣。
「会議で遅くなりました。具合はどうです?」
「まだ吐き気も不快感もありません」
「そうですか。まぁ、まだ二日目ですから、副作用を訴える人は少ないです。
では、ペプシドを入れます」
「先生、ウナギとか好きのモノを食べちゃって良いですか?」
「食べたいものを食べて良いですよ、お酒とタバコはダメですけどね(笑)。
明日以降もその元気が続くと良いのですが……」
「明日からはツラくなりますか?」
「なったら我慢しないこと。吐き気でも、痛みでも、不快感でもお薬で軽減できます」
「はい」
「頑張るのは病気を治そうという心構えで、不快感や苦痛を我慢する事ではありません。
眠釣さんはそういう意味で、頑張る必要はないンです。ウナギ、美味しいですか?」
「はひ……、超~美味しいです(涙目)」
この後、家内がカンファレンスルームに呼ばれ、病状と今後の治療計画、そして家族としての心構えを教えていただいた。非常に珍しく、かつ悪性度の高いガンであること、しかし治療方法の目処は立っていると言うこと、そして何よりも家族としての心構えを指導していただいたおかげで、家内は穏やかな表情で戻ってきた。
結局、この日の抗ガン剤治療が終了したのは22時15分。10時間は長かったなぁ~。でも、いつも不安気だった家内の表情が明るくなって安心した。そりゃそうだよ、いくら本人の自分がケロリとしていても、病期はステージIV、多臓器転移し、1週間で腫瘍が3~5割も肥大化進行する悪性度の高さ。家内と自分の立場が逆だったら、耐えられないなぁ。なんとしても来年の9月13日までにガンの牙城を攻め落として、元気に銀婚式のお祝いをするぞ!
さっぱり&ほかほかしたところに、M山先生が陣中訪問にお越しくださった。
「どうですか、具合は?」
「二日目の今日も、まったく副作用の吐き気や不快感は感じていません。
ちょうど今、シャンプーと足湯を使わせてもらい、気分上々です♪」
「その頭でシャンプー?」(クスクス)
「五厘刈りの坊主頭でも、かゆくなるンですッ!」
「あはは、そっか。じゃ、その元気で抗ガン剤治療も頑張って!」
「頑張りますとも。頑張らないと死んじゃうンですから、命懸けで頑張ります」
16時15分、シスプラ隊攻撃終了。多剤併用療法波状攻撃第三波のペプシド(別名エトポシド)隊出撃……、って、あれ? 軍師のN尾先生がいない。うわ~、出撃一時延期~! って、焦ることもないか……。この間に自分の体調を考えた。、抗ガン剤治療の副作用が出て、何も食べたくなくなる前に好物を食っておこう。なじみのウナギ屋さんに特上ウナギ弁当1900円を発注し、家内に病院まで届けてもらうことに。
18時。家内が特上ウナギ弁当を持って病院へ。と、同時に軍師のN尾先生もようやく参陣。
「会議で遅くなりました。具合はどうです?」
「まだ吐き気も不快感もありません」
「そうですか。まぁ、まだ二日目ですから、副作用を訴える人は少ないです。
では、ペプシドを入れます」
「先生、ウナギとか好きのモノを食べちゃって良いですか?」
「食べたいものを食べて良いですよ、お酒とタバコはダメですけどね(笑)。
明日以降もその元気が続くと良いのですが……」
「明日からはツラくなりますか?」
「なったら我慢しないこと。吐き気でも、痛みでも、不快感でもお薬で軽減できます」
「はい」
「頑張るのは病気を治そうという心構えで、不快感や苦痛を我慢する事ではありません。
眠釣さんはそういう意味で、頑張る必要はないンです。ウナギ、美味しいですか?」
「はひ……、超~美味しいです(涙目)」
この後、家内がカンファレンスルームに呼ばれ、病状と今後の治療計画、そして家族としての心構えを教えていただいた。非常に珍しく、かつ悪性度の高いガンであること、しかし治療方法の目処は立っていると言うこと、そして何よりも家族としての心構えを指導していただいたおかげで、家内は穏やかな表情で戻ってきた。
結局、この日の抗ガン剤治療が終了したのは22時15分。10時間は長かったなぁ~。でも、いつも不安気だった家内の表情が明るくなって安心した。そりゃそうだよ、いくら本人の自分がケロリとしていても、病期はステージIV、多臓器転移し、1週間で腫瘍が3~5割も肥大化進行する悪性度の高さ。家内と自分の立場が逆だったら、耐えられないなぁ。なんとしても来年の9月13日までにガンの牙城を攻め落として、元気に銀婚式のお祝いをするぞ!
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