釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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年の瀬の忙しい中、東名高速の渋滞をかわして一般道経由でアクション俳優の伊藤久二康さんが、わざわざ名古屋までお見舞いに来てくださった。前日まで仮面ライダーの撮影、撮休入りと同時にお見舞いに駆けつけてくださったのだ。病室に入るなり、「やぁ、具合はどうだい? あ、アルコール消毒とマスク、どこ?」って……。なんでそんなに細やかな気遣いができちゃうんですかッ! もう、感謝感激どころか、笑顔すら出ないほどに嬉しかった。
実は久二康さんとは十数年もお会いしていない。お付き合いがあった頃でも、平成に入ってからは年に数回練習会や現場でお会いするか、数年に一度、一緒に釣りに出かける程度のお付き合いだった。それでも久二康さんは自分を後輩であり、弟子として認めくださっていた。
「あのさ、オマエって俺らと同じニオイがするンだよ(笑)」
「はぁ、でも、自分にはアクションやスタントの素養はなかったですよ」
「違うよ。アクションだけじゃなくて、自分の得意分野に熱中してだな、
一生を懸けてでも勝負する気合いや根性があるって事だよ」
「いやいや、そんな大それた気合いも根性も無いですって」
「ふ~ん、じゃぁ、オマエの言う 『プロの売文屋』って何だよ?」
「あ……、それは確かに勝負の気合い入ってるし、自信もあります」
「だろ? 俺はアクション、眠釣は文章。道は違うがニオイは一緒だ。
で、見舞いにコレ、持ってきた」
「ACE PROJECTのユニフォーム……」
「うん、オマエもウチのメンバー、広報担当だから。いいな?」
「本当に?」
「だから、WEBサイトにおまえの名前入れてるだろ? http://www.aceproject.net/
ただし、引き受けたからには、しっかりガンと闘って、叩き伏せて戻ってこい」
「はひ……」(涙と鼻水)
そんな話をしていると、主治医のN尾先生が回診に来られ、久二康さんが病状を質問。
「先生、眠釣の具合は医学的に見ていかがでしょうか?」
「はい、非常に良い効果と結果が出ていますよ」
「あぁ、よかった。おい、本当に良くなってるンだな。よかったな~」(弾ける笑顔)
このタイミングでこの笑顔は、本当に心配し、本当に安心してくださったのでなければ出ない。あぁ、久二康さんは自分の如き不肖の後輩を本気で案じていてくださった……。もう、胸がいっぱいになってしまい、声が震えそうになるのを必死に押さえ込む。
今までの病気の経過などを医療写真ともに説明していると、外科のM山先生が陣中見舞いに来てくださった。
「病院食がヒドイって意見書出したンだって?」
「はい。だってこのところ、あまりにヒドすぎます」
「ふむ、ブログで内容は読んだからわかってるけど、そんなにヒドイ?」
「はい、かくかくしかじかで、特に自分のような売文屋稼業の人間はですね、
その背景に不正とか、悪意とかが潜んでいると敏感に嗅ぎ分けます」
「なるほどね。次回の検討会での議題に必ず出るから、ちゃんと話しますね」
「お願いします」
「で、コチラは?」
「ブログによく登場する、リアルラオウ伊藤久二康さんです」
「あぁ~(笑)」
「あ、眠釣がお世話になりまして……」(立ち上がってM山先生に最敬礼)
「いえいえ、お掛けになっててください。あはは、そうですか。じゃぁ、ごゆっくり」
M山先生が戻って行かれて、久二康さんの第一声。
「うわ~、M山先生もN尾先生もすっごいオーラだな。
M山先生と言い、N尾先生と言い、眠釣はすごい先生に診ていただいてるな」
「わかりますか?」
「わかる。経験と知識に裏付けられた医療技術への絶対の自信。
それがお二人からはビンビン伝わってくるからな」
「そうなんですよ、自分、ものすごくラッキーだと思ってます」
「こりゃ眠釣は大丈夫だな。医療技術の進歩+スーパードクターだもんな」
かくして、久二康さんは面会時間の延長許可を取って、5時間近くも一緒にいてくださった。この間にバイタルを取りに来てくれたKさんも、脳の腫れを抑制する点滴を打ちに来てくれたTさんも、自分の父親以上の年齢の久二康さんを見て、
「え~っ、53歳?! どう見ても40代前半……、いや30代なんだけど!
眠釣さんが49歳でスゴイ身体だと思ってたけど、53歳ってあり得ないし」
看護師さんを仰天させる、人類リミッターのはずれた久二康さん(笑)。昭和のアクション界には、久二康さんをはじめ、前田浩さん、新堀さんなど、常識の範囲から逸脱したアクション俳優が、腕と技を競い合っていたンですよ、ってお話……じゃないけど、すごく嬉しいお見舞いでした。
久二康さん、今日は本当にありがとう存じました。感激で眠れそうにありません。ガンを克服して、再びロンダーバック転ができるくらい復活してみせます。必ずリアル魚紳さんとして須賀健太君にも、ACEのみんなにも、釣りを教えに行きますから!
実は久二康さんとは十数年もお会いしていない。お付き合いがあった頃でも、平成に入ってからは年に数回練習会や現場でお会いするか、数年に一度、一緒に釣りに出かける程度のお付き合いだった。それでも久二康さんは自分を後輩であり、弟子として認めくださっていた。
「あのさ、オマエって俺らと同じニオイがするンだよ(笑)」
「はぁ、でも、自分にはアクションやスタントの素養はなかったですよ」
「違うよ。アクションだけじゃなくて、自分の得意分野に熱中してだな、
一生を懸けてでも勝負する気合いや根性があるって事だよ」
「いやいや、そんな大それた気合いも根性も無いですって」
「ふ~ん、じゃぁ、オマエの言う 『プロの売文屋』って何だよ?」
「あ……、それは確かに勝負の気合い入ってるし、自信もあります」
「だろ? 俺はアクション、眠釣は文章。道は違うがニオイは一緒だ。
で、見舞いにコレ、持ってきた」
「ACE PROJECTのユニフォーム……」
「うん、オマエもウチのメンバー、広報担当だから。いいな?」
「本当に?」
「だから、WEBサイトにおまえの名前入れてるだろ? http://www.aceproject.net/
ただし、引き受けたからには、しっかりガンと闘って、叩き伏せて戻ってこい」
「はひ……」(涙と鼻水)
そんな話をしていると、主治医のN尾先生が回診に来られ、久二康さんが病状を質問。
「先生、眠釣の具合は医学的に見ていかがでしょうか?」
「はい、非常に良い効果と結果が出ていますよ」
「あぁ、よかった。おい、本当に良くなってるンだな。よかったな~」(弾ける笑顔)
このタイミングでこの笑顔は、本当に心配し、本当に安心してくださったのでなければ出ない。あぁ、久二康さんは自分の如き不肖の後輩を本気で案じていてくださった……。もう、胸がいっぱいになってしまい、声が震えそうになるのを必死に押さえ込む。
今までの病気の経過などを医療写真ともに説明していると、外科のM山先生が陣中見舞いに来てくださった。
「病院食がヒドイって意見書出したンだって?」
「はい。だってこのところ、あまりにヒドすぎます」
「ふむ、ブログで内容は読んだからわかってるけど、そんなにヒドイ?」
「はい、かくかくしかじかで、特に自分のような売文屋稼業の人間はですね、
その背景に不正とか、悪意とかが潜んでいると敏感に嗅ぎ分けます」
「なるほどね。次回の検討会での議題に必ず出るから、ちゃんと話しますね」
「お願いします」
「で、コチラは?」
「ブログによく登場する、リアルラオウ伊藤久二康さんです」
「あぁ~(笑)」
「あ、眠釣がお世話になりまして……」(立ち上がってM山先生に最敬礼)
「いえいえ、お掛けになっててください。あはは、そうですか。じゃぁ、ごゆっくり」
M山先生が戻って行かれて、久二康さんの第一声。
「うわ~、M山先生もN尾先生もすっごいオーラだな。
M山先生と言い、N尾先生と言い、眠釣はすごい先生に診ていただいてるな」
「わかりますか?」
「わかる。経験と知識に裏付けられた医療技術への絶対の自信。
それがお二人からはビンビン伝わってくるからな」
「そうなんですよ、自分、ものすごくラッキーだと思ってます」
「こりゃ眠釣は大丈夫だな。医療技術の進歩+スーパードクターだもんな」
かくして、久二康さんは面会時間の延長許可を取って、5時間近くも一緒にいてくださった。この間にバイタルを取りに来てくれたKさんも、脳の腫れを抑制する点滴を打ちに来てくれたTさんも、自分の父親以上の年齢の久二康さんを見て、
「え~っ、53歳?! どう見ても40代前半……、いや30代なんだけど!
眠釣さんが49歳でスゴイ身体だと思ってたけど、53歳ってあり得ないし」
看護師さんを仰天させる、人類リミッターのはずれた久二康さん(笑)。昭和のアクション界には、久二康さんをはじめ、前田浩さん、新堀さんなど、常識の範囲から逸脱したアクション俳優が、腕と技を競い合っていたンですよ、ってお話……じゃないけど、すごく嬉しいお見舞いでした。
久二康さん、今日は本当にありがとう存じました。感激で眠れそうにありません。ガンを克服して、再びロンダーバック転ができるくらい復活してみせます。必ずリアル魚紳さんとして須賀健太君にも、ACEのみんなにも、釣りを教えに行きますから!
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